UTCとローカル時間の設定
UI部品の中には、プロパティ値やAPIのインターフェースとして、DateオブジェクトまたはDateオブジェクトを含んだ配列やオブジェクトを持っているものがあります。これらのDateオブジェクトの年月日・時分秒を設定・参照する際には、ローカル時間とUTCのどちらかを選択します。デフォルトはローカル時間です。
UTCとローカル時間の指定には、以下の2種類の方法があります。
RCF_configで設定する
RCF_configオブジェクトのutcプロパティに、trueまたはfalseを指定します。
true: UTCで動作する
false: ローカル時間で動作する
省略時はfalseになります。
RCF_configオブジェクトについては、「ユーザーズガイド」の「2.3.2 Ajaxフレームワークの動作定義」を参照してください。
例: RCF_config = { utc: false, 他の動作設定項目 ... };
部品のプロパティで設定する
<div>タグまたは<span>タグで記述する各部品のutcプロパティ値に、trueまたはfalseを指定します。
例: <div rcf:type="DateInput" rcf:utc="true"></div>
両方で指定した場合は、個々の部品でのプロパティ設定が優先されます。
サーバとクライアント(ブラウザ)のロケールが同一の場合は、ローカル時間(デフォルト)が扱いやすい場合が多くなります。しかし、サーバとクライアントでロケールが異なる可能性がある場合は、UTCを使用することで、ロケールの違いに依存せずに動作させることができます。
用途や環境に応じて決定してください。
個々のDateプロパティでUTCとローカル時間のどちらを使用しているかは判断できないため、特別の理由がない限り、システム全体でどちらを使用するかを統一してください。このため、RCF_configでの設定を推奨します。
どちらの設定方法も、動作中に変更することはできません。
使用するメソッド
UTCとローカル時間とでは、それぞれ年月日・時分秒を設定・取得するメソッドが異なります。指定したタイムゾーンに合ったメソッドを使う必要があります。誤ったメソッドを使用した場合は、正しい値が設定・取得されません。
UTCの場合
getUTCFullYear() :年の取得
getUTCMonth() :月の取得(0~11)
getUTCDate() :日の取得
getUTCDay() :曜日の取得(0~6)
getUTCHours() :時の取得(0~23)
getUTCMinutes() :分の取得
getUTCSeconds() :秒の取得
getUTCMilliseconds() :ミリ秒の取得
setUTCFullYear() :年の設定
setUTCMonth() :月の設定(0~11)
setUTCDate() :日の設定
setUTCHours() :時の設定(0~23)
setUTCMinutes() :分の設定
setUTCSeconds() :秒の設定
setUTCMilliseconds() :ミリ秒の設定
ローカル時間の場合
getFullYear() :年の取得
getMonth() :月の取得(0~11)
getDate() :日の取得
getDay() :曜日の取得(0~6)
getHours() :時の取得(0~23)
getMinutes() :分の取得
getSeconds() :秒の取得
getMilliseconds() :ミリ秒の取得
setFullYear() :年の設定
setMonth() :月の設定(0~11)
setDate() :日の設定
setHours() :時の設定(0~23)
setMinutes() :分の設定
setSeconds() :秒の設定
setMilliseconds() :ミリ秒の設定