抽出コマンド(dfbselect)は、異常終了時に作成途中の抽出結果ファイルおよび抽出結果中間ファイルを削除します。
しかし、プロセスダウンまたは強制終了した場合、削除処理が行えずにファイルが残存することがあります。残存したファイルは、利用者が手動で削除する必要があり、放置しておくとディスク容量を圧迫します。また、dfbselectコマンドを実行したとき、抽出結果ファイルと同名のファイルがすでに存在していると、コマンドは異常終了します。
dfbselectコマンドが異常終了または強制終了したときは、以下のファイルを削除してから再実行してください。
作成途中の抽出結果ファイル
作成途中の抽出結果ファイルは、dfbselectコマンドのselect_fileパラメタでの指定とファイル名が異なります。
作成途中の抽出結果ファイル名を以下に示します。
[select_fileパラメタで指定した抽出結果ファイル名]_executing
dfbselectコマンドを実行したときに出力された抽出結果中間ファイル
抽出結果中間ファイルは、抽出制御動作環境定義ファイルのOutFolderに指定したディレクトリに出力されます。抽出結果中間ファイルの出力先と同じ場所に作成される以下のファイルリストを参照して、削除します。
抽出結果中間ファイルのファイルリスト名を以下に示します。
[select_fileパラメタで指定した抽出結果ファイル名].list
ファイルリストが存在しない場合は、抽出制御プロセスが不要な抽出結果中間ファイルを削除するため、対処する必要はありません。
注意
抽出結果中間ファイルの出力先には、ほかの抽出依頼のファイルも存在します。
誤ってほかのファイルを削除しないように注意してください。
なお、dfbselectコマンド異常終了の原因が抽出制御プロセスのプロセスダウンである場合、以下のファイルが残存することがあります。このファイルが残存していてもInterstage Information Storageの運用に影響はありませんが、保守のタイミングなど抽出処理が行われていない時間帯に削除してください。
資源管理動作環境定義ファイルのDE_FLISTDIRで指定したディレクトリ配下の抽出対象リストファイル
資源管理動作環境定義ファイルのDE_FLISTDIRで指定したディレクトリには、資源管理常駐プロセスから返却された、抽出対象となる蓄積データファイルのリストが保存されます。抽出制御プロセスにプロセスダウンが発生すると、ダウンしたタイミングによってはこのファイルが削除されません。
参考
抽出結果中間ファイルは、残存しても運用は継続できます。ただし、残存した抽出結果中間ファイルが蓄積することでディスク容量を圧迫して、運用が継続できなくなる場合があります。
抽出結果中間ファイルの削除は、抽出処理が動作していないことを確認してから実施してください。動作中の抽出処理は、dereqstate、dccstatusコマンドで確認します。
dereqstateおよびdccstatusコマンドでの確認方法については、“第4章 モニタリング・ロギング”を参照してください。