RDBディクショナリおよびRDBディレクトリに入出力障害が発生した場合、システムメッセージ“qdg03121u”、“qdg03420u”または“qdg13273u”が出力されます。この場合は、rdbrcvdicコマンドによりRDBディクショナリとRDBディレクトリのリカバリを行ってください。
RDBディクショナリおよびRDBディレクトリのリカバリは、資源管理を停止させて行います。
参照
rdbrcvdicコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
リカバリ操作の手順とリカバリ操作例を以下に示します。
図2.2 リカバリ操作の手順
(1) RDBディクショナリおよびRDBディレクトリの退避データを取得します。 ――― rdbdmpdicコマンド (2) 運用します。 ★ 障害発生 (3) 資源管理を停止します。 ――― rdbstopコマンド (4) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換えます。 ――― CE作業 (5) ボリュームを取り換えた場合は、ボリュームの構成情報をリカバリします。 ――― partedコマンド (6) RDBディクショナリおよびRDBディレクトリをリカバリします。 ――― rdbrcvdicコマンド (Fオプション) (7) 資源管理を起動します。 ――― rdbstartコマンド (8) 異常時に備えてRDBディクショナリ ――― rdbdmpdicコマンド およびRDBディレクトリの退避データを取得します。
例
rdbstart <Enter> rdbdmpdic -f dicback@/backup/rdb -y -e <Enter>
目的業務の実行 rdb: ERROR:qdg03121u: RDBIIディクショナリにおいて入出力障害が発生しました rdbstop <Enter>
CE作業 … 媒体障害の場合は、障害ボリュームの交換およびボリューム構成情報のリカバリ rdbrcvdic -F -f dicback@/backup/rdb -du 1024M -w /home/rdb1/work <Enter>
rdb: INFO:qdg02654i: rdbrcvdicコマンドの処理を開始します : rdb: INFO:qdg02655i: rdbrcvdicコマンドの処理が正常終了しました rdbstart <Enter>
rdbdmpdic -f dicback@/backup/rdb -y -e <Enter>
rdbstart <Enter> rdbdmpdic -f dicback@C:\backup\rdb -y -e <Enter>
目的業務の実行 rdb: ERROR:qdg03121u: RDBIIディクショナリにおいて入出力障害が発生しました rdbstop <Enter>
CE作業 … 媒体障害の場合は、障害ボリュームの交換およびボリューム構成情報のリカバリ rdbrcvdic -F -f dicback@C:\backup\rdb -du 1024M -w C:\Users\rdb1\work <Enter>
rdb: INFO:qdg02654i: rdbrcvdicコマンドの処理を開始します : rdb: INFO:qdg02655i: rdbrcvdicコマンドの処理が正常終了しました rdbstart <Enter>
rdbdmpdic -f dicback@C:\backup\rdb -y -e <Enter>
注意
リカバリしたあとは以前のバックアップを使用したリカバリが行えなくなります。
RDBディクショナリおよびRDBディレクトリのリカバリが完了してから、必ず資源管理のバックアップを再取得してください。