監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)に、ETERNUS VX700 seriesを監視するために必要な設定を行います。
本ツールは、vxDevice.confファイルに定義された全装置を対象に、指定された監視間隔で性能情報を採取します。また、本ツールの起動時および装置からの性能情報採取時にvxDevice.confファイルを読み込んで、最新の設定内容を反映します。
ポイント
本ツールの起動時にvxDevice.confの読込みに失敗した場合、本ツールは起動しません。
運用中にvxDevice.confの読込みに失敗した場合は、設定前の状態で運用を継続します。
本ツールの起動に失敗した場合は、メッセージログを出力します。
設定ファイルの絶対パス
<本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf\etc\vxDevice.conf
設定項目
設定ファイルは、各行が「項目名=値」の形式をした、テキストファイルです。
項目名 | 値の型 | 省略の | 値の説明 |
---|---|---|---|
monitor_interval | 半角数字 | 不可 | 監視間隔(30~1800秒)を指定します。指定する値は、装置に設定した監視間隔です。初期値は60です。 監視間隔は、全装置で同じになります。 |
monitor_index_ip | 文字列 | 不可 | 監視対象装置の管理LANのIPアドレスを、IPv4形式で指定します。 |
monitor_index_user | 文字列 | 不可 | vxencrypt.batコマンドで作成したファイルの絶対パスを指定します。 |
monitor_index_recordid_vol | 半角数字 | 不可 | Systemwalker Service Quality Coordinatorのユーザーデータ管理で使用するレコードIDを、1~20までの整数で指定します。Systemwalker Service Quality Coordinatorでは、ここで指定したレコードIDのデータとして、ボリュームの性能情報を表示します。 初期値は1です。 monitor_index_recordid_deviceと同じ値は指定できません。 |
monitor_index_recordid_device | 半角数字 | 不可 | Systemwalker Service Quality Coordinatorのユーザーデータ管理で使用するレコードIDを、1~20までの整数で指定します。Systemwalker Service Quality Coordinatorでは、ここで指定したレコードIDのデータとして、装置の性能情報を表示します。 初期値は2です。 monitor_index_recordid_volと同じ値は指定できません。 |
注: indexは、装置ごとに異なる値を設定し、0~255までの整数(半角文字)を指定してください。連番でなくても問題ありません。
記述規則
monitor_intervalの設定が正しくない場合、監視間隔は60秒と認識します。
項目名および値の大文字・小文字は、区別されます。
イコール文字(=)の前後には、半角空白文字を記述できません。
空行および半角空白文字だけの行は、読み飛ばされます。
行頭が"#"で始まる行は、コメント行として扱われます。
フォルダのパスに空白文字が含まれる場合(例えば、C:\Program Files)は、全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
値がダブルクォーテーション(")"で囲まれている場合、"で囲まれた部分が設定値と判断されます。
使用できる文字は、半角文字(文字コード: 0x20~7E)だけです。
設定例
設定例を以下に示します。
# 1台目の監視対象装置を登録する場合 # monitor_0_ip: 監視対象装置の管理LANのIPアドレスを指定してください。 # monitor_0_user:ユーザー情報暗号化コマンド(vxencrypt.bat)の-fileパラメーターに # 指定した暗号化ファイル作成先ファイルを指定してください。 # monitor_0_recordid_vol:レコードID 1が既に使用されている場合は、 # 空いているレコードIDを指定してください。 # monitor_0_recordid_device:レコードID 2が既に使用されている場合は、 # 空いているレコードIDを指定してください。 # # 2台目以降の監視対象装置を登録する場合 # 以下の4行の先頭の#を削除したものをコピーして、$ を任意の値(装置毎に異なる値) # に変更し、監視対象装置の情報を指定してください。 # monitor_$_ip= # monitor_$_user= # monitor_$_recordid_vol=1 # monitor_$_recordid_device=2 monitor_interval=60 monitor_0_ip=192.0.2.10 monitor_0_user=C:\vxPerf\user\encrypt monitor_0_recordid_vol=1 monitor_0_recordid_device=2 monitor_1_ip=192.0.2.11 monitor_1_user=C:\vxPerf\user\encrypt monitor_1_recordid_vol=1 monitor_1_recordid_device=2