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PRIMEFLEX for HA Database 利用ガイド
FUJITSU Integrated System

D.8.2 暗号化の設定

PRIMEFLEX for HA Databaseの格納データの暗号化は、キーストアのパスフレーズを変更することで利用できます。格納データの暗号化を利用するには、以下の手順で設定します。

注意

管理者はAppliance Managerの[ホーム]画面の稼働状態が「正常」になっていることを確認してから本作業を進め、暗号化の設定作業がクライアントで実施されている間、Appliance Managerの[ホーム]画面の稼働状態を監視してください。

作業中にAppliance Managerの稼働状態が「警告」になった場合は、“D.8.3 バックアップ”と“D.8.4 リカバリー”の手順が複雑になるので、注意してください。

  1. キーストアのパスフレーズを変更します。(クライアントでの操作)
    管理用のユーザーIDにて、クライアントからpsqlコマンドを実行して以下のSQL文を発行します。

    指定例
    $ psql -d postgres  -h 192.168.0.1,192.168.0.2  -p 26500  -U manager -c "SELECT pgx_set_keystore_passphrase('DATABASEREADY', 'new_passphrase')"

    “DATABASEREADY”はパスフレーズの初期値です。
    new_passphraseには、新しいパスフレーズを指定してください。値については“Symfoware Server 運用ガイド”の“透過的データ暗号化制御関数”を参照してください。

  2. テーブル空間の暗号化を設定します。(クライアントでの操作)
    管理用のユーザーIDにて、クライアントからpsqlコマンドを実行して、テーブル空間の暗号化を行います。

    指定例
    $ psql -d postgres  -h 192.168.0.1,192.168.0.2  -p 26500  -U manager -f /data/tbl_encrypt.txt
    入力ファイル(/data/tbl_encrypt.txt)の記載例:以降に作成するテーブル空間の暗号化アルゴリズムを指定
    SET tablespace_encryption_algorithm = 'AES256';
    CREATE TABLESPACE secure_tablespace LOCATION …
    
    入力ファイル(/data/tbl_encrypt.txt)の記載例:以降に作成するテーブル空間は暗号化しないように指定
    SET tablespace_encryption_algorithm = 'none';

    ポイント

    CREATE TABLESPACEを使用しない方法

    CREATE TABLESPACE文を使用せずに、CREATE TABLE文を実行する利用者に対しては、暗号化されたTABLESPACE名を公開し、default_tablespaceを設定させるように運用してください。

    SET default_tablespace  = secure_tablespace;
  3. 暗号化されているテーブル空間を確認します。(クライアントでの操作)
    管理用のユーザーIDにて、クライアントからpsqlコマンド実行してテーブル空間が暗号化されているかを確認してください。確認方法については、“Symfoware Server 運用ガイド”の“ 暗号化されているテーブル空間の確認”を参照してください。

  4. キーストアおよびデータベースのバックアップを実施してください。詳細は、“D.8.3 バックアップ”を参照してください。