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NetCOBOL V11.0.1 リリース情報
FUJITSU Software

3.3 PowerCOBOL開発環境

ここに記載する情報は、以下の製品に適用されます。

表3.3 PowerCOBOL開発環境のプログラム修正一覧

項番

V/L(注)

P番号

現象

1

V40L10

V10.5.0

PH01836

以下の条件の場合、イベント手続きが数万行あるプログラムをビルドするとPowerCOBOLが異常終了することがあります。

  1. PowerCOBOLを使ってイベント手続きを記述している。かつ、

  2. イベント手続き全体の行数が数万行ある場合。(注)

注:行数はプロパティにアクセスするためのMOVE文やメソッドを呼び出すINVOKE文などの書き方に依存します。目安としてビルド時に生成されるイベント手続きファイル(フォーム名.PRC)の行数が4万行以上ある場合に発生することがあります。

2

V40L10

V10.5.0

PH03380

以下の条件の場合、以下のメッセージが出力されて翻訳できない場合があります。

JMN0102I-U 翻訳処理が続行不可能となりました.他の診断メッセージが表示されている場合は,それらを修正して,再度翻訳してみて下さい.(区名=JMN645,モジュール名=SA64DSSM,詳細コード=6430,行情報=nnnn.)
  1. プリコンパイラの設定でSymfowareのsqlpcobを使用するように設定している。かつ、

  2. PowerCOBOLのイベント手続きにSQL文を記述している。かつ、

  3. 下記のどちらかを指定してモジュールをビルドしている。かつ、

    • ビルドモードに「デバッグモード」を指定

    • ビルドモードに「リリースモード」を指定かつ「診断機能を使用する」をチェック

  4. 2.のSQL文の終わりの「END-EXEC」文の直後に下記を記述していない。かつ、

    • 分離符の終止符

    • 分離符の空白に続いて分離符のコンマ

    • 分離符の空白に続いて分離符のセミコロン

  5. 4.の「END-EXEC」文の次の行にコメント行を記述している。かつ、

  6. 5.のコメント行の次の行の12カラム目が空白になっている。かつ、

  7. 6.の行の13カラム目以降に文を記述している。かつ、

  8. 7.の行と同じ文を7)以降に記述している場合(※)。


※ イベント手続きがCOBOLプログラムとして展開された時の文の位置により、COBOLコンパイラがUレベルのエラーにならない場合があります。Uレベルエラーにならない場合は、正しいオブジェクトコードが生成されます。ただし、デバッグ時に中断点の設定、および、ステップ実行で正しい位置に中断しない文があります。

3

V40L10

V10.5.0

PH03539

以下の条件の場合、PowerCOBOLが異常終了します。

  1. PowerCOBOLのイベント手続きにCOMPUTE文を記述している。かつ、

  2. COMPUTE文の後にCOBOLの予約語を記述している。かつ、

  3. PowerCOBOL上でビルドまたはリビルドを実行した場合。

4

V40L20

V10.5.0

PH04704

以下の[条件]の場合、PowerCOBOLのデバッグ中に以下の現象が発生します。

  • データ項目の内容をデバッガで確認できません。

  • 中断点を設定できません。またはステップ実行ができません。

また、診断機能が出力するレポートに誤った行位置が出力されます。

※ 診断機能が使用できるようになったのはV5.0以降です。

[条件]

  1. プリコンパイラの設定でSymfowareのsqlpcobを使用するように設定している。かつ、

  2. PowerCOBOLのイベント手続きにSQL文を記述している。かつ、

  3. 2.のSQL文の書き方が下記のいずれかに該当する。かつ、

    • SQL文が複数行からなる場合。または、

    • SQL文のEND-EXECの後に空白以外の分離符が無い、かつ、SQL文の次の行がコメント行の場合。

  4. 下記の何れかを有効にしてモジュールをビルドした場合。

    • ビルドモードとして「デバッグモード」が有効な場合。または、

    • ビルドモードとして「リリースモード」が有効、かつ、「診断機能を使用する」を有効にした場合。

注:V/Lは障害が存在する範囲を示します。