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NetCOBOL V11.0.1 リリース情報
FUJITSU Software

3.1 NetCOBOL開発環境

ここに記載する情報は、以下の製品に適用されます。

表3.1 NetCOBOL開発環境のプログラム修正一覧

項番

V/L(注)

P番号

現象

1

V12L50

V10.5.0

PG63211

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時、コンパイラが異常終了します。

  1. GENERATE文に明細報告集団に従属したレベル番号02以上の項目を指定した場合。

2

V12L50

V10.5.0

PG76651

以下のいずれかの条件を満たす場合、COBOLプログラムの実行時、長さの異なる日本語項目(日本語編集項目、組込み関数を含む)同士の大小比較の結果が正しくないことがあります。

[条件1]

  1. 翻訳オプションRCS(UCS2,LE)またはRCS(UTF16,LE)を指定している。かつ、

  2. 日本語項目と、日本語項目または日本語文字定数の大小比較を行っている。かつ、

  3. 比較対象の一方の長さが4文字(8バイト)である。かつ、

  4. 比較対象のもう一方の長さが5文字(10バイト)以上である場合。


[条件2]

  1. 翻訳オプションRCS(UCS2,LE)またはRCS(UTF16,LE)を指定している。かつ、

  2. 日本語項目と、日本語項目または日本語文字定数の大小比較を行っている。かつ、

  3. 比較対象の長さの差が以下の場合。

    • 6文字(12バイト)以上。かつ、

    • 文字数が2の倍数(バイト数が4の倍数)


[条件3]

  1. 以下のいずれかの翻訳オプションが有効である。かつ、

    • RCS(SJIS)

    • RCS(UCS2,BE)

    • RCS(UTF16,BE)

  2. 日本語項目と、日本語項目または日本語文字定数の大小比較である。かつ、

  3. 比較対象の長さの差が5文字(10バイト)以上の場合。


[条件4]

  1. 翻訳オプションRCS(UCS2,LE)またはRCS(UTF16,LE)を指定している。かつ、

  2. 4文字(8バイト)以上の日本語項目と、以下の表意定数の大小比較である場合。

    • SPACE

    • ALL 定数 (定数の長さは1文字(2バイト)または2文字(4バイト))


[条件5]

  1. 翻訳オプションRCS(UCS2,LE)またはRCS(UTF16,LE)を指定している。かつ、

  2. 日本語項目と、以下の表意定数の大小比較である場合。

    • ALL 文字定数 (定数の長さは3文字(6バイト)以上)


[条件6]

  1. 翻訳オプションRCS(UCS2,LE)またはRCS(UTF16,LE)を指定している。かつ、

  2. 日本語項目と、日本語項目または日本語文字定数の大小比較である。かつ、

  3. 少なくとも一方が部分参照された項目またはANY LENGTH句が指定された項目である。かつ、

  4. 比較対象の長さが異なる場合。

[注意事項]

  • 『日本語項目』には、日本語編集項目および関数の型が日本語となる組込み関数も含みます。

  • Windows(x86) NetCOBOLでは、RCS(SJIS)がデフォルトです。

3

V40L20


V10.5.0

PG85966

以下の条件の場合、誤ったデバッグ情報ファイルが出力され、正しくデバッグすることができません。

  1. 翻訳オプションTESTを指定してCOBOLプログラムを翻訳している。かつ、

  2. 原文名定数が指定されたCOPY文を記述している。かつ、

  3. 2.で取り込まれた登録集(*1)に原文名が指定されたCOPY文を記述している。かつ、

  4. コンパイラが異常終了した場合(*2)。


*1 : 登録集が入れ子になっている場合は、最後の階層に至るまでのいずれかの登録集

*2 : 通常時のコンパイラが出力する翻訳時メッセージが出力されず、「0~3」以外の復帰コードが返却されます

4

V40L10

V10.5.0

PG86728

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、COBOLコンパイラが以下の不当な翻訳時メッセージを出力して、翻訳できなくなることがあります。

JMN5546I-S  メソッド'mmmmm'のインタフェースは,再定義されるメソッドのインタフェースに適合していなければなりません.メソッド' mmmmm 'は無効になります.
  1. OVERRIDE指定のメソッド定義がある。かつ、

  2. 1.のメソッドと親クラスに定義された同名のメソッドのUSINGパラメタまたはRETURNINGパラメタが以下の場合

    1. メソッドのパラメタの一方が集団項目、もう一方は集団項目または英数字項目。かつ、

    2. パラメタのサイズが一致する。

5

V7.2L10


V10.5.0

PG88107

以下の条件の場合、int型2進整数項目を使用したCOBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して異常終了します。

「JMN0102I-U 翻訳処理が続行不可能となりました.他の診断メッセージが表示されている場合は,それらを修正して,再度翻訳してみて下さい.(区名=JMN300,モジュール名=SC30MKTT,詳細コード=3209,行情報=nnn.)」

以下のいずれかの文を記述している場合に発生します。

  • 小数部のみの数字項目をint型2進整数項目へ転記する文

  • 小数部のみの演算結果をint型2進整数項目へ受け取る算術文

6

V12L30

V10.5.0

PG88615

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、COBOLコンパイラが不当なJMN1477I-Iのメッセージを出力する場合があります。

  1. 特殊名段落(SPECIAL-NAMES)を宣言している。かつ、

  2. 特殊名段落に重大コードSのコーディング誤りがある場合。


補足)メモリの状態に依存するため、発生条件を満たしても現象が発生しない場合があります。

7

V20L10

V10.5.0

PG88616

以下の[条件1]または[条件2]の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、COBOLコンパイラが以下の例のような不当なメッセージを出力することがあります。

例)

JMN1019I-W  line-no  標識領域は'-','*','/','D'または空白でなければなりません.空白とみなします.
JMN1123I-S  line-no  許されない語'nnn'が現れました.次の認識できる句,段落,節または部まで無効になります.
JMN1255I-S  line-no  01レベル項目の指定なしに02~49レベル項目が指定されています.01レベル項目とみなします.
JMN1356I-W  line-no  見出し部中に誤った語'nnn'が指定されています.次の段落または部まで無効になります.

line-no: 行番号

nnn : 数字

※ 上記のメッセージは一例です。他のメッセージの場合もあります。

[条件1]

  1. Oracle Pro*COBOLのprecobコマンドを使用して、埋込みSQL文を含むCOBOLプログラムをプリコンパイルしている。かつ、

  2. INSDBINFコマンドを使用して、1.のPro*COBOLプログラムからCOBOLプログラムを生成している。かつ、

  3. 翻訳オプション"NUMBER"を指定して、2.で生成したCOBOLプログラムを翻訳した場合。


[条件2]

  1. Symfowareのsqlpcobコマンドにオプション"-g"を指定して、埋込みSQL文を含むCOBOLプログラムをプリコンパイルしている。かつ、

  2. 翻訳オプション"NUMBER"を指定して、1.で生成したCOBOLプログラムを翻訳した場合。

8

V12L50

V10.5.0

PG89665

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、以下の不当な翻訳時メッセージが出力され、COBOLプログラムが翻訳できません。

JMN2206I-S  KEY IS句のデータ名'xxxxx'は,アドレス可変項目であってはなりません.
  1. OCCURS句のKEY IS指定を記述している。かつ、

  2. 1.に指定したデータ名がレコードの中の可変位置にある場合。

9

V12L30

V10.5.0

PG81806

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、COBOLコンパイラが異常終了することがあります。

  1. 次のいずれかの文を記述している。かつ、

    • CALL文

    • CANCEL文

    • INVOKE文

    • CSV-FORMATが指定されたSTRING文/UNSTRING文

  2. 1.の文が条件文の中に記述されている。かつ、

  3. 2.の条件文の階層(*1)が180以上である場合。


*1:階層とは、例えば次のような場合(階層が2)を表します。

        EVALUATE ~            ────┐
        WHEN ~                        │
          COMPUTE ~           ┐      │
              ON SIZE ERROR    │      │
                               │      │
            CALL  ~           階層2   階層1 
                               │      │
          END-COMPUTE          ┘      │
        END-EVALUATE           ────┘

[補足]翻訳時のメモリの状態に依存するため、条件に一致しても異常終了しないことがあります。

10

V40L10

V10.5.0

PG97391

以下の条件のとき、COBOLプログラムの実行時、CALL文のRETURNING指定に書いた項目に正しく値が設定されません。

  1. 翻訳オプションOPTIMIZEが有効(※)である。かつ、

  2. プログラムに内部プログラムが存在する。かつ、

  3. 一意名指定のCALL文がある。かつ、

  4. 3.のCALL文のRETURNING指定に下記の項目を指定している。かつ、

    • 1,2,4,8バイトの項目

    • 指標データ項目

    • ポインタデータ項目

    • オブジェクト参照

  5. 3.のCALL文に ON EXCEPTION/NOT ON EXCEPTIONまたはON OVERFLOW指定がある。かつ、

  6. 実行時に3.のCALL文が外部プログラムを呼び出した場合。


※:翻訳オプションのデフォルト値は、NOOPTIMIZEです。

11

V40L10

V10.5.0

PG98620

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが翻訳メッセージを出力せずに異常終了することがあります。

  1. 翻訳オプションOPTIMIZEが有効である(*1)。かつ、

  2. COBOLソースに、呼ばれるプログラムの名前を一意名で指定しているCALL文を記述している。かつ、

  3. 2.のCALL文にUSING指定を記述している。かつ、

  4. 2.のCALL文にRETURNING指定を記述している。かつ、

  5. 5.ポインタデータ項目を設定、または参照している。かつ、

  6. 6.内部プログラムが存在する。かつ、

  7. 6.の手続き部の見出しにUSING指定を記述していない場合。

  *1:翻訳オプションのデフォルト値は、NOOPTIMIZEです。

12

V50L10

V10.5.0

PG98742

以下の[条件1]または[条件2]のいずれかの条件を満たす場合、COBOLプログラムの実行時に正しく動作しないことがあります。または、COBOLプログラムの翻訳時にコンパイラが異常終了することがあります。

[条件1]:作業場所節、定数節のいずれかにデータ項目を宣言した場合

  1. TYPE句を指定した項目を従属するレベル番号01の集団項目を定義している。かつ、

  2. 1.の集団項目にREDEFINES句を指定している。かつ、

  3. 1.のデータ項目の長さが1-2)で再定義されるデータ項目の長さより短い場合。

または

[条件2]:ファイル節にデータ項目を宣言した場合

  1. TYPE句を含むレコード記述項を定義している。かつ、

  2. 同じファイル記述項に2-1)のレコード記述項とは別のレコード記述項を定義している。(*) かつ、

  3. 1.のレコード記述項の長さが2-2)のレコード記述項の長さよりも短い場合。

* : ファイル節で同じファイル記述項にレコード記述項を2つ以上書くと、レコード記述項の領域が暗に再定義されます。


例1) 作業場所節、局所記憶節、定数節のいずれかにデータ項目を宣言した場合

     01 D1 PIC X(20).     *> SIZE 20 BYTE   D2よりD1が長い。
     01 D2 REDEFINES D1.  *> SIZE  8 BYTE
       02 D21 TYPE T1.    *> SIZE  8 BYTE

     01 T1 TYPEDEF.
       02 TD1 PIC X(8).   *> SIZE  8 BYTE

例2) ファイル節にデータ項目を宣言した場合

  FD FILE1.
    01 R1 PIC X(20).     *> SIZE 20 BYTE    R2よりR1が長い
    01 R2 TYPE T2.       *> SIZE  8 BYTE    暗に再定義され,R1とR2は同じ領域に割り付く

    01 T2 TYPEDEF.
      02 TD2 PIC X(8).   *> SIZE  8 BYTE

13

V60L10

V10.5.0

PG99190

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して異常終了することがあります。

JMN0124I-U  ソースファイル内に不当な文字があります.(区名=JMNALO,行情報=0.)翻訳を中止します.
  1. 翻訳オプションRCS(UTF16), ENCODE(UTF8,UTF16)またはENCODE(UTF8,UTF32)を指定している。かつ、

  2. 翻訳オプションCHECK(PRM),CHECK(ALL)またはSAIを指定している。かつ、

  3. ソースプログラムのコード系がSJISである。かつ、

  4. CALL文またはINVOKE文のUSING BY CONTENT指定に文字定数(日本語文字定数は除く)を指定している。かつ、

  5. 4.の文字定数が日本語文字を含む場合。

[補足]

  • 日本語文字とは、日本語の文字そのものを示します。
        例)あいうえお

  • 日本語文字定数とは、定数の値を計算機文字集合の日本語文字で表現する定数です。
        例)NC"あいうえお"

  • 発生条件5.に示す「文字定数が日本語文字を含む」とは以下のような場合です。
        例)"あいうえお"

14

V9.0L10

V10.5.0

PH00165

以下の[条件1]または[条件2]の場合、NetCOBOL Studioの依存解析を実行すると、NetCOBOL Studioが異常終了することがあります。

[条件1]

  1. 翻訳エラーとなるCOBOLソースファイルを作成している。

  2. 異なるプロジェクト間で、ファイルをドラッグ&ドロップで移動またはコピーしたときに、ドロップ先ファイルのフルパスの文字列の長さが260より大きい場合。


[条件2]

  1. COBOLソースの正書法が可変形式の場合。かつ、

  2. 依存ビューのコンテキストメニューから、依存関係の解析を実行する。
    または、プロジェクトをインポートする。かつ、

  3. 以下の条件のCOBOLソースファイルを記述している場合。
    3-1) COPY文が以下の何れかの条件の場合。
      a-1) COPY文で原文名を指定している。かつ
      a-2) COB_LIBSUFFIX環境変数の定義がない、または
            COB_LIBSUFFIX環境変数の値が"None"の場合。かつ、
      a-3) 原文名の文字列の長さが256より大きい場合。
    または、
      b-1) COPY文で原文名を指定している。かつ
      b-2) COB_LIBSUFFIX環境変数の値が"None"以外の場合。かつ、
      b-3) 原文名の長さ+COB_LIBSUFFIX環境変数の設定値の長さが、259より大きい場合。
    または、
      c-1) COPY文で原文名を指定している。かつ、
      c-2) COPY文のINまたはOF指定によって登録集名が指定されていない。かつ、
      c-3) LIB翻訳オプションが指定されている。かつ、
      c-4) 原文名の文字列の長さが255より大きい場合。
    または、
      d-1) COPY文で原文名定数を指定している。かつ、
      d-2) 原文名定数の文字列の長さが260より大きい場合。
    または、
      e-1) COPY文で登録集原文にXMDLIBまたはXFDLIBを指定している。かつ、
      e-2) 原文名の文字列の長さが256より大きい場合。
    または、
      f-1) COPY文で原文名を指定している。かつ、
      f-2) COPY文のINまたはOF指定によって登録集名を指定している。かつ、
      f-3) 環境変数COB_LIBSUFFIXの値に"None"以外を指定している。かつ、
      f-4) 原文名の文字列の長さが260より大きい場合。

    または、
    3-2) クラス名段落のクラス名の長さが256より大きい場合。または、
    3-3) リポジトリ段落のクラス指定子のクラス名の長さが256より大きい場合。

15

V12L30

V10.5.0

PH01579

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、実行時に異常終了するオブジェクトプログラムを作成するにも関わらず、翻訳メッセージが出力されません。

  1. CALL文のUSING指定に節名または段落名を書いた場合。

16

V10.1.0

V10.5.0

PH01938

以下の条件の場合、NetCOBOL Studioからサーバに送信したCOBOLソースファイル内の一部の文字が'?'に変換されることがあります。

[環境]

リモート開発の対象サーバのOSがWindows(x64)の場合。

[条件]

  1. NetCOBOL Studioで作成したCOBOLプロジェクトのテキストファイルエンコードにMS932を指定している。かつ、

  2. NetCOBOL Studioのリモート開発設定ダイアログで、サーバ側COBOLソースのコード系にShiftJISを指定したサーバ名を定義している。かつ、

  3. COBOLプロジェクトのリモート開発のサーバ名に、2)で定義したサーバ名を指定している。かつ、

  4. COBOLソースファイル内に以下の文字が含まれている。かつ、

    • “~” 0x8160(シフトJIS)(WAVE DASH)

    • “∥” 0x8161(シフトJIS)(DOUBLE VERTICAL LINE)

    • “-” 0x817C(シフトJIS)(MINUS SIGN)

    • “¢” 0x8191(シフトJIS)(CENT SIGN)

    • “£” 0x8192(シフトJIS)(POUND SIGN)

    • “¬” 0x81CA(シフトJIS)(NOT SIGN)

    • “¦” 0xFA55(シフトJIS)(FULLWIDTH BROKEN BAR)

  5. NetCOBOL Studioの以下の何れかのリモート開発機能を使用してサーバにCOBOLソースファイルを送信した場合。

    • メイクファイル生成

    • ビルド

    • 再ビルド

17

V12L50

V10.5.0

PH02032

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、正しい定数の継続に対して、下記の翻訳時メッセージが出力されることがあります。

JMN1022I-S  定数の終わりの引用符がありません.B領域の終わりまでを定数とみなします.
JMN1021I-S  定数の継続において,後の行は,標識領域にハイフンを書き,引用符で始めなければなりません.定数が継続されているものとみなします.
  1. REPLACE文を記述している。かつ、

  2. 1.のREPLACE文による置き換えが行われる範囲(*1)に以下の記述がある場合。

    1. COPY文を記述している。かつ、

    2. a.のCOPY文の前(*2)がピリオド、右括弧、左括弧、コロンのいずれでもない。かつ、

    3. a.のCOPY文より後ろに複数の行に継続する定数(*3)を記述している。かつ、

    4. a.のCOPY文とc)の定数との間に複数の行に継続する文字列(*4)を記述していない。

*1:次のREPLACE文が現れるまで、または、翻訳単位の終わりまで

*2:空白、注釈行を除いた、直前の文字

*3:文字定数、16進文字定数、日本語定数、ブール定数

*4:日本語利用者語以外のCOBOLの語、PICTURE句の文字列

例)
   IDENTIFICATION DIVISION.
   PROGRAM-ID. SAMPLE1.
       REPLACE ==ABC== BY ==DEF==. *> REPLACE文の置き換え範囲開始
   ENVIRONMENT DIVISION.
   CONFIGURATION SECTION.
   SPECIAL-NAMES.
      SYMBOLIC CONSTANT
       COPY SYMCON.   *> COPY文の前がピリオド、括弧、コロンでない
       .
   DATA DIVISION.
   WORKING-STORAGE SECTION.
   01 MSG-01 PIC X(100) VALUE "ABCD…
  -                           "XYZ"     *> 複数の行に継続する定数
            :

18

V10.0.0

V10.5.0

PH02168

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に不当な翻訳時メッセージ(*)が出力され、COBOLプログラムが翻訳できません。

(*)以下の翻訳時メッセージが出力されます。

JMN1479I-S  連結式が最大長を超えています.最大長までを連結します.

また、上記メッセージに加え、以下のメッセージも出力される場合があります。

JMN0124I-U  ソースファイル内に不当な文字があります.(区名=JMNxxx,行情報=nn.)翻訳を中止します.」

  1. COBOLソースのコード系がUTF-8である。かつ、

  2. 日本語文字定数(*1)同士の連結式が記述されている。かつ、

  3. 2.で連結された文字数が54~80文字の場合。


(*1)記号定数や名前付き定数を含む

19

V12L50

V10.5.0

PH02265

以下の[条件1]または[条件2]の場合、翻訳エラー(*1)となるべきCOBOLプログラムが、エラーにならない(*2)ことがあります。

(*1)以下のいずれかのメッセージが出力されません。

JMN1775I-S  AS句の直後には文字定数または日本語定数を指定しなければなりません.次の認識できる段落または部まで無効になります.
JMN1107I-S  プログラム名として指定できない文字列が指定されました.またはプログラム名が指定されていません.プログラム名を生成し,次の段落または部まで無効になります.
JMN1292I-S  プログラム名として指定できない文字列が指定されました.またはプログラム名が指定されていません.
JMN5526I-S  INVOKE文のメソッド名の指定は,一意名,文字定数または日本語文字定数でなければなりません.INVOKE文を無効とします.
JMN5561I-S  メソッドの行内呼出しに指定するメソッド名は文字定数または日本語文字定数でなければなりません.メソッドの行内呼出しを無効とします.

(*2)翻訳エラーにならず、作成された目的プログラムは正しく動作します。

[条件1]

  1. 以下のいずれかに連結式を記述している。かつ、

    • プログラム名のAS指定

    • クラス名のAS指定

    • メソッド名のAS指定

    • プロパティ名のAS指定

    • プログラム名定数

    • INVOKE文または行内呼び出しのメソッド名の指定

  2. 1.に記述した連結式の先頭が文字定数である。かつ、

  3. 1.に記述した連結式に16進文字定数が含まれている。かつ、

  4. COBOLソースプログラムと実行時コード系が以下の組み合わせの場合。
      4-1-1) COBOLソースプログラムのコード系がSJISである。かつ、
      4-1-2) 実行時コード系がSJISである。
      または、
      4-2-1) COBOLソースプログラムのコード系がUTF-8である。かつ、
      4-2-2) 実行時コード系がUnicodeである。


[条件2]

  1. 以下のいずれかに連結式を記述している。かつ、

    • プログラム名のAS指定

    • クラス名のAS指定

    • メソッド名のAS指定

    • プロパティ名のAS指定

    • INVOKE文または行内呼び出しのメソッド名の指定

  2. 1.に記述した連結式の先頭が日本語文字定数である。かつ、

  3. 1.に記述した連結式に日本語16進文字定数が含まれている。かつ、

  4. COBOLソースプログラムと実行時コード系が以下の組み合わせの場合。
      4-1-1) COBOLソースプログラムのコード系がSJISである。かつ、
      4-1-2) 実行時コード系がSJISである。


【補足】

以下に指定できる定数は、文字定数または日本語文字定数でなければなりません。

  • プログラム名のAS指定

  • クラス名のAS指定

  • メソッド名のAS指定

  • プロパティ名のAS指定

  • プログラム名定数

  • INVOKE文または行内呼び出しのメソッド名の指定

したがって、発生条件に示す記述は構文規則に違反しており、本来ならば翻訳エラーとなるべき場合です。

20

V9.0L10

V10.5.0

PH02992

以下の条件の場合、LIB翻訳オプションなどの翻訳オプションのオペランドに指定したパス文字列の一部の文字が'?'に文字化けして設定されてしまい、ビルド時に正しいファイルパスを参照することができずにビルドエラーが発生することがあります。

たとえばLIB翻訳オプションに指定したパス文字列の場合は、登録集を読み込むことができないため以下のエラーが発生します。

JMN1057I-S COBOL登録集で入出力エラーが発生しました。登録集原文の組込みを中止します。

  1. NetCOBOL Studioで作成したCOBOLプロジェクトの翻訳オプションのオペランドに指定するパス文字列に日本語全角文字を使用している。かつ、

  2. パスの文字列に以下の文字が含まれている場合。

    • “~”0x8160(シフトJIS)

    • “∥”0x8161(シフトJIS)

    • “-”0x817C(シフトJIS)

    • “¢”0x8191(シフトJIS)

    • “£”0x8192(シフトJIS)

    • “¬”0x81CA(シフトJIS)

    • “¦”0xFA55(シフトJIS)

21

V5.0L10

V10.5.0

PH02733

以下の条件の場合、Jアダプタのジェネレータコマンド(java2cob)が生成するCOBOLソースのクラス名またはインタフェース名の最後の文字がハイフン(-)となり、COBOLプログラムの翻訳時に、以下の翻訳エラーが発生することがあります。

JMN1123I-S  許されない語'-'が現れました.次の認識できる句,段落,節または部まで無効になります.
  • アダプタクラスを生成するJavaのクラス名からパッケージ名を除いた名前の28文字目 がピリオド(.)またはドル($)になる場合。

  • アダプタクラスを生成するJavaのインタフェース名からパッケージ名を除いた名前の 28文字目がピリオド(.)またはドル($)になる場合。

22

V9.0L10

V10.5.0

PH03188

NetCOBOL StudioまたはInterstage Studioにおいて、以下の条件の場合、COBOLプロジェクト内のファイルパスが文字化けします。これにより、[現象1]または[現象2]が発生することがあります。

[現象1]

ソースファイルフォルダに登録しているソースファイルのパス文字列が文字化けした場合、そのソースファイルが翻訳対象にならずにビルドがスキップされる。

[現象2]

コンパイラやリンカが、参照するファイルを見つけることができずにビルドエラーとなる。たとえばLIB翻訳オプションに指定したパス文字列が文字化けした場合は、登録集を読み込むことができないため以下のエラーが発生する。

JMN1057I-S COBOL登録集で入出力エラーが発生しました。登録集原文の組込みを中止します。

[条件]

  1. COBOLプロジェクトの設定に指定するファイルまたはフォルダパスに、ASCIIコード以外の文字を使用している。かつ、

  2. 1.のCOBOLプロジェクトをワークスペースにインポートした場合。

23

V9.0L10

V10.5.0

PH04722

以下の条件の場合、NetCOBOL Studioの[問題]ビューに以下のエラーメッセージが表示されて、COBOLプロジェクトのビルドが失敗する場合があります。

「Target "cobol_buildtool-clean" does not exist in the project "XXX". 
   It is used from target "clean_build".」

(XXXはCOBOLプロジェクトのプロジェクト名を示します。)

  1. COBOLプロジェクトのターゲット種別を、ダイナミックリンクライブラリに指定した場合。かつ、

  2. 1.のCOBOLプロジェクトを、ワークスペースにインポートした場合。かつ、

  3. [ナビゲータ]ビューのコンテキストメニューの[名前変更]において、2.のCOBOLプロジェクトのプロジェクト名を変更した場合。

24

V12L50

V10.5.0

PH05002

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して異常終了します。

JMN0102I-U  翻訳処理が続行不可能となりました.他の診断メッセージが表示されている場合は,それらを修正して,再度翻訳してみて下さい.(区名=JMN645,モジュール名=SA64RTXT,詳細コード=6427,行情報=0.)
  1. 特殊名段落に以下の両方のALPHABET句を記述している場合。

    • 機能名(CODE-n)を書いたALPHABET句

    • EBCDICまたは定数指定を書いたALPHABET句

25

V12L50

V11.0.0

PH05861

以下の条件の場合、COBOLプログラムの実行時、部分参照した外部10進項目から数字編集項目または浮動小数点項目への転記において、送出し側を部分参照する範囲が1桁左にずれる誤りが発生します。

  1. 送出し側が符号付き外部10進項目、受取り側が数字編集項目または浮動小数点項目のMOVE文を記述している(*1)。かつ、

  2. 送出し側項目のSIGN句にSEPARATE CHARACTER指定(*2)がある。かつ、

  3. 送出し側項目を部分参照している。かつ、

  4. 3.の部分参照の長さを定数で指定している場合。

*1: 暗黙のMOVE文を含む。

*2: TRAILING SEPARATE指定

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V9.0L10

V11.0.0

PH07796

以下の条件の場合、デバッグ時のCOBOLエディタ上でデータ項目の値がツールチップで表示されません。

  1. NetCOBOL StudioのCOBOLエディタの正書法を固定形式に設定している。かつ、

  2. デバッグ機能のブレークポイントでCOBOLプログラムの実行が中断している。かつ、

  3. COBOLエディタでデータ項目をマウスカーソルでポイントした場合。

注:V/Lは障害が存在する範囲を示します。