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Interstage List Creator V10.4.1 オーバレイユーティリティ
FUJITSU Software

2.3.2 環境設定(ポートの定義画面

オーバレイユーティリティ環境設定画面では、オーバレイ作成時の様々な動作を指定することができます。環境設定を行うためには、以下の操作を行ってください。

  1. Administrators権限を持つユーザでログオンします。

  2. [スタート]メニューから[設定]-[プリンタ]を選択します。

  3. 対象となるプリンタ(ここでは、「FUJITSU Overlay Create Driver」とします)を選択し、[ファイル]-[プロパティ]-[ポート]タブを選択します。

  4. [ポートの構成]ボタンをクリックします。

ポイント

  • Windows Vista、Windows Server 2008の場合は、3.の手順で対象となるプリンタを選択して右クリックし、[管理者として実行]-[プロパティ]を選択してください。

  • Windows 7、Windows 8、Windows 10、Windows Server 2008 R2、およびWindows Server 2012の場合は、「印刷の管理」からポートを構成してください。
    以下に、Windows 7の場合を例に手順を示します。

    1. [スタート]-[コントロール パネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]の順にクリックし、「印刷の管理」を開きます。

    2. コンソール ツリーで[印刷の管理]-[プリント サーバー]-[サーバー名(ローカル)]-[ポート]をクリックし、追加したポート名を選択します。

    3. [操作]-[ポートを構成する]を選択します。

    4. ListCREATOR オーバレイユーティリティ 環境設定画面で必要な情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

以下に、オーバレイユーティリティ環境設定画面を示し、画面の内容を説明します。

ポート名

使用するポートの名前を6文字以上、32文字以内の範囲で指定します。ポートを追加する場合にのみ指定できます。使用できる文字範囲は、以下のとおりです。

0」~「9」、「a」~「z」、「A」~「Z」、「.」、「-

「ピリオド(.)」だけで構成されるポート名を指定することはできません。

出力するファイルの種類と保存先

出力するファイルの種類を指定します。「オーバレイ」と「帳票」のいずれかが選択できます。

オーバレイの保存ディレクトリ

オーバレイの出力先のディレクトリを200バイト以内のフルパスで指定します。出力先のディレクトリは以下の内容で事前に作成されている必要があります。

  • 固定ディスクに作成されている。

  • ファイルシステムがNTFS形式の場合、ユーザに[変更]アクセス権が設定されている。

このディレクトリは作業ディレクトリとしても使用します。初期値は「製品インストールディレクトリ配下のovdディレクトリ」が指定されています。

必要なディスク容量については、以下を参照してください。

⇒ “4.1 帳票の印刷操作時の留意事項

帳票の保存ディレクトリ

帳票の出力先のディレクトリを200バイト以内のフルパスで指定します。

出力先のディレクトリは以下の内容で事前に作成されている必要があります。

  • 固定ディスクに作成されている。

  • ファイルシステムがNTFS形式の場合、ユーザに[変更]アクセス権が設定されている。

このディレクトリは作業ディレクトリとしても使用します。初期値はList Creatorデザイナで指定した「帳票格納ディレクトリ」が指定されています。

必要なディスク容量については、以下を参照してください。

⇒ “4.1 帳票の印刷操作時の留意事項

項目の自動生成を行う

帳票に表(罫線で囲まれた矩形)がある場合、矩形領域内に項目(数字項目/テキスト項目/矩形テキスト項目)を自動で生成するときにチェックします。

出力するファイルの種類に「帳票」を指定した場合のみ選択できます。

[詳細設定]ボタン

項目の自動生成に関する詳細を設定するための、項目自動生成情報の設定画面を表示します。

「項目の自動生成を行う」をチェックした場合のみ選択できます。

以下に、項目自動生成情報の設定画面を示します。

項目の詳細については、List Creatorデザイナのヘルプ(下敷きイメージのオーバレイ変換画面)を参照してください。

文字のオーバレイ変換を行う

文字をオーバレイ変換の対象にする場合にチェックします。チェックした場合、文字列がオーバレイ文字に変換されます。チェックしない場合、罫線および網がけのみがオーバレイ変換の対象になります。初期値はチェックされています。

チェックした場合、文字情報を利用してOCR認識を行うか、イメージから文字を認識するかを選択します。

文字情報を利用してOCR認識を行う

電子文書の文字情報を利用してOCR認識する場合にチェックします。

文字情報のみ文字認識するため、Shift-JISコードの文字は高い確率で再現することができます。

イメージから文字を認識する場合は、チェックをはずしてください。

注意

  • 「文字情報を利用してOCR認識を行う」をチェックした場合、OCR認識画面は表示されません。

  • 文字情報を用いて認識できるのは、Shift-JISコードのみです。Shift-JISコードにない文字は「?」になります。

  • 「文字情報を利用してOCR認識を行う」をチェックした場合、イメージとして存在する文字は認識されません。

  • PDFファイルなどの電子文書に使用されているフォントが、コンピュータにインストールされていない場合は文字認識されません。

    電子文書に含まれるすべての文字を認識する場合は、チェックをはずして、イメージとして認識してください。

OCR認識の画面を表示する

イメージから文字を認識し、OCR確認画面(認識結果画面)を表示する場合にチェックします。

OCR確認画面では、認識結果の確認および修正を行うことができます。

OCR認識画面については以下を参照してください。

⇒“3.3 OCR認識画面(認識結果画面)

下敷きイメージの出力(出力する)

下敷きイメージファイル(bmp)を出力する場合にチェックします。出力した下敷きイメージファイルをList Creatorデザイナの帳票様式定義の下敷きイメージ機能で使用することにより、活字・罫線を確認しながら作業を行うことが可能になります。

チェックした場合、下敷きイメージファイルは、「オーバレイの保存ディレクトリ」、または「帳票の保存ディレクトリ」で指定した出力先と同じディレクトリに出力されます。

初期値はチェックされていません。

図形属性

オーバレイに変換する図形の丸め半径および網がけを指定します。

丸め半径

オーバレイ変換の丸め半径について指定します。[自動認識]と[固定値]が指定可能です。

初期値は[自動認識]が選択されています。

自動認識

丸め半径を設定しないで自動認識する場合は[自動認識]を選択します。

固定値

丸め半径を一定にして認識する場合は[固定値]を選択します。[固定値]を選択した場合、次に示す種類から丸め半径を選択します。

  ・なし:0dt

  ・小:36dt

  ・中:54dt

  ・大:72dt

初期値は[なし]が選択されています。

網がけ

オーバレイ変換の網がけについて指定します。網がけを使わない場合は[なし]を、網がけを使う場合は網がけの種類を選択します。選択肢は以下のとおりです。

  ・なし

  ・5.0%

  ・10.0%

  ・12.5%

  ・25.0%

  ・50.0%

  ・75.0%

  ・100.0%

初期値は[なし]が選択されています。

印刷開始時に出力設定画面を表示する

印刷開始時に出力設定画面を表示する場合にチェックします。チェックした場合、出力設定画面で印刷単位ごとに設定を変更することができます。

初期値はチェックされています。出力設定画面については以下を参照してください。

⇒“3.2 出力設定画面

[OK]ボタン

設定した情報を反映し、環境設定画面を閉じます。

[キャンセル]ボタン

設定した情報を無効にし、環境設定画面を閉じます。

ポイント

  • 環境設定内容は、ポートの定義ごとに管理されます。