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Interstage List Works V10.3.1 運用手引書
FUJITSU Software

2.3.5 帳票の登録時自動PDF帳票作成

List Creator Enterprise Editionと連携して、帳票の登録時に、List Works帳票からPDF帳票を作成することができます。

PDF変換機能の詳細については、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。

PDF帳票とは、List Works帳票に添付された形で保管フォルダに格納されるPDFファイルのことです。WebクライアントからAdobe Readerを利用して参照したり、Webクライアント上にPDFとして保存したりすることができます。PDF帳票は、List Worksクライアント(リストナビ、リストビューア)からは参照できません。

なお、Webクライアントにおいて、PDF帳票の表示/保存を行う場合は、Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)の定義名「everyone.keeplist.pdf」に「1」(PDF形式での表示/保存する機能を使用する)を設定しておく必要があります。

Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)による環境設定については、“環境構築手引書”を参照してください。

注意

  • WebクライアントからPDF帳票の表示を行う際に、PDF帳票が存在しない場合は、PDF帳票の作成を行います。なお、作成されたPDF帳票のセキュリティ情報は、リスト管理サーバ環境設定での設定が有効となります。本設定はフォルダ単位でのセキュリティ情報の設定であるため、帳票単位にセキュリティ情報を付与する場合は、登録時のPDF帳票作成で、帳票情報によって帳票ごとにセキュリティ情報を設定することをお奨めします。

  • リスト管理サーバの環境設定においてセキュリティ情報を変更した場合、すでに登録されている帳票に対しては、セキュリティ情報は変更されません。


設定する情報

帳票の登録時にPDF帳票を作成する場合は、以下の情報を運用に合わせて設定します。また、作成したPDF帳票の保管先は、List Works帳票と同じ保管フォルダになります。

帳票情報

意味

PDFファイルの保存指定

「PDF帳票として保管する」を指定します。

PDF変換情報

PDFファイルを開くときのパスワード

PDFファイルを開くときのパスワードを指定します。

PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワード

PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワードを指定します。

印刷許可指定 (注)

PDFファイルの印刷を許可するかどうかを指定します。

文書変更許可指定 (注)

PDFファイルの文書変更を許可するかどうかを指定します。

テキスト/グラフィックス選択許可指定 (注)

PDFファイルのテキストとグラフィックスの選択を許可するかどうかを指定します。

注釈/フォームフィールド追加変更許可指定 (注)

PDFファイルの注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可するかどうかを指定します。

エンベッド指定 (注)

PDFファイルに文字を埋め込むかどうかを指定します。

注:リスト管理サーバ環境設定(Windows版)/サーバ動作環境ファイル(Solaris版)でも設定が可能です。ただし、帳票情報に設定が行われている場合は、帳票情報の設定が有効になります。


設定方法

帳票出力元で、帳票ごとに登録時自動PDF帳票作成の情報を設定して連携することができます。扱う帳票によって設定方法が異なります。

設定時のキー

帳票の登録時にPDF帳票を作成するときは、帳票情報をそれぞれ以下のキーに設定します。

このとき、PDFファイルの保存指定には、「2:PDF帳票として保管する」を指定します。

帳票情報

管理情報定義
ファイル (注1)

電子帳票情報
ファイル

APS/NPまたは
PrintASSORTと
帳票情報 (注2)

OSIV LISTVIEWと帳票情報

PDFファイルの保存指定

PDF-KEEP

PDF-KEEP

LV-PDF-KEEP

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-KEEP)

PDFファイルを開くときのパスワード

PDF-OPEN-PWD

PDF-OPEN-PWD

LV-PDF-OPEN-PWD

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-OPEN-PWD)

PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワード

PDF-SECU-PWD

PDF-SECU-PWD

LV-PDF-SECU-PWD

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-SECU-PWD)

印刷許可指定

PDF-PRINT

PDF-PRINT

LV-PDF-PRINT

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-PRINT)

文書変更許可指定

PDF-MODIFY

PDF-MODIFY

LV-PDF-MODIFY

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-MODIFY)

テキスト/グラフィックス選択許可指定

PDF-SELECT

PDF-SELECT

LV-PDF-SELECT

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-SELECT)

注釈/フォームフィールド追加変更許可指定

PDF-ANNOTATE

PDF-ANNOTATE

LV-PDF-ANNOTATE

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-ANNOTATE)

エンベッド指定

PDF-EMBED

PDF-EMBED

LV-PDF-EMBED

LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-EMBED)

注1:Windows版のみ、一般アプリ帳票を扱うことができます。

注2:Solaris 版の場合、情報連携ファイルを利用して帳票を登録するときも、このキーを使用します。


注意

  • List Creator Enterprise Editionと連携するため、List WorksサーバにList Creator Enterprise Editionがインストールされている必要があります。

  • 変換可能なページ数は最大8000ページです。8000ページを超える帳票を指定した場合はエラーになります。大量ページのPDF変換は、サーバの負荷が非常に高くなるため、8000ページを上限としています。

  • List CreatorのPDFフォント登録機能には対応していません。MS明朝、MSゴシック以外のフォントは、すべてMS明朝として変換されます。

  • オーバレイはベクトルオーバレイ、ドットオーバレイの順に優先されて変換されます。

  • 変換後のPDFファイルは、変換前の帳票と比べて面塗り属性、線属性、バーコードなどが多少異なる場合があります。

    PDF変換時の制限事項や注意事項については、“List Creatorのマニュアル”も合わせて参照してください。
  • 一般アプリ帳票のバーコードについては、バーコードリーダによる読み込みを保障していません。

  • バーコードは、用紙、リーダ、出力装置の解像度、および状態で精度が変わるため、実際の運用を行うまえにバーコードを印刷し、読み込めることを確認してから使用してください。

  • Windows版List WorksサーバからSolaris版List Worksサーバに仕分けられた一般アプリ帳票については、図形データ(表、罫線など)およびバーコードは変換されません。

  • 組み込みメディアがクリッピングされている場合、解像度にかかわらず72dpiで変換されます。このため、変換後のPDFファイルでは、組み込みメディアが変換後の帳票と異なる場合があります。

  • List Creatorデザイナ、またはFORMのPowerFORMツールで作成したベクトルオーバレイ(KOL6)の場合、矩形オーバレイ文字は表示されません。

  • 変換後のPDFファイルは、印刷データ/オーバレイに設定されている色が有効となります。設定されていない場合はモノクロとなります。

  • Windows版において、エラーが発生した場合は、操作ログ、およびイベントログにエラー情報が出力されます。Solaris 版において、エラーが発生した場合は、実行履歴、およびシステムログを参照してください。

    操作ログ/実行履歴、イベントログ、システムログの詳細については、“メッセージ集”を参照してください。
  • ID印刷によって出力される情報は、PDF変換されません。