Oracle連携時には、INSDBINFコマンドを使用することによりCOBOLコンパイラとプリコンパイラ連携での、以下のような問題を解決します。
コンパイラの出力する翻訳エラー検出行番号は、中間ファイル(プリコンパイル後のソースファイル)の行番号である。このため、利用者は中間ファイルを参照しながらプリコンパイラ入力ソース(プリコンパイル前の、埋込みSQL文が書かれたCOBOLソースプログラム)の修正を行わなければならない。
[問題]ビューの[ジャンプ]で、オリジナルソースプログラムの正しいエラー行にジャンプすることができない。
オリジナルソースプログラムを被デバッグプログラムとして、デバッガでデバッグすることができない。
INSDBINFコマンドは行番号制御情報およびファイル名制御情報を埋め込んだ中間ファイルを生成します。
行番号制御情報(#LINE情報)は、プリコンパイルを行う前のソースの行番号を、それ以降に動作するコンパイラまたはプリコンパイラに通知するための情報です。
ファイル名制御情報(#FILE情報)は、オリジナルソースプログラムのファイル名や、プリコンパイラがインクルードしたファイルのファイル名を、それ以降に動作するコンパイラまたはプリコンパイラに通知するための情報です。
COBOLコンパイラは、INSDBINFコマンドが生成した中間ファイルを入力ファイルとすることにより、行番号制御情報およびファイル名制御情報を参照できます。それらの情報からオリジナルソースファイルとプリコンパイル後のソースファイル行番号の対応付けたオリジナルソースプログラムおよびインクルードファイルのファイル名の取得が可能となります。これにより、COBOLコンパイラとプリコンパイラの連携時の問題が解決されることになります。
INSDBINFコマンドの詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”を参照してください。