ETERNUS ディスクアレイは、ハードウェア障害によりアドバンスト・コピーを継続できない状態になると、自動的にアドバンスト・コピーを中断します。
障害が発生した場合は、アドバンスト・コピーの状態とエラーコードを確認して、対処を実施してください。
アドバンスト・コピーの状態の確認方法
アドバンスト・コピーが中断された場合、アドバンスト・コピーの状態は、以下のどれかになります。
OPC Error Suspend
EC Error Suspend
EC Hardware Suspend
EC Hardware Suspend(Use REC DISK)
EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER)
Snap Error Suspend
アドバンスト・コピーの状態は、acopc queryコマンドまたはacec queryコマンドで確認してください。
エラーコードの確認方法
エラーコードは、ETERNUS Web GUIを使用して、以下の手順で確認してください。
ETERNUS Web GUIの[状態表示]メニューで、状態表示の[アドバンスト・コピー状態表示]をクリックします。
「セッション状態」で、該当コピー種別の「稼働セッション数」リンクをクリックします。
該当コピー処理の[Error Code]欄の値を参照します。
障害が発生した場合の対処方法を説明します。
アドバンスト・コピーの状態 | エラーコード | 原因・対処 |
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OPC Error Suspend | 0xB2 | [原因] PrimaryストレージとSecondaryストレージのStorage Clusterコンティニュアスコピーセッションが同期できないため、アドバンスト・コピーを継続できませんでした。 [対処] 「3.12.11 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照してください。 |
0xBA | [原因] QuickOPCが物理コピー未実施かつトラッキング処理中にコピー元の論理ボリュームに不良セクタが発生しました。 [対処] Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、「3.12.10.1 ハードウェア障害の復旧」を参照してください。
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0xBA以外 | [原因] 0xBA以外のエラーが発生しました。エラーの詳細は、当社技術員(SE)に確認してください。 [対処] Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、「3.12.10.1 ハードウェア障害の復旧」を参照してください。
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EC Error Suspend | 0xB2 | [原因] PrimaryストレージとSecondaryストレージのStorage Clusterコンティニュアスコピーセッションが同期できないため、アドバンスト・コピーを継続できませんでした。 [対処] 「3.12.11 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照してください。 |
0xBA | [原因] EC/RECがサスペンド状態(複製確立状態)でコピー元の論理ボリュームに不良セクタが発生しました。 [対処] Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、「3.12.10.1 ハードウェア障害の復旧」を参照してください。
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0xBA以外 | [原因] 0xBA以外のエラーが発生しました。エラーの詳細は、当社技術員(SE)に確認してください。 [対処] Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、「3.12.10.1 ハードウェア障害の復旧」を参照してください。
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EC Hardware Suspend | --- | [原因] 全パス閉塞(halt)が発生しました。 [対処] RECのRecoveryモードによって、RECを再開(Resume)する方法が異なります。
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EC Hardware Suspend(Use REC DISK) | --- | [原因] 転送データがREC Diskバッファーに退避されている状態で、全パス閉塞(halt)が発生しました。 [対処]
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EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER) | --- | [原因] 転送データがRECバッファーに退避されている状態で、全パス閉塞(halt)が発生しました。 [対処]
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Snap Error Suspend | 0xBB | [原因] Snap Data VolumeまたはSnap Data Poolの容量不足が発生しました。 [対処1 (Snap Data Volumeの容量不足の復旧方法)] acsnap cancelコマンドで、異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUS Web GUIを使用してキャンセルします。 Snap Data Volumeの容量不足が発生する原因は、以下が考えられます。
Snap Data Volumeの使用状況は、acsdv statコマンドで確認できます。 上記 a.に該当する場合は、Snap Data Volumeの物理容量を再度見積もり、Snap Data Volumeを再作成してください。 [対処2 (Snap Data Poolの容量不足の復旧方法)] acsnap cancelコマンドで、異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUS Web GUIを使用してキャンセルします。 Snap Data Poolの容量不足が発生する原因は、以下が考えられます。
Snap Data Poolの使用状況は、acsdv poolstatコマンドで確認できます。 上記 a.に該当する場合は、Snap Data Poolの容量を再度見積もり、Snap Data Poolの容量を増設した後、Snap Data Volumeを再作成してください。 なお、Snap Data Volumeの再作成および初期化を行った後は、パーティション(スライス)の再作成が必要です。 |