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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.4 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

7.2 strhanetコマンド

【名前】

strhanet - 仮想インタフェースの活性化

【形式】

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet [inet | inet6 | dual] [-n devicename1[,devicename2,...]]

【機能説明】

strhanet コマンドは、生成された構成情報に従って、仮想インタフェースの活性化を行います。

【オプション】

以下のオプションが指定できます。


[inet | inet6 | dual]

活性化を行う仮想インタフェースに割り当てられているIPアドレスの形式を指定します。

inet
inet6
dual

:IPv4アドレス
:IPv6アドレス
:IPv4/IPv6デュアルスタック構成

省略時は、すべての形式の仮想インタフェースが処理対象となります。なお、デュアルスタック構成の仮想インタフェースでは、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスは同時に活性化されます。IPv4アドレスのみ、またはIPv6アドレスのみを個別に活性化することはできません。
この場合のデュアルスタック構成とは、束ねた個々の物理インタフェース上にIPv4アドレスとIPv6アドレスが設定されているのではなく、伝送路二重化機能で定義した1つの仮想インタフェースに対して、IPv4アドレスとIPv6アドレスが設定されていることを表します。
本オプションは、高速切替方式(運用モード’t’)またはNIC切替方式(運用モード“d”)の場合のみ有効です。


-n devicename1[,devicename2,...]

活性化する仮想インタフェース名を指定します。“,”(カンマ)で区切ることにより複数の仮想インタフェースを指定することができます。ここで指定する仮想インタフェース名は、hanetconfigのcreateまたはcopyコマンドによりあらかじめ生成されていなければなりません。また、仮想インタフェースに属する論理仮想インタフェースは、仮想インタフェースの活性化と合わせて同時に活性化されます。本オプション省略時は、生成したすべての仮想インタフェースおよび論理仮想インタフェースが活性化されます。

【関連項目】

hanetconfig
stphanet
dsphanet

【注意事項】

【使用例】

構成情報に定義されているすべての仮想インタフェースの活性化(クラスタ運用を行う仮想インタフェースは除く)を行う場合の例を以下に示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet

構成情報に定義されている仮想インタフェースのうち、sha2のみを活性化する場合の例を以下に示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet -n sha2

構成情報に定義されている仮想インタフェースのうち、高速切替方式またはNIC切替方式で、かつ、IPv6アドレス形式の仮想インタフェースすべてを活性化する場合の例を以下に示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet inet6