PowerCOBOLでは、フォーム上の複数のコントロールをまとめて、以下の編集を行うことができます。
プロパティの設定
コピー、切り取り、貼り付け、削除
移動
位置揃え、サイズ合わせなどのレイアウトの変更
配列化
コントロールをまとめて編集する場合も、単体のコントロールを編集する場合と同様に、「選択→操作」という手順で進めていきます。まず複数のコントロールを選択し、それらに対して操作方法を決めるという手順です。
コントロールを複数選択するには
以下のどちらかの操作により、複数のコントロールを選択できます。
ドラッグによる範囲指定による選択
クリックによる選択
マウスポインタをフォーム上の任意の位置に移動します。
マウスの左ボタンをドラッグしながら、まとめて選択したいコントロール群を囲むように矩形(長方形の枠)を作ります。
矩形が適当な大きさになったところで、ドラッグを終了します。
この操作により、矩形に含まれるコントロールをまとめて選択することができます。コントロールのすべてが矩形に含まれていなくても、一部が含まれていれば、選択されたことになります。
まとめて選択したいコントロールのうち、1つをクリックし、選択します。
[Shift]キーを押しながら、他の選択したいコントロールをクリックします。
同じように、選択したいコントロールに対し、[Shift]キーを押しながらクリックする操作を繰り返します。
また、以下のどちらかの操作により、選択を解除することができます。
選択されていないコントロールまたはフォームをクリックすると、選択中のすべてのコントロールの選択状態が解除されます。
選択されているコントロールを[Shift]キーを押しながらクリックすると、そのコントロールの選択が解除されます。
注意
コントロールをまとめて選択する場合は、同一のコンテナに配置されたコントロールが対象となります。したがって、フォーム上に直接配置されたコントロールと、グループボックスコントロール上に配置されたコントロールを、同時に選択することはできません。
複数のコントロールに対するプロパティの設定
複数のコントロールに対し、まとめてプロパティを設定する場合、コントロールの種類などにより、設定できるプロパティと設定できないプロパティがあります。
たとえば、選択したコントロールがテキストボックスコントロールとスタティックテキストコントロールの場合、お互いに共通してもっているカラーやフォント、テキスト属性など、多くのプロパティを設定することができます。しかし、テキストボックスと印刷コントロールを選択した場合、それぞれ異なった機能をもつコントロールのため、設定できるプロパティはほとんどありません。
複数のコントロールに対するレイアウトの変更
複数のコントロールを選択した場合、それらのコントロールに対し、以下のようなレイアウト調整ができます。
選択した複数のコントロールに対し、それらのコントロールの左端、右端、上端および下端の位置を揃えることができます。この機能は、[レイアウト-位置を揃える]メニューから対応するコマンドを選択することにより利用することができます。
たとえば、前章で作成した商品の合計金額を計算するサンプルプログラムで、スタティックテキストコントロール"ST-CUSTOMER"と表コントロール"TBL-PURCHASE"を選択し、[レイアウト-位置を揃える]メニューの[左端]コマンドを選択すると、左端をきれいに揃えることができます。
また、スタティックテキストコントロール"ST-CUSTOMER"、テキストボックスコントロール"TX-CUSTOMER"およびスタティックテキストコントロール"ST-DATE"を選択し、[レイアウト-位置を揃える]メニューの[上端]コマンドを選択すると、上端をきれいに揃えることができます。
選択した複数のコントロールに対し、それらのコントロールの幅と高さを合わせることができます。この機能は、[レイアウト-サイズを合わせる]メニューから対応するコマンドを選択することにより利用できます。