原因
以下の原因が考えられます。
「\」(半角のバックスラッシュ)が「\」として表示される場合
PDF ファイル中で使用される文字コード(UNICODE)では、「0x00A5」に「\」を、「0x005C」に「\」 (半角のバックスラッシュ)を割り当てています。しかし、List Creatorでは文字コード「0x005C」を「0x00A5」に変換しているため、「\」 (半角のバックスラッシュ)が「\」として表示されます。
「□」(四角)、または空白となる文字がある場合
以下の可能性があります。
帳票設計時のフォントと違うフォントが使用されている可能性があります。
使用しているフォント内に文字が収録されていない可能性があります。
帳票定義一覧や帳票様式定義のプレビューを表示した後に、PDFフォント登録の追加を行ったため、使用するフォント情報の更新が行われていない可能性があります。
「・」、「?」、または「_」となる文字がある場合
JIS第一水準/第二水準以外の文字を使用した場合、フォントをエンベッドしないと正しく表示されません。
対処方法
以下のいずれかの対処を行ってください。
List Creator V9.1.0以降を使用しており、「\」(半角のバックスラッシュ)が「\」として表示される場合
PDF文書情報ファイルで、「PDF-YENNONADJUST=ON」を指定します。値にON を指定した場合、PDF ファイル中で使用される文字コード(UNICODE)「0x005C」が「0x00A5」に変換されません。これにより、本来の文字コードで出力されます。
「□」(四角)、または空白となる文字がある場合、以下のいずれかの対処を行ってください。
帳票設計時のフォント、または置換フォントのPDFフォント登録を行っていない場合
PDFファイルで使用するフォントのPDFフォント登録を行ってください。
詳細については、以下を参照してください。
⇒“6.1.2 出力されたPDFファイルで使用されているフォントが、帳票で指定しているフォントと異なる、または文字が出力されない”
帳票設計時のフォント、または置換フォントのPDFフォント登録を行っている場合
帳票定義一覧、または帳票様式定義でプレビューを表示している場合
帳票を保存した後、いったん帳票定義一覧画面を閉じてから、再度プレビューしてください。
上記以外の場合
出力文字が収録されているフォントに変更してください。
上記以外の場合
フォントを全文字エンベッドすることでどのクライアントでも問題なく表示されます。
フォントをエンベッドする設定は、帳票定義時に設定する方法とアプリケーション実行時に設定する方法があります。
帳票定義時に設定する場合
以下の手順で外字(利用者定義文字、JEF拡張漢字)をエンベッドしてください。詳細は、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
List Creatorデザイナの帳票業務情報のプロパティの[ファイル]タブの[ファイル保存する]チェックボックスをチェックし、[文書情報]ボタンをクリックします。
文書情報設定画面(文書管理)の文字の埋め込みに[利用者定義文字とJEF拡張文字]または[全ての文字を埋め込む]を指定してください。
List Creator帳票出力インタフェース使用時に設定する場合
List Creator帳票出力インタフェース使用時に、PDFファイルの文字埋め込み指定で「すべての文字をPDFファイルに埋め込む」(prprint コマンドの場合は、-gpdfembedオプションで「ALL」)を指定してください。
各インタフェースでの指定方法の詳細については、オンラインマニュアル “アプリケーション作成ガイド”を参照してください。
COBOLアプリケーション連携機能使用時に設定する場合
COBOLアプリケーション連携機能使用時に、PDF文書情報ファイルの「PDF-EMBED」キーワードに「ALL」を指定してください。
指定方法の詳細については、オンラインマニュアル“PDF変換機能編”を参照してください。
注意
フォントをエンベッドした場合、PDFファイルサイズが大きくなります。
PDF変換機能は、Windowsのフォントリンク機能を使用していません。そのため、指定したフォント内に文字が収録されていない場合は、出力することができません。