フェイルオーバは、クラスタシステムを構成する複数のサーバ装置(以降ノードと呼びます)のいずれかで異常が発生した場合に、そのノードで稼動していた業務を他のノードへ引き継ぐ機能です。これにより、異常発生時の業務の停止時間を短く抑えることができます。また、異常が発生したノードの復旧中も業務を継続することができます。
図2.1 フェイルオーバの概要
フェイルオーバ運用では、スタンバイ機能をサポートしています。
スタンバイ機能では、ノードに異常が発生した場合、切替えを行う際に待機系のインスタンスを起動して業務を引き継ぎます。
フェイルオーバ運用では、1:1運用待機をサポートしています。
1:1運用待機は、1つのノードで1つの運用系または待機系が動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。