詳細
バックスラッシュが円記号(¥)で表示されたり、文字が「・」、「?」、または「_」と表示されたりします。
発生するVL
Solaris版V10.1.0
原因
以下の原因が考えられます。
バックスラッシュが「¥」として表示される場合
PDFファイル中で使用される文字コード(UNICODE)では、「0x00A5」に「¥」を、「0x005C」にバックスラッシュを割り当てています。しかし、List Managerでは文字コード「0x005C」を「0x00A5」に変換しているため、バックスラッシュが「¥」として表示されます。
「・」、「?」、または「_」となる文字がある場合
JIS 第一水準/第二水準以外の文字を使用した場合、フォントをエンベッドしないと正しく表示されません。
対処
以下のいずれかの対処を行ってください。
バックスラッシュが円記号(¥)で表示される場合
PDF文書情報ファイルで、「PDF-YENNONADJUST=ON」を指定します。値にON を指定した場合、PDF ファイル中で使用される文字コード(UNICODE)「0x005C」が「0x00A5」に変換されません。これにより、本来の文字コードで出力されます。
上記以外の場合
フォントを全文字エンベッドすることでどのクライアントでも問題なく表示されます。
フォントをエンベッドする設定は、帳票定義時に設定する方法とアプリケーション実行時に設定する方法があります。
帳票定義時に設定する場合
以下の手順で外字(利用者定義文字、JEF 拡張漢字)をエンベッドしてください。
詳細は、List Creatorに添付されているオンラインマニュアルを参照してください。
List Creator デザイナの帳票業務情報のプロパティで[ファイル]タブの[ファイル保存する]チェックボックスをチェックし、[文書情報]ボタンをクリックします。
文書情報設定画面(文書管理)の文字の埋め込みに[利用者定義文字とJEF 拡張文字]または[全ての文字を埋め込む]を指定してください。
List Manager 帳票出力インタフェース使用時に設定する場合
PDFファイルの文字埋め込み指定で「すべての文字をPDFファイルに埋め込む」(prprintコマンドの場合は、-gpdfembedオプションで「ALL」)を指定してください。
各インタフェースでの指定方法の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。
COBOLアプリケーション連携機能使用時に設定する場合
PDF 文書情報ファイルの「PDFEMBED」キーワードに「ALL」を指定してください。
指定方法の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。