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Interstage List Works V10.3.1 保守手引書
FUJITSU Software

2.2.1 受信フォルダの構成変更

ここでは、以下に示す受信フォルダの構成変更について説明します。なお、受信フォルダの構成変更は管理者のみが行うことができます。

(1) 受信フォルダの追加

リスト管理サーバの受信フォルダを追加する場合に考慮すべき事項と、受信フォルダの追加方法について説明します。


受信フォルダを追加する場合に考慮すべき事項

受信フォルダを追加する場合は、次の事項について事前に考慮が必要です。


帳票の振り分け先定義について

受信フォルダによる帳票の振り分けを行う場合は、リストナビで受信フォルダを追加する時に、振り分け先、および振り分け条件を設定します。

ただし、帳票の振り分け定義に複数の方法が使用されている場合、優先度は以下のようになります。

優先度高い

  ↑


  ↓

優先度低

  • lvrcvlstコマンド(-DBN|DBPオプション)による直接指定
    (Solaris 版の場合で、かつファイル転送運用の場合のみ)

  • 情報連携ファイルで設定する帳票の格納先(Solaris 版のみ)

  • 帳票情報で設定する帳票の格納先

  • 受信フォルダの振り分け定義
    または、配信連携定義ファイルで設定する帳票の格納先(Solaris 版のみ)


受信フォルダの追加方法

リストナビで受信フォルダを追加します。

リストナビによる受信フォルダの追加方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

(2) 受信フォルダの環境設定変更

既存の受信フォルダに対して行う、以下の変更について説明します。

帳票の振り分け先定義を変更する

受信フォルダのプロパティに定義されている帳票の振り分け先定義は、リストナビで変更します。

リストナビで受信フォルダの帳票振り分け先定義を変更する方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

受信フォルダの格納場所の変更

以下のような状況の場合、受信フォルダの格納場所を変更する必要があります。

  • 運用中のサーバのディスク構成を変更した場合

  • 予想していた帳票より量やサイズが大きな帳票を運用するようになり、受信フォルダのディスクが足りなくなる可能性が出てきた場合


Windows版の場合

Windows版において受信フォルダの格納場所を変更する手順を、以下に示します。

  1. リスト管理サーバ環境設定の「資源」タブを開きます。

  2. 【格納場所】の【受信/印刷フォルダ】を変更します。

  3. List Worksサービスを再起動します。

参考

  • 変更前のフォルダ情報、およびアクセス権は、新しいフォルダに移行されます。

  • 受信フォルダの格納場所を変更した場合、帳票管理サービスのスプールディレクトリが変更されます。


Solaris版の場合

Solaris版において受信フォルダ格納場所を変更する手順を、以下に示します。

  1. lwserverコマンドにより、List Worksサービスを停止します。

    # lwserver stop

    lwserverコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
  2. mkdirコマンドにより、受信フォルダ格納ディレクトリを作成します。

    例)受信フォルダ格納ディレクトリを作成します。

    # mkdir /listworks/keiri2
  3. サーバ動作環境ファイルの「受信フォルダ格納場所ディレクトリ(RCV-FOLDER)」の設定を、2.で作成したディレクトリ名に変更します。

    例)サーバ動作環境ファイル「/home/m0001/env」のRCV-FOLDERを変更します。

          :
    RCV-FOLDER=/listworks/keiri2  ←変更
          :

    サーバ動作環境ファイルの詳細については、“環境構築手引書”を参照してください。
  4. lvsetenvコマンドにより、2.で変更したサーバ動作環境ファイルを登録します。

    例)サーバ動作環境ファイルを登録します。

    # lvsetenv -i/home/m0001/env

    lvsetenvコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
  5. lwserverコマンドにより、List Worksサービスを開始します。

    # lwserver start

    lwserverコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
  6. 受信フォルダ配下の受信フォルダを、リストナビにおいて再作成します。

    参考

    受信フォルダの格納場所を変更すると、格納ディレクトリ変更前の受信フォルダは全てクリアされます。受信フォルダの再作成が必要です。


(3) 受信フォルダの削除

リスト管理サーバの受信フォルダを削除する場合に考慮すべき事項と、受信フォルダの削除方法について説明します。


受信フォルダを削除する場合に考慮すべき事項

受信フォルダを削除する場合は、次の事項について事前に考慮が必要です。

出力先としての受信フォルダの変更について

削除する受信フォルダを出力先として設定している場合は、設定の変更が必要です。

  • 富士通ホスト帳票を分散印刷運用で扱う場合

    印刷データの受信環境において、受信フォルダ名を変更します。

    印刷データの受信環境については、“環境構築手引書”を参照してください。
  • 富士通ホスト帳票をファイル転送運用で扱う場合

    F5CWVAPL.EXEコマンド(Windows版の場合)、またはlvrcvlstコマンド(Solaris版の場合)で設定する受信フォルダ名を変更します。

    F5CWVAPL.EXEコマンド、またはlvrcvlstコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。
  • オープン帳票の場合

    アプリケーションサーバがWindowsの場合、電子保存装置で受信フォルダ名の設定を変更します。

    アプリケーションサーバがSolarisの場合は、変更先となる受信フォルダ用の電子保存装置を追加し、不要となった受信フォルダ用の電子保存装置を削除します。

    アプリケーションサーバがLinuxの場合、変更先となる受信フォルダ用のList Works仮想プリンタを追加し、不要となった受信フォルダ用のList Works仮想プリンタを削除します。

    アプリケーションサーバがWindowsの場合の電子保存装置の設定変更については、“操作手引書  運用管理者編”を参照してください。
    アプリケーションサーバがSolarisの場合で、データ転送コネクタを使用している場合は“コマンドリファレンス”を参照してください。
    アプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合で、List Works仮想プリンタを使用している場合は、“環境構築手引書”を参照してください。

振り分け先となっていた保管フォルダの扱い

削除する受信フォルダに振り分け先として設定している保管フォルダの扱いを考慮します。別の受信フォルダからの振り分け先とする場合は、その受信フォルダの振り分け先に追加する必要があります。

受信フォルダの振り分け先定義の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

受信フォルダの削除方法

リストナビで受信フォルダを削除します。

リストナビで受信フォルダを削除する方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。