ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定することで、ローデバイスとして使用できます。なお、PRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、GDSのブロックデバイスを直接使用します。
以下に作成手順を示します。
以下の機能を利用してパーティションまたはボリュームを作成します。
OS機能のpartedコマンド
PRIMECLUSTER GDS
PRIMECLUSTER GDSを使用している場合は、本作業でローデバイスの作成は完了となります。
以降の作業は、PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合に実施してください。
ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。
udevのブロックデバイス名には、by-id名とby-path名があり、接続されているディスク装置により、使用するデバイス名が異なります。なお、特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は対応表などを作成することを推奨します。
by-id名を使用してください。
by-path名を使用してください。
例
ETERNUS以外のディスク(/dev/sda5)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を以下に示します。
なお、/dev/sda5のudevのブロックデバイス名は、/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5となります。
cd /dev/disk/by-path ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 9 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0 -> ../../sda lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part1 -> ../../sda1 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part2 -> ../../sda2 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part3 -> ../../sda3 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 -> ../../sda4 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 -> ../../sda5 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part6 -> ../../sda6 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part7 -> ../../sda7
udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。
シンボリックリンクの作成先は、/dev_symfowareディレクトリを作成後、/dev_symfoware配下に作成します。
例
udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を以下に示します。なお、/dev_symfoware/raw1をローデバイス名と呼びます。
cd /dev_symfoware
ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 raw1
ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5
なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。
注意
参照
PRIMECLUSTER GDSの詳細は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。