データベースのデータは、DSIの割付け先のデータベーススペースに格納されます。DSIを割り付けようとするデータベーススペースの空き領域が不足すると、新規にDSI定義ができなかったり、既存のDSIの容量が拡張できなくなります。そこで、データベーススペースの領域の使用状況を把握し、必要に応じて新たなデータベーススペースを作成するなどの作業を行います。新しいデータベーススペースを作成し、DSIの容量を拡張する方法については、“7.9 再編成”を参照してください。データベーススペース領域の使用状況の把握は、rdbspcinfコマンドで行います。
参照
rdbspcinfコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
rdbspcinfコマンドの使用例を以下に示します。
あるデータベーススペースの領域の使用状況の概念図を以下に示します。このデータベーススペース名は“DBSP_1”とし、在庫管理DBに属するものとします。

備考. 在庫表DSIの自動容量拡張の拡張量として100キロバイト、製品名IXDSIの自動容量拡張の拡張量として200キロバイトが、このデータベーススペースに対して指定されているものとします。
データベーススペース“DBSP_1”の領域の使用状況を表示します。
$ rdbspcinf -p 在庫管理DB.DBSP_1 -f
Database space : DBSP_1 (1)
Device : /dev_symfoware/raw10 (2)
Size : 10240K (3)
Static allocate size
element : 800K (在庫表DSI.DATA) (4)(5)(6)
element : 4000K (製品名IXDSI.BASE) (4)(5)(6)
element : 100K (製品名IXDSI.INDEX) (4)(5)(6)
total : 4900K (7)
Dynamic allocate size
element : 100K (在庫表DSI.DATA) (8)(9)(10)
element : 800K (製品名IXDSI.BASE) (8)(9)(10)
element : 500K (製品名IXDSI.INDEX) (8)(9)(10)
total : 1400K (11)
Dynamic propose size
element : 100K (在庫表DSI.DATA) (12)(13)(14)
element : 200K (製品名IXDSI.BASE) (12)(13)(14)
total : 300K (15)
Free size
element : 740K (16)
element :3200K (16)
total :3940K (17)(1) データベーススペース名
(2) データベーススペースを作成したローデバイス名
(3) データベーススペースのサイズ(単位はキロバイト)
(4) (5)で示すDSIの(6)で示す割付け対象に、DSI定義時またはrdbgcdsi
コマンドのEオプションにより割付けた割付け量(単位はキロバイト)
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(5) データベーススペースに定義されたDSI名
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(6) 割付け量((4))の表示対象とする割付け対象
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(7) DSI定義時またはrdbgcdsiコマンドのEオプションにより割付けた
割付け量の合計(単位はキロバイト)(8) (9)で示すDSIの(10)で示す割付け対象に、自動容量拡張により割付
けた割付け量(単位はキロバイト)
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(9) データベーススペースに定義されたDSI名
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(10) 割付け量((8))の表示対象とする割付け対象
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(11) 自動容量拡張により割付けた割付け量の合計(単位はキロバイト)
(12) (13)で示すDSIの(14)で示す割付け対象に、自動容量拡張時に割付
ける割付け量(単位はキロバイト)
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(13) データベーススペースに定義されたDSI名
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(14) 割付け量((12))の表示対象とする割付け対象
(fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)(15) 自動容量拡張時に割付ける割付け量の合計(単位はキロバイト)
(16) 未使用領域の大きさ(単位はキロバイト)
(fオプションを指定した場合のみ表示されます。)(17) 未使用領域の大きさの合計(単位はキロバイト)
なお、rdbspcinfコマンドでは、データベースに属するすべてのデータベーススペースの情報を表示することもできます。