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Symfoware Analytics ServerV12.2.0 利用ガイド
FUJITSU Software

D.4 匿名化コマンド(arax_anonymity)

概要

入力データベースに指定されたデータベーステーブルおよびカラムナテーブルから、匿名化アルゴリズム設定ファイルの内容にしたがってプライベート情報や個人情報の匿名化を実施したデータを出力データベースに指定されたテーブル、カラムナテーブル、および出力先ファイル名に指定されたファイルに格納します。

コマンド格納先

Windows[DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin

Linux/opt/FJSVsymas/bin

呼出し形式

Windowsarax_anonymity.bat 匿名化アルゴリズム設定ファイル -i データベース名 テーブル名 {-o データベース名 テーブル名 | -f 出力先ファイル名.csv}
Linuxarax_anonymity.sh 匿名化アルゴリズム設定ファイル -i データベース名 テーブル名 {-o データベース名 テーブル名 | -f 出力先ファイル名.csv}

実行ユーザー

DWHサーバ管理者ユーザーまたはデータベースユーザー

パラメーターの説明

パラメーター

意味

省略時の動作

補足事項

匿名化アルゴリズム設定ファイル

匿名化アルゴリズム設定ファイルを絶対パスで指定します。

省略不可

存在しないファイルを指定した場合、警告メッセージ(32001)を出力します。

-i データベース名 テーブル名

匿名化処理を行う対象となるデータベースを“データベース名”に指定します。
“テーブル名”には、データベーステーブルまたはカラムナテーブルを指定します。

省略不可

存在しないデータベース、データベーステーブルまたはカラムナテーブルを指定した場合、警告メッセージ(32002)を出力します。

-o データベース名 テーブル名

匿名化処理を行ったデータの格納先となるデータベースを“データベース名”に指定します。
“テーブル名”には、データベーステーブルまたはカラムナテーブルを指定します。

省略不可

必ず、-oパラメーターおよび-fパラメーターのどちらかを指定してください。

存在しないデータベース、データベーステーブルまたはカラムナテーブルを指定した場合、エラーメッセージ(32003)を出力します。

-f 出力先ファイル名.csv

匿名化処理を行ったデータの出力先となるファイル名を指定します。

存在しないファイルを指定した場合、エラーメッセージ(32004)を出力します。

復帰情報

復帰コード

意味

0

正常終了

1

異常終了。パラメーターの指定に誤りがあります。

2

異常終了。入力データベースとして指定したデータベースおよびカラムナテーブルが存在しません。

3

異常終了。出力データベースとして指定したデータベースおよびカラムナテーブルが存在しません。

99

内部エラー

出力メッセージ

メッセージは、実行結果ログファイルに以下の形式で出力されます。メッセージの詳細は、“付録K メッセージ”を参照してください。

当社技術員に連絡する場合に採取する情報

注意

  • 文字型およびバイナリ型のカラムナテーブルのデータは、データの末尾(右側)から空白を削除(RTRIM)したデータで、格納先テーブルに格納されます。

  • 匿名化コマンドの実行には、テーブルのデータをすべてエクスポートする場合に必要となるサイズの2倍のディスク容量が必要です。以下のディスクに対して、容量の確保を実施してください。

    Windows匿名化コマンドを実行するユーザーの%TEMP%配下
    Linux/var/tmp配下