CMDBに格納された構成情報を自由にレポート表示できます。また、不適切な構成情報を検出して、内容を確認しながら必要な対処を行えます。例えば、以下のような不適切な構成情報を検出することができます。
規定のバージョンより古いバージョンのソフトウェアがインストールされている
インストールされているソフトウェア数が、保有しているライセンス数を超過している
レポーティングは、2つの機能(ビューとポリシー)を利用して行います。
ビューとは、任意の構成情報を表示する機能です。ビューごとに表示する構成情報を定義します。ビューは複数定義することができ、インフラ管理者だけが参照、登録、更新、および削除できます。
ポリシーとは、ビューで表示される構成情報が適切かどうかを判定するために設定したルールです。このポリシーを設定することで、不適切な構成を検出できます。ポリシーは複数定義することができ、インフラ管理者だけが参照、登録、更新、および削除できます。
全体の流れを以下に示します。
ビューの登録【インフラ管理者の作業】
インフラ管理者は、確認したい構成情報を表示するビューを登録します。ビューに表示する構成情報に、検証対象の構成情報も含めます。
ポリシーの登録【インフラ管理者の作業】
インフラ管理者は、ビューに表示される構成情報に対して、適切と判定するルールをポリシーとして登録します。
構成情報の収集【Systemwalker Software Configuration Managerでの処理】
定期ディスカバリなどにより、Systemwalker Software Configuration Managerは構成情報を収集しCMDBに格納します。
ポリシー遵守状況の確認【インフラ管理者の作業】
インフラ管理者は、管理コンソールにログインしポリシーの遵守状況を確認します。違反されているポリシーがある場合、該当の構成情報の内容を確認します。
対処の実施【インフラ管理者の作業/テナント管理者/テナント利用者の作業】
インフラ管理者は、ポリシーに違反しているリソースの管理者に通知を行います。通知されたユーザーは、パッチ適用、ソフトウェアインストール、または、ソフトウェアパラメーター設定などにより必要な対処を行います。
作業の流れ | 本製品を利用する人 | マニュアル該当箇所 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
インフラ管理者 | 兼任管理者 | テナント管理者 | テナント利用者 | |||
1 | ビューの登録 | ○ | ○ | - | - | 『操作ガイド』の「ビューウィザード」 『リファレンスガイド』の「ビュー情報管理コマンド」 |
2 | ポリシーの登録 | ○ | ○ | - | - | 『操作ガイド』の「ポリシーウィザード」 『リファレンスガイド』の「ポリシー情報管理コマンド」 |
3 | 構成情報の収集 | - | - | - | - | 『リファレンスガイド』の「パッチ情報更新コマンド」 『リファレンスガイド』の「パラメーター情報更新コマンド」 |
4 | ポリシー遵守状況の確認 | ○ | ○ | - | - | 『操作ガイド』の「ポリシー」 『リファレンスガイド』の「ポリシー情報管理コマンド」 『操作ガイド』の「ビュー」 『リファレンスガイド』の「ビュー情報管理コマンド」 |
5 | 対処の実施 | ○ | ○ | ○ | ○ | 『操作ガイド』の「パッチ適用ウィザード」 『操作ガイド』の「パラメーター設定ウィザード」 『操作ガイド』の「スクリプト実行ウィザード」 『操作ガイド』の「構成変更ウィザード」 |
○:作業を実施する
-:作業を実施しない