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Symfoware Server V12.2.0 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

5.2 サイレント形式でアンインストールする

サイレント形式でアンインストールする手順を説明します。

ポイント

  • WebAdminで運用を実施している場合、アンインストール前に以下のファイルをバックアップしてください。
    アンインストール後に再度インストールを実施しても、WebAdminからインスタンスが認識できなくなります。
    再度インストール後にWebAdminで運用を実施する場合は、バックアップした以下のファイルをインストール後に置き換えてください。

    インストールフォルダ\gui\data\gui-instance

    インストール後に上記のファイルをインストール先に置き換えることで、WebAdminからインスタンスが認識されますが、認識されたインスタンスの自動起動停止の設定は、自動起動停止をする設定となります。
    そのため、インスタンスの自動起動停止をしない場合は、Windowsのサービス画面で、該当するインスタンスのサービスを選択し、“スタートアップの種類”を“手動”に変更してください。

  • データベース多重化運用を行っている場合、“クラスタ運用ガイド”の“データベース多重化運用でのアンインストール”を参照してから、アンインストールを行ってください。

  • “Vxx.y.z”は、アンインストールする製品のバージョンレベルを示します。


アンインストール実行前の作業

アンインストールの実行前に以下を実施してください。


運用情報を削除する

OSや他のミドルウェア製品などにSymfoware Serverの運用情報が登録されている場合には、それらの情報を削除する必要があります。削除が必要なケースは以下のとおりです。

  • PL/extJava環境を構築している場合、ドメインを削除してください。詳細は、“運用ガイド”の“PL/extJavaの導入と運用”を参照してください。


アプリケーションおよびプログラムを停止する

アンインストールを開始する前に以下を停止してください。


Windowsサービス登録の解除

initdbコマンドでインスタンスを作成した場合は、Windowsサービスに登録したインスタンスを解除してください。

pg_ctlコマンドのunregisterモードで、登録したサービス名を指定してWindowsサービスのインスタンスを解除します。

登録したサービス名が“inst1”の場合の実行例を示します。

> pg_ctl unregister -N "inst1"

注意

サービスが起動した状態でアンインストールを行うと、いくつかのファイルが残ってしまうため、アンインストールの前にサービス登録を解除してください。


イベントログに関する登録の削除

イベントログへの出力を行っている場合は、“4.2.5 イベントログに出力するための準備”に従って、DLLの登録作業を行っています。

不必要な問題が発生しないようにするためにも、“PostgreSQL文書”の“サーバの管理”の“Windows における Event Log の登録”を参照し、この登録を削除してください。

以下はデフォルトのイベントソース名で64ビット製品のDLL登録を削除する例です。

regsvr32 /u "c:\Program Files\Fujitsu\symfoserver64\lib\pgevent.dll"
マルチインスタンスの場合

イベントログに出力するメッセージをインスタンスごとに識別できるように、ユーザが命名した任意のイベントソース名に対してメッセージを出力するように、DLLの登録作業を行っています。

インスタンスごとにDLL登録の削除が必要ですので、それぞれのイベントソース名によるDLL登録を削除してください。

以下はイベントソース名を“Symfoware Server inst1”として64ビット製品のDLLを削除する例です。

regsvr32 /u /i:"Symfoware Server inst1" "c:\Program Files\Fujitsu\symfoserver64\lib\pgevent.dll"

なお、WebAdminを使用してインスタンスを作成した場合は、本操作は不要です。

マルチバージョンインストールの場合

本パッケージを使用して作成したインスタンスがイベントログにエラーログを出力する設定を行っていた場合、“4.2.5 イベントログに出力するための準備”で控えたDLLのパス名を使用して、デフォルトのイベントソース名を再登録してください。

注意

アンインストール後は、削除ができなくなる可能性があるため、アンインストールする前に削除してください。


アンインストールする

アンインストールの手順を説明します。


  1. コマンドプロンプトの起動

    Windowsの[コマンドプロンプト]を右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。


  2. アンインストールの実行

    以下のコマンドを実行します。

    アンインストール後、インストール先のディレクトリが残る場合があります。不要な場合は削除してください。

    > インストールフォルダ\suninst.bat

    X:製品をインストールしたドライブ

    注意

    Windows(R)7、Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合に、アンインストール実行後、スタートメニューに空のフォルダが残る場合があります。Windowsの[すべてのプログラム]から以下を右クリックし、[削除]をクリックしてください。

    • Symfoware Server Client (Openインタフェース) (32bit) Vxx.y.z

    • Symfoware Server Client (Openインタフェース) (64bit) Vxx.y.z


  3. 結果の確認

    ログファイルにアンインストールの結果が出力されるので、結果を確認します。

    ログファイル

    xxyz”は、アンインストールする製品のバージョンレベルを示します。

    64ビット製品の場合
    パス名:%TEMP%\SymfowareOpen_SV_64_xxyz.log
    32ビット製品の場合
    パス名:%TEMP%\SymfowareOpen_SV_32_xxyz.log
    復帰値

    以下の復帰値が返却されます。

    復帰値

    意味

    0

    アンインストールが正常に終了しました。

    64

    「アンインストールと管理(ミドルウェア)」が起動中のため、インストールに失敗しました。

    74

    製品情報の書き込み(レジストリの更新)に失敗しました。

    79

    製品情報の読み込み(レジストリの参照)に失敗しました。

    83

    FJQSSからの情報の削除に失敗しました。

    129

    サポートしていないOSです。

    144

    管理者権限で実行されていません。

    251

    システム関数の実行でエラーが発生しました。

    255

    内部矛盾が発生しました。

ポイント

Windowsサービスに登録したインスタンスを解除せずに、アンインストールを実施した場合は、サーバコマンドのsc deleteコマンドによりサービスを解除してください。