一時的なシステムリソース不足の発生のようにシステムの動作が不安定になった場合は、Mirroring Controllerが自動切り替えに失敗することがあります。
以下の方法により手動で切り替えを実施してください。
mc_ctlコマンドをswitchモードで実行する方法
プライマリサーバとスタンバイサーバのどちらかで、mc_ctlコマンドをswitchモードで実行します。
例)
$ mc_ctl switch -M /mcdir/inst1
注意
mc_ctlコマンドの実行、自動切り替え、および自動切り離しの処理中にサーバがダウンした場合や、プライマリサーバとスタンバイサーバの間の通信が途絶えた場合に、他にmc_ctlコマンドを実行中ではないにもかかわらず、実行中というメッセージを出力して異常終了する場合があります。
この場合は、“mc_ctlコマンドをstopモードで実行する方法”の操作により、切替えを実施してください。
mc_ctlコマンドをstopモードで実行する方法
異常が発生しているプライマリサーバ上で、mc_ctlコマンドをstopモードで実行します。
例)
$ mc_ctl stop -M /mcdir/inst1
停止しない場合は、“運用ガイド”の“インスタンス停止失敗時の対処”を参照して、インスタンスを停止します。
そのあと、mc_ctlコマンドに-eオプションを指定してMirroring Controllerを強制停止してください。
例)
$ mc_ctl stop -M /mcdir/inst1 -e
参照
データベース多重化運用への復旧
データベース多重化運用へ復旧するには、“8.1.1.2 スタンバイサーバの組込み”および“8.1.1.3 プライマリサーバの切り戻し”を参照してください。