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Symfoware Server V12.2.0 RDB運用ガイド(データベース定義編)
FUJITSU Software

2.6 論理構造の定義

データベーススペースの作成が終了したら、論理構造の定義を行います。論理構造の定義を行うと、その情報がRDBディクショナリに格納されます。

論理構造の定義には、スキーマ定義、順序定義、表定義、ビュー定義、トリガ定義、プロシジャルーチン定義およびファンクションルーチン定義があります。

以下に論理構造の定義の流れを示します。

図2.4 論理構造の定義の流れ

スキーマ定義

スキーマはスキーマ名により管理され、1つのデータベースに対して複数個作成することができます。

スキーマ定義は、CREATE SCHEMA文で行います。スキーマ定義では、スキーマを構成する要素として実表およびビュー表の定義を含めて記述します。

順序定義

順序を定義することにより、順序で一意な値を自動的に生成することができます。主キー値の作成に利用できます。

順序定義は、CREATE SEQUENCE文で行います。すでに定義済のスキーマに対して順序定義を追加する場合も、同文で行います。

表定義

表定義では、実表名および実表を構成する列を定義します。1つのスキーマに対して複数個の実表を作成することができます。

表定義は、CREATE TABLE文で行います。

すでに定義済のスキーマに対して表定義を追加する場合も、同文で行います。

ビュー定義

ビュー定義では、ビュー表名およびビュー表を構成する列を定義します。1つのスキーマに対して複数個のビュー表を作成することができます。ビュー定義はCREATE VIEW文で行います。

すでに定義済のスキーマに対してビュー定義を追加する場合も、同文で行います。

トリガ定義

トリガを定義することにより、アプリケーションが行う表の更新処理に連動して、自動的にほかの表にデータを挿入することができます。

トリガ定義は、CREATE TRIGGER文で行います。すでに定義済のスキーマに対してトリガの定義を追加する場合も、同文で行います。

プロシジャルーチン定義

データベースを操作する業務の中には、つねに一定のパターンで処理を行うものもあります。このような一定のパターンの処理を、処理手続きとしてスキーマに定義しておくことができます。この処理手続きを、プロシジャルーチンと呼びます。プロシジャルーチン定義では、スキーマに所属するプロシジャルーチンを定義します。1つのスキーマに対して複数個のプロシジャルーチンを作成することができます。プロシジャルーチン定義は、CREATE PROCEDURE文で行います。

すでに定義済のスキーマに対してプロシジャルーチン定義を追加する場合も、同文で行います。

ファンクションルーチン定義

ファンクションルーチン定義では、利用者が作成した、C言語で記述されたアプリケーションを、関数として定義します。ファンクションルーチンを定義することにより、その関数をSQL文中に記述して処理することができます。ファンクションルーチン定義は、CREATE FUNCTION文で行います。

すでに定義済のスキーマに対してファンクションルーチン定義を追加する場合も、同文で行います。