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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

1.3.5 動作定義ファイルの設定

API連携機能が動作する環境を定義します。ログの出力レベルや出力先、タイムアウト時間などが設定できます。

1.3.5.1 ログ設定ファイル(environment.properties)

API連携機能では、log4jを使用してログを出力しています。

ログ設定ファイル(environment.properties)は抽出機能で出力するログファイルの出力情報のレベルと出力するログファイルの最大サイズを設定します。

表1.3 ログ設定ファイルの設定項目

No.

項目名

記述の省略

説明

1

log_PropertyFile

不可

半角英数字

log4jログ設定ファイルのパス名が設定されています。

本パラメタは、変更する必要はありません。

2

logLevel_API

半角英字

API連携機能のログの出力レベルを設定します。
設定値は以下のとおりです。省略時はINFOです。

DEBUG

    すべてのログを出力します。

INFO

    INFO,WARNING,ERRORレベルのログを出力します。

WARNING

    WARNING,ERRORレベルのログを出力します。

ERROR

    ERRORレベルのログだけ出力します。

3

logLevel_Default

半角英字

ログの出力レベルを設定します。

設定値は以下のとおりです。省略時はINFOです。

DEBUG

    すべてのログを出力します。

INFO

    INFO,WARNING,ERRORレベルのログを出力します。

WARNING

    WARNING,ERRORレベルのログを出力します。

ERROR

    ERRORレベルのログだけ出力します。

4

logSize

数字

出力するログファイルのサイズをバイト単位で設定します。

0を設定した場合、または省略した場合、100メガバイト(104857600)として動作します。

最大サイズに達すると、新規ファイルに切り替えられます。旧世代のログファイルは“ファイル名.old”となります。

ログファイルの世代管理を行わない場合は、旧世代のログファイルは“ファイル名_YYYY-MM-DD-hh-mm-ss-ddd”となります。(YYYY-MM-DD-hh-mm-ss-dddはファイル切り替え日時)

5

logRotate

半角英字

出力するログファイルの世代管理の有無を設定します。

省略した場合、またはfalse以外の値を設定した場合は世代管理します。

false

    世代管理しません。

記述サンプル

Linux### システム定義  (編集しないでください)
logSysOutOption  = false
############################################################

### ログ設定
log_PropertyFile = /log4j.properties

logLevel_API     = INFO
logLevel_Default = INFO
logSize = 5242880
Windows### システム定義  (編集しないでください)
logSysOutOption  = false
############################################################

### ログ設定
 log_PropertyFile = C:\iis_os\log4j.properties

logLevel_API     = INFO
logLevel_Default = INFO
logSize = 5242880

注意

log4jログ設定ファイルはCLASSPATHに記述されたパスの順にサーチされます。

Linux例えば、CLASSPATH=/dir1:/dir2:/dir3、log_PropertyFile=/a/log4j.propertiesの場合、以下の順にサーチされます。

/dir1/a/log4j.properties

/dir2/a/log4j.properties

/dir3/a/log4j.properties

Windows例えば、CLASSPATH=C:\dir1;C:\dir2;C:\dir3、log_PropertyFile=a\log4j.propertiesの場合、以下の順にサーチされます。

C:\dir1\a\log4j.properties

C:\dir2\a\log4j.properties

C:\dir3\a\log4j.properties

1.3.5.2 log4j設定ファイル(log4j.properties)

API連携機能ではログ出力部品であるlog4jを使用してログを出力していますので、出力するログファイル名を変更する場合はlog4jの設定ファイル(log4j.properties)の「log4j.appender.API.File」の項目を変更します。他の項目は固定ですので変更しないでください。

なお、log4jは指定されたディレクトリパスが存在しない場合は、ディレクトリを作成した後、ログファイルを作成します。

表1.4 log4j設定ファイルの設定項目

No.

項目名

記述の省略

説明

1

log4j.appender.API.File

不可

半角英数字

API連携機能で出力するログファイルを絶対パス形式で指定します。

記述サンプル(太字部分以外は固定です)

Linuxlog4j.category.R=debug, R
log4j.category.API=debug, API

log4j.appender.R =  org.apache.log4j.FileAppender
log4j.appender.API =org.apache.log4j.FileAppender

log4j.logger.EventLog=ERROR,R
log4j.logger.EventLog=ERROR,API

log4j.appender.R.File = /iis_log/iis_com.log
log4j.appender.API.File = /iis_log/iis_api.log log4j.appender.R.layout = org.apache.log4j.PatternLayout log4j.appender.API.layout = org.apache.log4j.PatternLayout log4j.appender.R.layout.ConversionPattern = %d{MM/dd/yyyy_HH:mm:ss.SSS} FSP_INTS-IS_IIS: %m [%t]%n log4j.appender.API.layout.ConversionPattern = %d{MM/dd/yyyy_HH:mm:ss.SSS} FSP_INTS-IS_IIS: %m [%t]%n
Windowslog4j.category.R=debug, R
log4j.category.API=debug, API

log4j.appender.R =  org.apache.log4j.FileAppender
log4j.appender.API =org.apache.log4j.FileAppender

log4j.logger.EventLog=ERROR,R
log4j.logger.EventLog=ERROR,API
 
log4j.appender.R.File = C:\iis_log\iis_com.log
log4j.appender.API.File =
C:\iis_log\iis_api.log log4j.appender.R.layout = org.apache.log4j.PatternLayout log4j.appender.API.layout = org.apache.log4j.PatternLayout log4j.appender.R.layout.ConversionPattern = %d{MM/dd/yyyy_HH:mm:ss.SSS} FSP_INTS-IS_IIS: %m [%t]%n log4j.appender.API.layout.ConversionPattern = %d{MM/dd/yyyy_HH:mm:ss.SSS} FSP_INTS-IS_IIS: %m [%t]%n

注意

  • API連携機能を使用する業務アプリケーションでlog4jを使用する場合は、log4jの競合を防止するために、本API連携機能のlog4j設定ファイルの内容を業務側で使用するlog4j設定ファイルに追記してください。

  • 「R」および「API」は予約語であるため、この文字列を使ったものは作成しないでください。

  • XML形式のlog4j設定ファイルは使用しないでください。

1.3.5.3 動作設定ファイル(dfhexapi_setting.properties)

API連携機能の動作環境を設定します。

表1.5 動作設定ファイルの設定項目

No.

項目名

記述の省略

説明

1

timeout

不可

数字

抽出制御プロセスからの最大応答待ち時間を指定します。
単位は分で、0~70000の範囲で指定します。設定した時間を過ぎても抽出制御プロセスから応答がない場合は、タイムアウトとなりアプリケーションにエラーを通知します。0を指定した場合は、応答があるまで待ち続けます。

2

readBufSize

不可

数字

抽出制御プロセスが出力した抽出結果情報を読み込むバッファの大きさを指定します。
単位はバイトで、10~67108864(64メガバイト)の範囲で指定します。

記述サンプル

timeout=1320
readBufSize=524288

1.3.5.4 値定義ファイル(df-setting.properties)

値定義ファイルにはAPI連携機能で使用する各種の定義値を記載しています。本ファイルの内容は変更しないでください。