データ抽出セルの構成変更には、以下の変更があります。
なお、抽出サーバの増設は大規模構成時だけ可能です。
データ抽出セルの追加および抽出サーバの増設
データ抽出セルの変更(実行クラスの変更)
データ抽出セルの削除
参照
オールインワン構成、マルチサーバ構成などのInterstage Information Storageのサーバ構成の詳細は、“導入ガイド”の“サーバ構成”を参照してください。
抽出サーバを増設する目的は、一度に処理できる抽出対象ファイル数を増やすことによるアプリケーションの処理時間の短縮があります。
同時に実行するアプリケーション数や抽出対象のファイル数が増加することによって、抽出対象ファイル数がデータ抽出セル数を超えてしまう場合があります。
その結果、データ抽出セルの空き待ちが発生して、抽出処理時間が増加します。
これらを解消するために、抽出サーバを増設して一度に処理できる抽出対象ファイル数を増やすことで、データ抽出セルの空き待ち時間を削減でき、アプリケーション全体の処理時間を短縮できます。
抽出サーバを増設してデータ抽出セルを追加する手順を以下に示します。
なお、抽出サーバを増設せずにデータ抽出セルの追加だけを行う場合は、手順4から行ってください。
増設する抽出サーバでインストールおよびセットアップをします。
参照
インストールの詳細は“導入ガイド”の“インストール”を参照してください。
また、セットアップの詳細は、“導入ガイド”の“セットアップ”を参照してください。
増設した抽出サーバで次の手順を実行します。
service FJSVshndeagent start <Enter>
[サービス]ウィンドウを表示する
[スタート]メニューの[管理ツール]で、[サービス]をクリックします。
サービスを起動する
サービス名の一覧から"Data Effector DECellAgent decellsvr"を選択し、[サービスの開始]ボタンをクリックします。
データ抽出セルのサーバ情報でIPアドレスを使わずにホスト名を指定した場合は、抽出制御サーバの以下のファイルに増設する抽出サーバのIPアドレスとホスト名を指定します。
/etc/hosts
%SystemRoot%\System32\drivers\etc\hosts
抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。
抽出制御サーバにある抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。
抽出制御動作環境定義ファイルの編集時に追加する実行パラメタには、以下のものがあります。
実行パラメタ名 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
DECell | データ抽出セルのサーバ情報 | 増設する抽出サーバ上のデータ抽出セル情報をすべて追加します。 |
抽出制御プロセスが起動している状態で、抽出制御サーバにおいてdereqaltcfgコマンドを実行して、新しく登録したデータ抽出セルの情報を抽出制御プロセスに反映します。
例
編集した抽出制御プロセス用動作環境ファイルを指定して、抽出セルの情報を反映します。
dereqaltcfg -s dereq1 -f /opt/FJSViisde/etc/requestor/dereq1.cfg <Enter>
dereqaltcfg -s dereq1 -f <IISインストールディレクトリ>\FJSViisde\etc\requestor\dereq1.cfg<Enter>
抽出制御サーバでdereqstateコマンドを実行して、増設したデータ抽出セルの情報が表示されていることを確認します。
例
新しく登録したデータ抽出セルの情報"DECell5"が表示されているかを確認します。
dereqstate -s dereq1 -p <Enter> Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00 ID Class Hostname State MultiCount InFile DECell1 A1 SchSvr01 ACTIVE 2 "/work1/DE/data/20080101_1.csv" DECell2 A1 SchSvr02 ACTIVE 3 "/work2/DE/data/20080101_2.csv" DECell3 B SchSvr03 ACTIVE 1 "/work1/DE/data/20080102_1.csv" DECell4 - SchSvr04 IDLE 0 "" DECell5 - SchSvr05 IDLE 0 ""
dereqstate -s dereq1 -p <Enter> Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00 ID Class Hostname State MultiCount InFile DECell1 A1 SchSvr01 ACTIVE 2 "C:\work1\DE\data\20080101_1.csv" DECell2 A1 SchSvr02 ACTIVE 3 "C:\work2\DE\data\20080101_2.csv" DECell3 B SchSvr03 ACTIVE 1 "C:\work1\DE\data\20080102_1.csv" DECell4 - SchSvr04 IDLE 0 "" DECell5 - SchSvr05 IDLE 0 ""
参照
dereqaltcfgコマンドおよびdereqstateコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
抽出制御プロセスが稼働中にデータ抽出セルの実行クラスの情報を変更できます。
実行クラスを変更する目的は、ある時間帯で特定の実行クラスだけに抽出要求が集中してしまった場合に実行クラスのデータ抽出セルを抽出要求が集中している実行クラスに変更して一度に処理できる抽出対象ファイル数を増加させることで、アプリケーションの処理時間を短縮させることができます。
データ抽出セルの実行クラスを変更する手順を以下に示します。
抽出制御サーバの抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。
抽出制御動作環境定義ファイルの編集時に変更する実行パラメタには、以下があります。
実行パラメタ名 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
DECell | データ抽出セルのサーバ情報 | 実行クラス名を変更します。 |
抽出制御プロセスが起動している状態で、抽出制御サーバにおいてdereqaltcfgコマンドを実行して、新しく登録したデータ抽出セルの情報を抽出制御プロセスに反映します。
例
変更した抽出セルの情報を反映します。
dereqaltcfg -s dereq1 -f /opt/FJSViisde/etc/requestor/dereq1.cfg <Enter>
dereqaltcfg -s dereq1 -f <IISインストールディレクトリ>\FJSViisde\etc\requestor\dereq1.cfg <Enter>
抽出制御サーバでdereqstateコマンドを実行して、データ抽出セルの情報が変更されていることを確認します。
例) データ抽出セル識別子名“DECell5”の実行クラス名が"B"に変更されていることを確認します。
dereqstate -s dereq1 -i <Enter>
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
Parameter Value
RequestorPort 24101
DECellAgentPort 24201
Class A 5 10
Class B 5 0
DECell DECell1 SchSvr01 24301 A
DECell DECell2 SchSvr02 24301 A
DECell DECell3 SchSvr03 24301 B
DECell DECell4 SchSvr04 24301 B
DECell DECell5 SchSvr05 24301 B
~
注意
dereqaltcfgコマンドを実行したときに変更するデータ抽出セルにおいて抽出処理が実行中の場合、データ抽出セルでは、抽出処理が終了してから変更後の実行クラスからの抽出依頼を受け付けます。
参照
dereqaltcfgコマンドおよびdereqstateコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
稼働している抽出制御プロセスからデータ抽出セルを削除する場合、以下の手順で行います。
抽出制御サーバの抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。
抽出制御サーバにある抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。
抽出制御動作環境定義ファイルの編集時に削除する実行パラメタには、以下があります。
実行パラメタ名 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
DECell | データ抽出セルのサーバ情報 | 削除するデータ抽出セル情報をすべて削除します。 |
抽出制御プロセスが起動している状態で、抽出制御サーバにおいてdereqaltcfgコマンドを実行し、削除したデータ抽出セルの情報を抽出制御プロセスに反映します。
例
データ抽出セルの削除情報を反映します。
dereqaltcfg -s dereq1 -f /opt/FJSViisde/etc/requestor/dereq1.cfg <Enter>
dereqaltcfg -s dereq1 -f <IISインストールディレクトリ>\FJSViisde\etc\requestor\dereq1.cfg<Enter>
抽出制御サーバでdereqstateコマンドを実行して、削除したデータ抽出セルの情報が表示されないことを確認します。
例
削除したデータ抽出セルの情報“DECell5”が表示されないことを確認します。
dereqstate -s dereq1 -p <Enter> Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00 ID Class Hostname State MultiCount InFile DECell1 A1 SchSvr01 ACTIVE 2 "/work1/DE/data/20080101_1.csv" DECell2 A1 SchSvr02 ACTIVE 3 "/work2/DE/data/20080101_2.csv" DECell3 B SchSvr03 ACTIVE 1 "/work1/DE/data/20080102_1.csv" DECell4 - SchSvr04 IDLE 0 ""
dereqstate -s dereq1 -p <Enter> Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00 ID Class Hostname State MultiCount InFile DECell1 A1 SchSvr01 ACTIVE 2 "C:\work1\DE\data\20080101_1.csv" DECell2 A1 SchSvr02 ACTIVE 3 "C:\work2\DE\data\20080101_2.csv" DECell3 B SchSvr03 ACTIVE 1 "C:\work1\DE\data\20080102_1.csv" DECell4 - SchSvr04 IDLE 0 ""
注意
dereqaltcfgコマンドを実行したときに、削除するデータ抽出セルにおいて抽出処理が実行中の場合、抽出処理が終了してからデータ抽出セルの情報を削除します。このとき、dereqstateコマンドを実行すると、削除対象のデータ抽出セルの状態(State)は“DELETING”として表示され、データ抽出セルが削除可能な状態となったときにデータ抽出セルの情報は削除されます。
参照
dereqaltcfgコマンドおよびdereqstateコマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。