項番 | VL | P番号 | 現象 |
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1 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PG78440 | 以下の条件の場合、正しい実行結果が得られないことがあります。
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2 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PG86728 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、COBOLコンパイラが以下の不当な翻訳時メッセージを出力して、翻訳できなくなることがあります。 JMN5001I-S 11 メソッド'mmmmm'が多重定義です.メソッド名はクラス'ccccc'の中で一意でなければなりません.
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3 | V3.0L10 ~ V5.0.0 | PG88107 | 以下の条件の場合、int型2進整数項目を使用したCOBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して異常終了します。 JMN0102I-U 翻訳処理が続行不可能となりました.他の診断メッセージが表示されている場合は,それらを修正して,再度翻訳してみて下さい.(区名=JMN300,モジュール名=SC30MKTT,詳細コード=3209,行情報=nnn.) 以下のいずれかの文を記述している場合に発生します。
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4 | V2.0L10 ~ V5.0.0 | PG88590 | 以下の条件の場合、COBOLプログラム実行時、SORT文の実行で無限ループが発生する場合があります。
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5 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PG88615 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、COBOLコンパイラが不当なJMN1477I-Iのメッセージを出力する場合があります。
補足)メモリの状態に依存するため、発生条件を満たしても現象が発生しない場合があります。 |
6 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PG89665 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、以下の不当な翻訳時メッセージが出力され、COBOLプログラムが翻訳できません。 JMN2206I-S KEY IS句のデータ名'xxxxx'は,アドレス可変項目であってはなりません.
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7 | V5.0.0 | PG94117 | 以下の条件の場合、入力候補一覧にプロパティ項目が表示できません。
(*1) 名前を途中まで入力してから、Altキーを押しながら→キーを押すか、Ctrlキーを押しながらSpaceキーを押します。 |
8 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PG97116 | 以下の条件の場合、MAX関数・MIN関数の実行結果が正しくないことがあります。
*1:以下の2進項目が該当します。 --------------------------------------------- 桁数 割り当てられる領域長 符号付き 符号なし --------------------------------------------- 1 ~ 2 1 ~ 2 1 5 ~ 6 5 ~ 7 3 10 ~ 11 10 ~ 12 5 12 ~ 14 13 ~ 14 6 15 ~ 16 15 ~ 16 7 --------------------------------------------- *2:関数値が格納される一時的なデータ項目は以下の桁数となります。 整数部桁=全引数の整数部桁数のうち最大の値 小数部桁数=全引数の小数部桁数のうち最大の値 |
9 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PG98742 | 以下の[条件1]または[条件2]のいずれかの条件を満たす場合、COBOLプログラムの実行時に正しく動作しないことがあります。または、COBOLプログラムの翻訳時にコンパイラが異常終了することがあります。 [条件1]:作業場所節、定数節のいずれかにデータ項目を宣言した場合
または [条件2]:ファイル節にデータ項目を宣言した場合
* : ファイル節で同じファイル記述項にレコード記述項を2つ以上書くと、レコード記述項の領域が暗に再定義されます。 例1) 作業場所節、定数節のいずれかにデータ項目を宣言した場合 01 D1 PIC X(20). *> SIZE 20 BYTE D2よりD1が長い。 01 D2 REDEFINES D1. *> SIZE 8 BYTE 02 D21 TYPE T1. *> SIZE 8 BYTE 01 T1 TYPEDEF. 02 TD1 PIC X(8). *> SIZE 8 BYTE 例2) ファイル節にデータ項目を宣言した場合 FD FILE1. 01 R1 PIC X(20). *> SIZE 20 BYTE R2よりR1が長い 01 R2 TYPE T2. *> SIZE 8 BYTE 暗に再定義され,R1とR2は同じ領域に割り付く 01 T2 TYPEDEF. 02 TD2 PIC X(8). *> SIZE 8 BYTE |
10 | V4.1.0 ~ V5.0.0 | PH00013 | 以下の条件の場合、Visual Studioの[デバッグ]タブの各プロパティに値を設定すると「シーケンスに要素が含まれていません」というメッセージボックスが表示され、値を設定することができないことがあります。
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11 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PH02032 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、正しい定数の継続に対して、下記の翻訳時メッセージが出力される場合があります。 JMN1022I-S 定数の終わりの引用符がありません.B領域の終わりまでを定数とみなします. JMN1021I-S 定数の継続において,後の行は,標識領域にハイフンを書き,引用符で始めなければなりません.定数が継続されているものとみなします.
*1:次のREPLACE文が現れるまで、または、翻訳単位の終わりまで *2:空白、注釈行を除いた、直前の文字 *3:文字定数、16進文字定数、日本語定数、ブール定数 *4:日本語利用者語以外のCOBOLの語、PICTURE句の文字列 例) IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. SAMPLE1. REPLACE ==ABC== BY ==DEF==. *> REPLACE文の置き換え範囲開始 ENVIRONMENT DIVISION. CONFIGURATION SECTION. SPECIAL-NAMES. SYMBOLIC CONSTANT COPY SYMCON. *> COPY文の前がピリオド、括弧、コロンでない . DATA DIVISION. WORKING-STORAGE SECTION. 01 MSG-01 PIC X(100) VALUE "ABCD… - "XYZ". *> 複数の行に継続する定数 : |
12 | V2.1L10 ~ V5.0.0 | PH02168 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に不当な翻訳時メッセージ(*)が出力され、COBOLプログラムが翻訳できません。 (*)以下の翻訳時メッセージが出力されます。 JMN1479I-S 連結式が最大長を超えています.最大長までを連結します. また、上記メッセージに加え、以下のメッセージも出力される場合があります。 JMN0124I-U ソースファイル内に不当な文字があります.(区名=JMNxxx,行情報=nn.)翻訳を中止します.」
(*1)記号定数や名前付き定数を含む |
13 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PH02265 | 以下の[条件1]または[条件2]の場合、翻訳エラー(*1)となるべきCOBOLプログラムが、エラーにならない(*2)ことがあります。 (*1)以下のいずれかのメッセージが出力されません。 JMN1775I-S AS句の直後には文字定数または日本語定数を指定しなければなりません.次の認識できる段落または部まで無効になります. JMN1107I-S プログラム名として指定できない文字列が指定されました.またはプログラム名が指定されていません.プログラム名を生成し,次の段落または部まで無効になります. JMN1292I-S プログラム名として指定できない文字列が指定されました.またはプログラム名が指定されていません. JMN5526I-S INVOKE文のメソッド名の指定は,一意名,文字定数または日本語文字定数でなければなりません.INVOKE文を無効とします. JMN5561I-S メソッドの行内呼出しに指定するメソッド名は文字定数または日本語文字定数でなければなりません.メソッドの行内呼出しを無効とします. (*2)翻訳エラーにならず、作成された目的プログラムは正しく動作します。 [条件1]
[条件2]
【補足】 以下に指定できる定数は、文字定数または日本語文字定数でなければなりません。
したがって、発生条件に示す記述は構文規則に違反しており、本来ならば翻訳エラーとなるべき場合です。 |
14 | V4.1.0 ~ V5.0.0 | PH04404 | Visual StudioエディタでCOBOLソースコードを編集している場合、稀にVisual Studioが強制終了またはフリーズすることがあります。 |
15 | V2.0L10 ~ V5.0.0 | PH05732 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの実行時に、整列または併合処理の出力ファイルにおいて、出力レコードの本来のレコード長を超えた部分から最大レコード長までの部分にゴミデータが追加されます。
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16 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PH05861 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの実行時に、部分参照した外部10進項目から数字編集項目または浮動小数点項目への転記結果に、以下の誤りが発生します。
*1: 暗黙のMOVE文を含む。 |
17 | V4.1.0 ~ V5.0.0 | PH06439 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して異常終了する場合があります。 JMN0102I-U 翻訳処理が続行不可能となりました.他の診断メッセージが表示されている場合は,それらを修正して,再度翻訳してみて下さい.(区名=JMNALO,モジュール名=SDBEMAC ,詳細コード=5481,行情報=0.)
*:デフォルトはNOOPTIMIZEです。 |
18 | V1.1L10 ~ V5.0.0 | PH06474 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、構文誤りがあるにもかかわらず、コンパイラが以下のメッセージを出力せずに、翻訳が正常終了します。(*) JMN2851I-S ポインタデータ項目は,基底場所節,作業場所節,定数節または連絡節にのみ定義できます. (*)翻訳エラーにならず、作成された目的プログラム中のポインタデータ項目は、他の節に宣言した場合と同じように動作します。
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19 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PH06489 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して翻訳を中止する場合があります。 内部エラーです。(コード:1005, パラメータ: -nnnnnnnnnn) 最大重大度コードは U です。 翻訳を中止します。
*: 終端位置は、レコード先頭からのオフセット+項目長が指す位置のことを表します。 1.の項目を含むレコード ┌──────────────┬─────┬─────┐ │ │1.の項目 │ │ └──────────────┴─────┴─────┘ ↑ ↑ 1.の項目の終端位置 │ │ 1.の項目を含むレコードの終端位置 |
20 | V2.0L10 ~ V5.0.0 | PH06512 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが異常終了することがあります(*1)。 *1:本障害は翻訳時のメモリの状態に依存します。そのため、発生条件に一致しても異常終了しないことがあります。異常終了しない場合、正しい目的プログラムを出力します。
01 A. 02 B. 03 C. 04 D PIC X(5). 04 E PIC 9(5). 03 G PIC X(5). 02 H REDEFINES B. 03 I PIC 9(6). 03 J PIC 9(6). 66 K RENAMES B. ┌─────────────────┐ │ A │ ├─────────────────┤ │ B │ ├───────────┬─────┤ │ C │ │ ├─────┬─────┤ G X(5) │ │D X(5) │E 9(5) │ │ └─────┴─────┴─────┘ ┌─────────────┐ │ H │ ├──────┬──────┤ │I 9(6) │J 9(6) │ └──────┴──────┘ ┌─────────────────┐ │ K │ └─────────────────┘ 例)データ項目Dは、データ項目A、B、C、H、I、Kと記憶領域が重なります。また、データ項目Dは、データ項目E、G、Jと記憶領域が重なりません。 |
21 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PH06513 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して異常終了することがあります。 xxx.il(nnn) : error -- Undeclared identifier xxxxxxxxxx 内部エラーです。(コード:1006, パラメータ: 1) 最大重大度コードは U です。 翻訳を中止します。
例) INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT FILE-1 ASSIGN SYSIN1. SELECT FILE-2 ASSIGN SYSIN2. SELECT FILE-3 ASSIGN SYSIN3. I-O-CONTROL. SAME RECORD AREA AFILE BFILE. … SAME RECORD AREA句に複数の ファイルを指定[発生条件の1)] DATA DIVISION. FILE SECTION. FD FILE-1. … ファイル節の先頭で定義 01 FDATA1 PIC X. [発生条件の2)] FD FILE-2. 01 FDATA2 PIC X. … 障害が発生するデータ項目(★) FD FILE-3. [発生条件の4)で設定されるデータ] 01 FDATA3 PIC X. WORKING-STORAGE SECTION. … COBOL独自型のデータを定義せず 01 WS BINARY-LONG SIGNED. [発生条件の3)] PROCEDURE DIVISION. MOVE "B" TO FDATA2. … データ項目(★)に値を設定 [発生条件の4)] *1:.NETで規定されていないデータ型。詳細はCOBOL文法書「11.7.3.9 USAGE句」を参照。 |
22 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PH06787 | 以下の[条件1]または[条件2]の場合、COBOLプログラムの実行時に、仮パラメタに正しく値を受渡しできない場合があります。 [条件1]
[条件2]
補足)
条件1の例) ┌呼出し元──────────────────┐ │<省略> │WORKING-STORAGE SECTION. │01 VAR PIC X(3). │01 OBJ OBJECT REFERENCE CCC. │PROCEDURE DIVISION. │ MOVE "ABC" TO VAR. │ INVOKE CCC "NEW" RETURNING OBJ. │ INVOKE OBJ "MMM" USING BY CONTENT VAR. └──────────────────────┘ ┌呼出し先──────────────────┐ │CLASS-ID. CCC INHERITS FJBASE. │<省略> │METHOD-ID. MMM. │DATA DIVISION. │WORKING-STORAGE SECTION. │LINKAGE SECTION. │01 VAR PIC X JUSTIFIED. │PROCEDURE DIVISION USING VAR. │ DISPLAY "VAR=" VAR. │END METHOD MMM. └──────────────────────┘ ┌実行結果──────────────────┐ │VAR=A ← 正しくは"C" └──────────────────────┘ 条件2の例) ┌呼出し元──────────────────┐ │<省略> │WORKING-STORAGE SECTION. │01 OBJ OBJECT REFERENCE CCC. │01 RET-VAL PIC 9. │PROCEDURE DIVISION. │ INVOKE CCC "NEW" RETURNING OBJ. │ MOVE OBJ::"MMM" ("000") TO RET-VAL. │END PROGRAM PPP. └──────────────────────┘ ┌呼出し先──────────────────┐ │CLASS-ID. CCC INHERITS FJBASE. │<省略> │METHOD-ID. MMM. │DATA DIVISION. │WORKING-STORAGE SECTION. │LINKAGE SECTION. │01 VAR PIC 9(3) BLANK WHEN ZERO. │01 RET-VAL PIC 9. │PROCEDURE DIVISION USING VAR RETURNING RET-VAL. │ DISPLAY "VAR=" VAR. │END METHOD MMM. └──────────────────────┘ ┌実行結果──────────────────┐ │VAR=000 ← 正しくは" " └──────────────────────┘ |
23 | V3.0L10 ~ V5.0.0 | PH07070 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの実行時に、オーバフロー例外が発生し、 COBOLファイルに対するREAD文またはWRITE文の実行が失敗する場合があります。
なお、発生頻度はメモリの状態に依存します。 |
24 | V1.0L10 ~ V5.0.0 | PH07292 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの実行時に、例外System.Reflection.CustomAttributeFormatExceptionが発生して異常終了します。 例外発生時のメッセージは.NET Frameworkが出力します。例として次のようなメッセージが出力されます。 ハンドルされていない例外: System.Reflection.CustomAttributeFormatException:指定されたカスタム属性のバイナリ形式は無効です。
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VLは、障害が存在する範囲を示します。