機能説明
Systemwalker Software Configuration Managerで管理するユーザー情報を登録、更新、削除、異動、パスワード変更、および、一覧表示します。
ServerView Resource Orchestratorとの連携時は、本コマンドは使用できません。
記述形式
【Windows】
swcfmg_account.exe |
【Linux】
swcfmg_account |
オプション
指定されたユーザー情報ファイルに記載された内容で、ディレクトリサービスにユーザー情報を登録します。ユーザー情報ファイルはCSV形式です。ユーザー情報ファイルの詳細については、「2.2.1 ユーザー情報ファイル」を参照してください。ユーザー情報はディレクトリサービスに格納されます。詳細は、『導入ガイド』の「ユーザー情報の管理」を参照してください。
指定されたユーザー情報ファイルに記載された内容で、ユーザー情報を更新します。
ユーザー情報ファイルはCSV形式です。ユーザー情報ファイルの詳細については、「2.2.1 ユーザー情報ファイル」を参照してください。
指定されたユーザー情報ファイルに記載された内容で、ユーザーの異動(所属テナントの変更)を行います。
ユーザー情報ファイルはCSV形式です。ユーザー情報ファイルの詳細については、「2.2.1 ユーザー情報ファイル」を参照してください。
指定されたユーザー情報ファイルに記載された内容で、ユーザーのパスワードを変更します。
ユーザー情報ファイルはCSV形式です。ユーザー情報ファイルの詳細については、「2.2.1 ユーザー情報ファイル」を参照してください。
ユーザーIDを指定し、登録済みのユーザーを削除します。ディレクトリサービスからユーザーが削除されます。ユーザーIDは‘,'(カンマ)で区切って複数指定できます。 ユーザーIDは、本コマンドを-list指定で実行し、出力されるユーザー情報から確認できます。
本コマンドで登録されたユーザー情報をCSV形式で出力します。
-file “出力ファイルパス”が省略された場合、情報はコマンドの標準出力に出力されます。
指定したファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。
エラーのため、ファイル出力できなかった場合、新規作成時は、新たなファイルは作成しません。既存ファイルへの上書きの場合は、既存ファイルを保証します。
出力ファイルの詳細については、「2.2.1 ユーザー情報ファイル」を参照してください。
ファイルの文字コードを指定します。
以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。
【Windows】
SJIS
【Linux】
UTF-8
EUC
本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。
本オプションを指定した場合、ユーザー情報が“テナントID”で昇順に表示されます。"tenant-name"は、旧オプションです。新規に利用する場合は、"tenant-id"を使用してください。
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
10 | パラメーター異常です。 |
20 | 指定された入出力ファイルパスのエラーです。 |
30 | 指定された文字コードに誤りがあります。 |
50 | ファイルの記述に誤りがあります。 |
70 | 指定されたユーザーIDは存在しません。 |
80 | 削除対象のユーザーに所有しているサーバグループが存在するため、削除できません。 |
100 | Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。 |
101 | 同時実行できないコマンドが実行されています。 |
102 | コマンド実行権限がありません。 |
103 | ディレクトリサービスの接続に失敗しました。 |
104 | ServerView Resource Orchestratorと連携している際には使用できません。 |
110 | 書き込みエラーです。 |
200 | セットアップされていません。 |
255 | システムエラーです。 |
コマンド格納場所
管理サーバ
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)のみが実行できます。
管理サーバで実行可能です。
注意事項
本コマンドの登録・更新・削除・異動・パスワード変更は、同時に実行することはできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーとなります。
Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。
本コマンドで登録していないユーザー、または本製品のユーザーの条件を満たしていないユーザーに対して、本コマンドで操作を行うことはできません。本製品のユーザーの条件については、『導入ガイド』の「ユーザー情報の管理」を参照してください。
ServerView Resource Orchestratorと連携している場合には、本コマンドは使用できません。
ユーザー情報は、ユーザー情報ファイルに従って新規登録されます。
兼任管理者やインフラ管理者を作成する場合には、“テナントID”を指定してないでください。テナント管理者やテナント利用者を作成する場合には、存在する“テナントID”を指定してください。
本コマンドに指定した文字コードと、ユーザー情報ファイルに指定した文字コードが異なっていた場合の動作は保証しません。文字コードは一致させるようにしてください。
ユーザーIDは必ず一意となるようにしてください。ディレクトリサービス上に、同じユーザーIDを持つユーザーエントリーが存在する場合は登録時にエラーになります。ユーザーIDが格納される属性については、『導入ガイド』の「ユーザー情報の管理」を参照してください。
登録済のユーザー情報を修正する場合は、一覧表示したファイルを編集し、編集したファイルを更新の入力ファイルとすることお勧めします。
“ロール”情報の更新は、兼任管理者とインフラ管理者間、または、テナント管理者とテナント利用者間でのみ変更することができます。
本オプションで、“テナントID”と“パスワード”を変更することはできません。“テナントID”を変更する場合には、本コマンドの-moveオプションでユーザーの異動を行ってください。“パスワード”を変更する場合には、本コマンドの-chpasswdオプションでパスワード変更を行ってください。
登録済のユーザー情報を修正する場合は、一覧表示したファイルを編集し、編集したファイルを更新の入力ファイルとすることお勧めします。
本オプションで、“テナントID”以外の情報を変更することはできません。“パスワード”を変更する場合には、本コマンドの- chpasswdオプションでパスワード変更を行ってください。その他の情報を変更する場合には、本コマンドの-updateオプションでユーザー情報の更新を行ってください。
登録済のユーザー情報を修正する場合は、一覧表示したファイルを編集し、編集したファイルを更新の入力ファイルとすることお勧めします。
本オプションで、“パスワード”以外の情報を変更することはできません。“テナントID”を変更する場合には、本コマンドの-moveオプションでユーザーの異動を行ってください。その他の情報を変更する場合には、本コマンドの-updateオプションでユーザー情報の更新を行ってください。
“パスワード”に「****」を指定した場合は、エラーとはならずにパスワードは変更されません。
Systemwalker Software Configuration Managerで利用する必要がなくなったユーザー情報は、本コマンドを使用して情報を削除してください。
ユーザー情報を削除する前に、該当するユーザーが所有するサーバグループが存在しないことを確認してください。存在する場合は、削除することができません。
ユーザー情報が登録されていない場合は、ヘッダー情報だけを出力します。
#user-id,password,tenant-id,role,email,first-name,middle-name,last-name,contract-name,phone |
“パスワード”のカラムには、「****」が出力されます。
ユーザー情報ファイルに誤りがある場合は、ユーザー情報の登録・更新・異動・パスワード変更を中止します。標準出力に以下のようなエラーメッセージを出力します。
CFMGC20005 ファイルの記述に誤りがあります。[行番号:n][原因:原因] |
[原因] には、以下のどれかが出力されます。
メッセージ | 意味 |
---|---|
Number of elements. | 該当行の要素の数を見直してください。 |
The specified elements are invalid. () | 該当行の“()”内の要素に不正な値が入力されています。正しい値を入力してください。入力できる値については、「2.2.1 ユーザー情報ファイル」を参照してください。 |
Mandatory elements are not specified. | 該当行の必須項目を入力してください。 |
The same user is specified in another line. | 該当行までに、同じユーザー情報が記載されています。 |
The specified tenant does not exist. | 該当行の“tenant-id”に相当するテナントが存在しません。存在するテナントIDを指定してください。 |
The user has already been registered. | 該当行のユーザー情報は、既に登録されています。 |
The specified user does not exist. | 該当行のuser-idに相当するユーザーが存在しません。存在するユーザーIDを指定してください。 |
使用例
登録
【Windows】
swcfmg_account.exe -add -file C:\work\accountinfo.csv |
【Linux】
swcfmg_account -add -file /tmp/accountinfo.csv |
更新
【Windows】
swcfmg_account.exe -update -file C:\work\accountinfo.csv |
【Linux】
swcfmg_account -update -file /tmp/accountinfo.csv |
異動
【Windows】
swcfmg_account.exe -move -file C:\work\accountinfo.csv |
【Linux】
swcfmg_account -move -file /tmp/accountinfo.csv |
パスワード変更
【Windows】
swcfmg_account.exe -chpasswd -file C:\work\accountinfo.csv |
【Linux】
swcfmg_account -chpasswd -file /tmp/accountinfo.csv |
削除
【Windows】
swcfmg_ account.exe -delete -id user001,user002,user003 |
【Linux】
swcfmg_account -delete -id user001,user002,user003 |
一覧表示
【Windows】
swcfmg_account.exe -list -file C:\work\accountinfo.csv |
【Linux】
swcfmg_account -list -file C:\work\accountinfo.csv |
実行結果/出力形式
一覧表示
標準出力
#user-id,password,tenant-id,role,email,first-name,middle-name,last-name,contract-name,phone user001,****,tenant1,administrator,user001@example.com,太郎,,富士通,開発部,0123-5678 user002,****,tenant1,tenant_admin,user002@example.com,次郎,,富士通,営業部,5678-0123
ファイル出力
CFMGC30001 ユーザー情報管理コマンドが正常に終了しました。
なお、出力したCSVファイルの先頭行には、以下のヘッダー情報が付加されます。
#user-id,password,tenant-id,role,email,first-name,middle-name,last-name,contract-name,phone