Javaアプリケーションの実行に失敗した場合には、Java関数がSQLSTATE 39000でエラー復帰します。Symfoware Serverのサーバログを確認してから、必要に応じて以下のログにIJServer12000番台のエラーが出ていないかを確認してください。
イベントログ
ドメインのサーバログ
コンテナのサーバログ
コンテナのJavaVMログ
Webサーバのトレースログ
Webサーバの内部ログ
以下にいくつかの例を示します。
Java EE DASサービスの異常終了
Java EE DASサービスが異常終了しても自動的に再起動されるため業務は継続可能ですが、異常が継続して発生している場合や、再度発生しないように、以下のログファイルに出力されるメッセージ番号に「IJServer」を含むメッセージに対して、“メッセージ集”の“PL/extJavaが出力するメッセージ”を参照して原因を調査してください。
イベントログ
ドメインのサーバログ
PCMIサービスの異常終了
PCMIサービスが監視しているサーバインスタンス(JavaVM)、およびJava EE DASサービスが残存するため、“8.10.3 PL/extJavaの起動失敗による異常”を参照して、これらのプロセスを強制終了して、原因を取り除いた後、インスタンスを再起動してください。
Javaヒープ不足
以下のログにメモリ不足を示すエラーメッセージが出力され、Javaアプリケーションが実行できない場合は、コンテナ内のサーバインスタンス(JavaVM)のヒープ領域サイズおよびPerm領域サイズを変更する必要があります。
コンテナのサーバログ
コンテナ内のサーバインスタンス(JavaVM)のログ
ポイント
コンテナ内のサーバインスタンス(JavaVM)のヒープ領域およびPerm領域のデフォルト値としては、以下の値が設定されています。
種類 | 設定値 |
---|---|
サーバインスタンス(JavaVM)のヒープ領域サイズ | 512メガバイト |
サーバインスタンス(JavaVM)のPerm領域サイズ | 192メガバイト |
以下の手順で、コンテナ内のサーバインスタンス(JavaVM)のヒープ領域サイズおよびPerm領域サイズを変更してください。
pgx_jadminコマンドのlist-jvm-optionsサブコマンドで、現在のサーバインスタンス(JavaVM)のヒープ領域サイズとPerm領域サイズを確認します。
例
> pgx_jadmin list-jvm-options --dbname db01
ヒープ領域サイズおよびPerm領域サイズは、以下の確認項目の出力結果で確認してください。
オプション | 確認項目 |
---|---|
ヒープ領域サイズ | -Xmx |
Perm領域サイズ | -XX:MaxPermSize |
参照
list-jvm-optionsサブコマンドの詳細については、“リファレンス”の“pgx_jadmin”を参照してください。
インスタンスを停止します。
インスタンスを停止します。
停止方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。
インスタンスの停止に失敗した場合は、“8.11 インスタンス停止失敗時の対処”を参照してください。
pgx_jadminコマンドのmodify-jvm-optionsサブコマンドで、サーバインスタンス(JavaVM)のヒープ領域サイズおよびPerm領域サイズの設定値を変更します。
例
サーバインスタンス(JavaVM)のヒープ領域サイズ「1024(メガバイト)」およびPerm領域サイズ「384(メガバイト)」に変更する場合
> pgx_jadmin modify-jvm-options --dbname db01 --heapsize 1024 --permsize 384
参照
modify-jvm-optionsサブコマンドの詳細については、“リファレンス”の“pgx_jadmin”を参照してください。
インスタンスを起動します。
インスタンスを起動します。
起動方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。
インスタンスの起動に失敗した場合は、“8.10 インスタンス起動失敗時の対処”を参照してください。
ドメインルートのディスク故障
ドメインルートが配置されたディスクの故障や、誤操作によりドメインルート配下の資源が壊れた場合の対処については、“8.10.3 PL/extJavaの起動失敗による異常”を参照してください。