帳票の登録時に、SMTPプロトコルを利用して登録通知を配信することができます。
配信される情報は、メールの表題(帳票名)、メールの本文(帳票名・コメント・作成者名・ページ数・作成日時・登録日時・登録有効期限)、添付ファイル(帳票エントリファイル、または、帳票ファイル)です。
登録通知の自動メール配信の実行結果は、操作ログ、およびイベントログで確認してください。
登録通知の自動メール配信を行う場合は、以下の情報を運用に合わせて設定します。
自動メール配信の種別
メール配信の種別を指定します。以下の種別を指定することができます。
帳票エントリファイルを送信
帳票の登録先など、帳票の管理情報が格納された帳票エントリファイルが、メール送信されます。
帳票ファイルを送信
印刷データなどが格納された帳票ファイルが、メールに添付されメール送信されます。
ポイント
帳票エントリファイルをメール送信する場合は、登録時に帳票の管理情報だけがメール送信されます。したがって、送信されるメールのサイズは帳票ファイルの場合よりも小さくなります。ただし、このファイルをList Worksクライアントでメール受信した場合、実際に帳票を表示するためには、リスト管理サーバに接続する必要があります。
帳票ファイルをメール送信する場合は、登録時に帳票そのものがメール送信されます。このファイルをList Worksクライアントでメール受信した場合、帳票をそのまま表示できますが、送信されるデータ量は大きくなります。
自動メール配信のあて先
メール配信のあて先を指定します。
注意
帳票エントリファイルをメール送信する場合、IPv4環境またはIPv4/IPv6デュアルスタック環境にあるList Worksクライアントのあて先を指定してください。
IPv6のみの環境にあるList Worksクライアントのあて先を指定しても、受信したクライアントでは帳票を表示できません。
自動メール配信時のオーバレイ添付の有無
メール配信時の帳票にオーバレイを添付するかどうかを指定します。メール配信先のサーバに、帳票に使用しているオーバレイと同じオーバレイがある場合は、添付する必要はありません。
注意
メール配信で使用するメールサーバのポート番号は25です。この番号を変更することはできません。
以下の方法で、設定することができます。
リスト管理サーバ環境設定で設定
帳票出力時に帳票情報を設定(情報連携)
複数箇所で設定した場合は、情報連携で設定した値が優先されます。
リスト管理サーバごとに送信情報を設定することができます。リスト管理サーバの環境設定で自動メール配信の種別やSMTPの送信情報を設定します。SMTPの送信情報には、メールサーバ名、あて先、送信元、および名前があります。
リスト管理サーバの環境設定については、“環境構築手引書”および“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
帳票出力元で、帳票ごとに自動メール配信用の帳票情報を設定して連携することができます。扱う帳票によって設定方法が異なります。
List Worksプリンタドライバのプロパティ(メール送信)に必要な帳票情報を設定します。
List Worksプリンタドライバの環境設定については、“環境構築手引書”および“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
リスト管理サーバの管理情報定義ファイルに必要な帳票情報を設定することもできます。この場合は、List Worksプリンタドライバに設定した値よりも優先されます。
管理情報定義ファイルの設定については、“6.1.2 管理情報定義ファイルの準備”を参照してください。 |
NetCOBOL/MeFt帳票の場合は、電子帳票情報ファイルに必要な帳票情報を設定します。
帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。 |
List Creator帳票の場合は、以下のいずれかで帳票情報を設定できます。
List Creatorのprprintコマンドの電子保存情報に関するオプション
電子帳票情報ファイル(List Creatorのprprintコマンドのin2オプションで指定)
List Creatorデザイナの帳票業務情報
帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。 |
List Creatorデザイナでの設定、およびprprintコマンドについては、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。
APS/NP、PrintASSORT、またはOSIV LISTVIEWに必要な帳票情報を設定して帳票登録時に連携します。
帳票情報の設定については、“6.3.2 帳票情報を連携する場合の準備”を参照してください。 |
注意
帳票出力時に帳票情報を設定して自動メール配信を行う場合も、リスト管理サーバ環境設定でSMTPの送信情報(メールサーバ名、あて先、送信元、名前)を設定しておく必要があります。
情報連携により登録通知の自動メール配信を行うときは、帳票情報をそれぞれ以下のキーに設定します。
自動メール配信の種別には、登録通知の自動メール配信として「1:帳票エントリファイルを送信する」または「2:帳票ファイルを送信する」を指定します。
帳票情報 | 管理情報定義ファイル | 電子帳票情報ファイル | APS/NPまたはPrintASSORTと情報連携 | OSIV LISTVIEW |
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自動メール配信の種別 | TOL-FLG | TOL-FLG | LV-TOL-FLG | LVSVINF |
自動メール配信のあて先 | MAIL-TO | MAIL-TO | LV-MAIL-TO | LVSVINF |
自動メール配信時の | - | TOL-OVL | LV-TOL-OVL | LVSVINF |
注意
メール配信では、送信情報の名前・メールの表題・メールの本文をJISコードに変換して送信します。JISコードの変換では、以下のように変換されます。
半角カナ文字は、全角カナ文字に変換されます。
変換元の文字コードに対応する文字が、変換先の文字コード(JIS)にない場合は、アンダースコア「_」に変換されます。
コロン「:」は、「":"」に変換される場合があります。
このため、送信時に指定した送信情報の名前・メールの表題・メールの本文と、受信時の送信情報の名前・メールの表題・メールの本文が異なる場合があります。
メールの表題にイコール「=」が含まれている場合は、メールの表題が正しく送信されません。
エラーが発生した場合は、操作ログ、およびイベントログにエラー情報が出力されます。
操作ログ、イベントログの詳細については、“メッセージ集”を参照してください。 |