ページの先頭行へ戻る
Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.6.1 印刷フォルダの作成

印刷フォルダは、帳票のリモート印刷やFAX配信を行うためのフォルダです。

印刷フォルダは以下のいずれかの方法で作成します。

注意

リストナビでリスト管理サーバに接続している時、以下の場合は、表示中のリストナビでは、最新のフォルダ構成に反映されません。最新の印刷フォルダ構成を表示するには、リスト管理サーバに再接続してください。

  • 別のリストナビから印刷フォルダを作成、または削除した場合

  • コマンドから印刷フォルダを作成、または削除した場合


(1) リストナビからの作成

リストナビからの作成について、以下の順序で説明します。印刷フォルダをFAX用として使用する場合は、使用するプリンタとしてFAX用プリンタを指定します。

注意

印刷フォルダの作成は、管理者だけが実施できます。


なお、印刷フォルダの扱いについて、以下の注意が必要です。

注意

  • 印刷フォルダの帳票に対して、メモやラインマークなどの記入はできません。

  • VSPシリーズに富士通ホスト帳票を印刷する場合は、帳票に対するページレイアウトの設定は有効になりません。

  • 印刷が完了した帳票は、印刷フォルダに設定してある「保存期限」に従って自動的に削除されます。

  • FAX用の印刷フォルダに、FAX番号が指定されていない帳票を出力すると、印刷異常になります。また、情報連携でFAX情報を設定する場合は、設定したFAX情報を把握しておかないと予想外の場所にFAXが送信されるおそれがあるため、注意が必要です。

    FAX可能な用紙サイズについては“Print Manager のマニュアル”を参照してください。
  • リストナビの印刷フォルダから印刷データを表示させた場合、表示に時間がかかる場合があります。印刷フォルダ内に多数の印刷データを蓄積しない運用にしてください。


手順1リストナビの起動

【スタート】メニューからリストナビを起動します。

起動方法の詳細については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。

手順2リスト管理サーバに接続

リストナビからリスト管理サーバに接続します。管理者のユーザIDで接続する必要があります。

接続方法の詳細については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。

手順3印刷フォルダの作成

印刷フォルダは、リストナビの【印刷フォルダの作成】ダイアログボックスで作成します。

【印刷フォルダの作成】ダイアログボックスで「プリンタ名」と「コメント」を指定します。

作成手順、および、【印刷フォルダの作成】ダイアログボックスの詳細は、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

注意

  • ホスト連携プレミアムを構成するHOST PRINTを使用している場合、HOST PRINTの帳票マネージャのあて先が、リストナビの印刷フォルダのコメントとして表示されます。また、List Worksで印刷フォルダのコメントとして定義した文字列が、帳票マネージャ画面で、あて先として表示されます。List Worksで定義したコメントは、帳票マネージャ画面では操作しないでください。また、帳票マネージャ画面で定義したあて先についても、List Worksでは操作しないでください。

  • リストナビに表示される印刷フォルダの一覧において、「作成日時項目」は表示されません。


手順4印刷フォルダのプロパティの設定

印刷フォルダのプロパティは、帳票の登録時に、受信フォルダから印刷フォルダに振り分けてリモート印刷する場合に有効となる情報です。

印刷フォルダのプロパティとして、以下の項目について設定します。これらは、リストナビの【印刷フォルダのプロパティ】ダイアログボックスで設定します。

タブ名

設定項目

【属性】タブ

帳票印刷時の情報

【フォント】タブ

印刷時のフォント

【VSP】タブ

VSP固有情報 (注)

注:VSPシリーズのプリンタを使用する場合に表示されるタブです。富士通ホスト帳票を、FNA通信形態を利用した分散印刷運用でリモート印刷する場合に有効となります。

設定手順、および、【印刷フォルダのプロパティ】ダイアログボックスの詳細は、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

保管フォルダ内の帳票をリモート印刷する場合は、リストナビで設定した「ページ設定」の値に従います。

リストナビからリモート印刷する方法については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。

【属性】タブの設定

印刷時の情報として、以下の項目を運用にあわせて設定します。

  • 印刷要求を保留にするかどうかの動作

  • 保存期限

  • 印刷優先度

  • 給紙方法

  • ページ設定

注意

  • 印刷フォルダの帳票は、印刷完了の状態で保存期限を過ぎると、自動的に削除されます。ただし、保存期限を定期的に監視しているため、指定した日時に厳密に削除されるわけではありません。

  • ホスト連携プレミアムを構成するHOST PRINTをList Worksと同一環境に導入した場合、帳票マネージャに印刷フォルダが表示されます。帳票マネージャで操作をすると、印刷フォルダの設定に問題が生じます。
    List Worksで定義した印刷フォルダは、帳票マネージャ画面では環境設定を変更するなどの操作を行わないでください。

  • 印刷フォルダに設定した保存期限は、帳票が印刷フォルダに格納される際に、帳票の有効期限として設定されます。すでに印刷フォルダに格納済みの帳票に対して、印刷フォルダの保存期限を変更しても反映されません。


印刷フォルダのページ設定

【属性】タブ上の【ページ設定】ボタンをクリックすると、【ページ設定】ダイアログボックスが表示されます。

【ページ設定】ダイアログボックスでは、受信フォルダから印刷フォルダに振り分けられた帳票を印刷するときのページ設定を行います。

ページレイアウトや印刷倍率、余白、色などを設定します。

印刷倍率を指定して印刷する場合、縦と横の倍率を変えた偏倍印刷や、用紙に合わせた拡大、縮小印刷の設定が可能です。また、用紙を縦横に区切って、複数のページを1枚の用紙に印刷するレイアウト縮小印刷(2UP~16UP)も可能です。

色については、印刷データとオーバレイについてカラーで印刷するか、モノクロで印刷するかを選択することができます。

注意

印刷フォルダのプロパティで設定するページ設定では、印刷項目を指定することはできません。このため、“操作手引書 運用管理者編”で説明している【ページ設定】ダイアログボックスの【印刷項目】タブは表示されません。

印刷フォルダのプロパティで設定されているページレイアウトに従って印刷する場合は、印刷データとオーバレイが印刷されます。

保管フォルダの帳票を選択して印刷する場合は、ここで指定したページレイアウトは有効になりません。

プリンタ出力時の用紙サイズは、受信フォルダから印刷フォルダに直接振り分けた場合には、印刷フォルダのプロパティに設定されている情報が有効になります。


【フォント】タブの設定

帳票を印刷するときのフォントを調整します。帳票の種別(ホスト帳票、オープン帳票)ごとに以下の情報を設定できます。

  • 文字の大きさ

  • 文字の太さ

  • 文字の品質

参考

  • 【フォント】タブでの「ホスト帳票」、「オープン帳票」の定義を以下に示します。

    [ホスト帳票]

    富士通ホスト、またはビジネスサーバの帳票アプリケーションで作成した帳票を指します。

    [オープン帳票]

    一般アプリ帳票、NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票、およびIBMビジネスサーバ帳票を指します。

  • 帳票の種別(ホスト帳票、またはオープン帳票)を選択した場合に表示される初期値は、以下のとおりです。

    項目

    ホスト帳票

    オープン帳票

    文字の大きさ

    半角文字

    標準

    全角文字

    標準

    文字の太さ

    半角文字を太くする

    チェックなし

    文字の品質

    サイズを重視する

    外観を重視する


【VSP】タブの設定

VSPシリーズのプリンタを使用する場合に、プリンタ固有の情報を設定します。

注意

【VSP】タブの情報は、FNA通信形態を利用した分散印刷運用の場合のみ有効となります。


(2) コマンドでの作成

印刷フォルダをコマンドで作成する場合は、F5CWPRNT.EXEコマンドを使用します。このコマンドは、作成した印刷フォルダのプロパティを変更することもできます。

F5CWPRNT.EXEコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。