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付録A S−P表について

S−P表とは

S−P表とはStudent-Problem score tableといい、受講者(被験者)と教材(問題)の評価を行う手法の一つです。

S−P表は、受講者と問題の正誤パターンを受講者の得点および問題の正答者数を基に降順に並び替えた一覧表で、受講者と問題の反応パターンを表現したものです。また、この表において正誤パターンが完全に分離しているものを完全な反応パターンといいます。

[S曲線]

受講者の得点に関する反応パターンを示す曲線であり、受講者の得点の累積分布を表します。

[P曲線]

問題に関する反応パターンを示す曲線であり、問題の正答者数の累積分布を表します。

[プロット図]

各受講者または教材の注意係数を横軸に、得点を縦軸にとってプロットした図です。このプロット図により注意を要する受講者および問題を評価することができます。

注意係数とは

受講者(被験者)または教材(問題)に対する評価を適切に行うためには、受講者の能力と反応パターンの関係に開きがあることを加味する必要があります。この開きを相対的に取り扱うために用いる係数のことです。算出方式については、各文献を参照ください。

[受講者の注意係数]

満点と0点の受講者は反応パターンにばらつきがないので注意係数は0となります。

この係数が0.5を超えるような受講者は、ミスや学習のばらつきが多いと考えられるため、注意が必要です。

[教材の注意係数]

すべての受講者が正答または誤答した問題は反応パターンにばらつきがないので注意係数は0となります。

この係数が0.5を超えるような問題は、ミスや学習のばらつきを作り出す要因が大きいと考えられるため、注意が必要です。


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