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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) 導入ガイド
FUJITSU Software

Linux4.2.1 ローデバイスの作成手順

ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定することで、ローデバイスとして使用できます。なお、PRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、GDSのブロックデバイスを直接使用します。


以下に作成手順を示します。


  1. 以下の機能を利用してパーティションまたはボリュームを作成します。

    • OS機能のpartedコマンド

    • PRIMECLUSTER GDS

    PRIMECLUSTER GDSを使用している場合は、本作業でローデバイスの作成は完了となります。

    以降の作業は、PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合に実施してください。


  2. ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。

    udevのブロックデバイス名には、by-id名とby-path名があり、接続されているディスク装置により、使用するデバイス名が異なります。なお、特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は対応表などを作成することを推奨します。

    ETERNUSのディスクに対してローデバイスを作成する場合

    by-id名を使用してください。

    ETERNUS以外のディスクに対してローデバイスを作成する場合

    by-path名を使用してください。


    ETERNUS以外のディスク(/dev/sda5)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を以下に示します。

    なお、/dev/sda5のudevのブロックデバイス名は、/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5となります。

    cd /dev/disk/by-path
    ls -l
    lrwxrwxrwx 1 root root 9 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0 -> ../../sda lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part1 -> ../../sda1 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part2 -> ../../sda2 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part3 -> ../../sda3 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 -> ../../sda4 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 -> ../../sda5 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part6 -> ../../sda6 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part7 -> ../../sda7

  3. udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。

    シンボリックリンクの作成先は、/dev_symfowareディレクトリを作成後、/dev_symfoware配下に作成します。

    udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を以下に示します。なお、/dev_symfoware/raw1をローデバイス名と呼びます。

    cd /dev_symfoware
    ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 raw1

    ls -l

    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5

なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。

注意

OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。

参照

PRIMECLUSTER GDSの詳細は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。