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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.4 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

用語集

GS連携方式

グローバルサーバ(GS)とGLS間の伝送路を多重化して、伝送路障害発生時に正常な経路へ切り替えることにより高信頼化を実現する方式です。

HUB-HUB間監視機能

HUBとHUBの接続(カスケード接続)に異常が発生していないかを監視する機能。監視範囲は、運用インタフェースから、運用インタフェースにつながるHUB、待機インタフェースにつながるHUBまでです。本機能は、HUB監視機能の監視範囲を含みます。

[関連項目] HUB監視機能、待機パトロール機能

HUB監視機能

運用インタフェースから運用インタフェースにつながるHUBまでの監視を行う機能。異常が検出された場合、待機インタフェースへの切替えを行います。

[関連事項] HUB-HUB間監視機能、伝送路異常監視

KVM

Linuxカーネル自体をハイパーバイザーとする仕組みです。完全仮想化によるOSの仮想化環境を提供します。

KVMゲスト

KVM環境で動作するゲストOSです。

KVMホスト

KVM環境で動作する管理OSです。

LANカード

NIC (Network Interface Card) と同じ意味です。

NIC共有化機能

すべてのNICおよび構成情報で付加する物理IPアドレスが同一の場合、NICを共有して複数の構成情報を生成する機能。1組の二重化NICに複数のIPを割付ける場合に使用します。また、クラスタ相互待機運用を行う場合にも使用します。

NIC切替方式

二重化したNICを排他使用して、故障時に切り替えることにより高信頼化を実現する方式です。本方式では、二重化するNICは、同一ネットワーク上に接続する必要があります。

RMS Wizard

RMSが動作するためのクラスタ構成定義を作成するソフトウェアツール。詳細は“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。

Web-Based Admin View

PRIMECLUSTERのグラフィックユーザインタフェースを活用するための共通基盤。詳細は“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。

運用インタフェース

現在、通信に使用されているインタフェース。

[関連事項] 待機インタフェース

仮想IPアドレス(仮想IP)

仮想インタフェースに割付けられたIPアドレス。

[関連事項] 仮想インタフェース

仮想NIC方式

同一ネットワーク上に接続した複数の物理NIC(LANカード)を論理的に1本に見せるための仮想的なインタフェースを生成して通信を行う方式です。本方式では、二重化したNICを排他使用して伝送路の切替えを制御します。通信相手が限定されず、またルータを経由した別ネットワーク上のホストとの通信も可能です。

仮想インタフェース

伝送路二重化機能が、冗長化したNICを1つの仮想的なNICとして扱うために生成するインタフェース。仮想インタフェース名は、shaX(Xは0,1,2..)で表されます。

[関連事項] 仮想IPアドレス(仮想IP)

仮想ブリッジ

仮想ネットワークを構成する要素の1つです。管理OS(Linux)上のブリッジモジュールで構成されます。

監視フレーム

GLSが伝送路監視を行うための独自フレームです。高速切替方式では、相手ホストを監視するために使用します。NIC切替方式では、待機パトロール機能として、待機インタフェースを監視するために使用します。

[関連事項] 待機パトロール機能、HUB監視機能、HUB-HUB間監視機能

クラスタ間フェイルオーバ機能(フェイルオーバ機能)

クラスタを運用時に、ある仮想インタフェースが束ねている物理インタフェースがすべて異常となった場合か、運用ノードがパニックやハングが発生した場合に、クラスタ間のフェイルオーバを行う機能。

高速切替方式

同一ネットワーク上のサーバ間の伝送路を冗長化し、伝送路障害発生時の通信継続、および伝送路同時使用によるトータルスループットの向上を実現する方式です。

実インタフェース

物理インタフェースと同じ意味です。

自動切戻し機能

異常が発生したLANが復旧した場合、オペレータの介入なしで自動的に切戻す機能。詳細は、待機パトロール機能(異常発生時自動切戻し機能)、または待機パトロール機能(即時自動切戻し機能)を参照。

[関連事項] 待機パトロール機能(異常発生時自動切戻し機能)、待機パトロール機能(即時自動切戻し機能)

セカンダリインタフェース

NIC切替方式において、最初は待機させるインタフェース。プライマリインタフェースに異常が発生すると、待機インタフェースから運用インタフェースに切替わります。

[関連事項] プライマリインタフェース

待機インタフェース

現在、通信に使用されていないが、切替えにより、使用するインタフェース。

[関連事項] 運用インタフェース

待機パトロール機能

NIC切替方式において、待機インタフェースの状態を監視する機能。待機インタフェースを定期的に監視することで、NIC切替えの失敗を事前に察知することができます。待機パトロールは、監視フレームを待機インタフェースから運用インタフェースに送信し、その応答を監視することにより行います。監視範囲は、待機インタフェースから、待機インタフェースにつながるHUB、運用系につながっているHUB、運用インタフェースになります。これは、HUB-HUB間監視機能の監視範囲を含んでいます。したがって、待機パトロール機能使用時は、HUB-HUB間監視機能を使用する必要がありません。なお、HUB-HUB間監視の監視範囲は、運用インタフェースから、運用インタフェースにつながるHUB、待機インタフェースにつながるHUBまでとなり、待機インタフェースは含まれません。

[関連事項] 待機パトロール機能(異常発生時自動切戻し)、待機パトロール機能(即時自動切戻し)

待機パトロール機能(異常発生時自動切戻し)

異常が発生したインタフェースが復旧した場合に、自動的に待機系として組み込む場合の待機パトロール機能。本機能を使用することにより、異常が発生したプライマリインタフェースが復旧した場合、自動的に待機インタフェースとして組み込まれます。これにより、セカンダリインタフェースで異常が発生した場合は、プライマリインタフェースへの切戻しを行うことができます。

[関連事項] 待機パトロール機能、待機パトロール機能(即時自動切戻し)

待機パトロール機能(即時自動切戻し)

異常が発生したインタフェースが復旧した場合に、即時に切戻しを行う場合の待機パトロール機能。本機能を使用することにより、異常が発生したプライマリインタフェースが復旧した場合、直ちに運用インタフェースとして切戻します。このとき、セカンダリインタフェースは、待機インタフェースとして組み込まれます。

[関連事項] 待機パトロール機能、待機パトロール機能(異常発生時自動切戻し)

タグVLANインタフェース

タグVLAN機能(IEEE802.1Q)をサポートするモジュール(8021q)により生成されるインタフェースです。

タグVLAN機能(IEEE802.1Q)

タグと呼ばれる識別子をネットワーク別に通信パケット上へ付加することで、同一物理回線上で複数の仮想ネットワークを構築するものです。

伝送路異常監視

HUB監視機能と同じ意味。

[関連事項] HUB-HUB間監視機能

伝送路監視の共有

複数の仮想インタフェースが同一の監視先を指定することを意味します。なお、同一の監視先を指定した仮想インタフェースは、伝送路異常が発生した場合はすべて同時に切替えが行われます。

[関連事項] NIC切替方式

伝送路二重化機能

ネットワークの伝送路を冗長化して、通信の高信頼化を実現する機能。

動的切替え機能

運用インタフェースが活性化されている状態で、待機インタフェースへの切替えを行う機能。

ネットワーク監視機能

仮想インタフェースが接続されているネットワークの状態を、二種類の方法(HUB監視、待機パトロール)で監視します。

引継ぎ仮想インタフェース

クラスタのノード間で引き継がれるGLSのインタフェース。引継ぎ仮想インタフェースには、65番以降の論理番号をもつ論理仮想インタフェースが設定されます。

[関連事項] 論理仮想インタフェース

物理IPアドレス(物理IP)

物理インタフェースに割付けられたIPアドレス。

[関連事項] 物理インタフェース

物理IPアドレス引継ぎ機能

NIC切替方式において物理IPアドレスを冗長化したNIC間で引継ぐ機能。クラスタ運用では、物理IPアドレス引継ぎ機能I、IPアドレス引継ぎ機能IIの2つの機能に分かれます。

物理IPアドレス引継ぎ機能I

物理IPアドレスをクラスタ間で引継ぐ機能。本機能を使用する場合、hanetconfigコマンドで仮想インタフェースを作成する際に、-eオプションを指定します。クラスタ間で運用ノードから待機ノードへの切替えが発生した場合、物理IPアドレスを引継ぐことが可能です。また、クラスタの待機ノードで物理インタフェースの活性化を行います。

物理IPアドレス引継ぎ機能II

物理IPアドレスをクラスタ間で引継ぐ機能。本機能を使用する場合、hanetconfigコマンドで仮想インタフェースを作成する際に、-eオプションを指定しません。クラスタ間で運用ノードから待機ノードへの切替えが発生した場合、物理IPアドレスを引継ぐことが可能です。また、クラスタの待機ノードで物理インタフェースの活性化は行いません。

物理インタフェース

システムに実装されているNICに対して生成されるインタフェース。

[関連事項] 物理IPアドレス(物理IP)

プライマリインタフェース

NIC切替方式において、最初に通信に使用するインタフェース。

[関連事項] セカンダリインタフェース

ユーザコマンド実行機能

特定のタイミングでユーザが任意にコマンドを実行することができる機能。

リンク状態監視機能

二重化しているすべてのLANカードに対して、イーサネットのリンク状態を監視します。運用側のLANカードでリンクダウンが発生した場合は、待機側のLANカードへ切替えを行います。

ロードシェア構成

複数のGSを接続して処理を分担し、負荷を分散することで、処理効率や信頼性の向上を図る構成です。

論理IPアドレス(論理IP)

論理インタフェースに割付けられたIPアドレス。

[関連事項] 論理インタフェース

論理IPアドレス引継ぎ機能

論理IPアドレスを冗長化したNIC間で引継ぐ機能。クラスタ運用の場合、運用ノードから待機ノードへの切替えが発生した場合、論理IPアドレスを引継ぐことが可能です。なお、この時、物理IPアドレスは引き継がれません。

論理インタフェース

1つの物理インタフェースに対して、別名で生成される論理的なインタフェース。例えば、物理インタフェースeth0に対する論理インタフェースはeth0:X(Xは1,2..)となります。

[関連事項] 論理IPアドレス(論理IP)

論理仮想インタフェース

1つの仮想インタフェースに対して、別名で生成される論理的なインタフェース。例えば、仮想インタフェースsha0に対する論理仮想インタフェースはsha0:X(Xは2,3..64)となります。なお、Xが65以降は、クラスタ構成時の引継ぎ仮想インタフェースとして使用されます。

[関連事項] 引継ぎ仮想インタフェース

GLS

Global Link Services

GS

Global Server

LAN

ローカルエリアネットワーク (local area network)

NIC

ネットワークインタフェースカード (network interface card)

PHP

PCI Hot Plug

RMS

Reliant Monitor Services

SIS

Scalable Internet Services