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Interstage List Creator V10.4.1 Excelファイル出力機能編
FUJITSU Software

A.1 セルの自動設定

セルの自動設定とは、帳票様式情報の項目の定義位置をもとに、出力するExcelファイルのセル構成(行の高さ、列幅)を決定することです。セルの自動設定は、以下の帳票定義情報を出力した時に行われます。

“図A.1 List Creatorによるセルの自動設定”の赤色の点線は、List Creatorが自動で設定した行の高さ、および列幅を示しています。行の高さ、および列幅は、項目の定義位置(項目の左上座標)の間隔で設定されます。

図A.1 List Creatorによるセルの自動設定

ポイント

セルの自動設定は、Excelファイル出力時に行われます。List Creator デザイナを利用して、項目の定義位置をもとに、グリッドの間隔(セル)を自動で設定することはできません。

ただし、縦方向、および横方向の項目の定義位置の間隔が以下に示す値未満の場合は、同一の行、列に位置するものとして、行の高さ、および列幅は設定されません。

例)
項目Bと項目Dの横位置の差が72(dt)未満であるため、項目Dの定義位置に列幅は設定されません。この場合、項目Dは、項目の定義位置が含まれるセル(青線のセル)に出力され、項目Bと同じ列位置に出力されます。


縦方向の項目の定義位置の間隔が360(dt)以上の場合は、180(dt)の行の高さのセルで出力され、余り分は、最後のセルの行の高さに加算されます。

例)
項目Aと項目Cの縦位置の差は780(dt)であり、この部分には、180(dt)の高さのセルが4行と60(dt)の高さのセルが出力されますが、余り分の60(dt)は、4行目の高さ(180(dt))に加算され、実際は、180(dt)の高さのセルが3行と240(dt)の高さのセルが出力されます。


横方向の項目の定義位置の間隔が960(dt)以上の場合は、480(dt)の列幅のセルで出力され、余り分は、最後のセルの列幅に加算されます。

例)
項目Aと項目Bの横位置の差は2,230(dt)であり、この部分には、480(dt)の幅のセルが4列と310(dt)の幅のセルが出力されますが、余り分の310(dt)は、4列目の列幅(480(dt))に加算され、実際は、480(dt)の幅のセルが3列と790(dt)の幅のセルが出力されます。


“図A.1 List Creatorによるセルの自動設定”の帳票様式情報を出力したExcelファイルの出力結果を“図A.2 List Creatorによるセルの自動設定(出力結果)”に示します。

図A.2 List Creatorによるセルの自動設定(出力結果)


フリーフレーム形式でフレーム定義がある場合は、項目の定義位置に関係なく、以下の固定の行の高さ、列幅を設定します。

フリーフレーム形式でフレームを定義した帳票様式情報の定義例と、その帳票定義情報を出力したExcelファイルの出力結果を“図A.3 フリーフレーム形式の帳票様式情報の定義例”、および“図A.4 フリーフレーム形式の帳票定義情報のExcelファイルへの出力結果”に示します。

図A.3 フリーフレーム形式の帳票様式情報の定義例

図A.4 フリーフレーム形式の帳票定義情報のExcelファイルへの出力結果

ポイント

明細(赤枠部分)に定義した数字項目が表示されていませんが、データは出力されています。項目が正しく表示されないのは、No.02とNo.03の明細の項目のセルの結合範囲が重なり、結合が行われないためです。項目を正しく表示したい場合は、「任意間隔グリッド」を指定して帳票様式情報を設計してください。