iOS端末の管理を行う場合、Systemwalker Desktop Patrolでは、Apple社の提供するApple Push Notification Service を使用します。このため、以下の手順でApple社の発行する「MDM 証明書」を取得しておく必要があります。MDM証明書は、導入時に「Systemwalker Desktop Patrol SS」に設定する必要があります。
注意
以下の手順は、Mac OS上で実行してください。
iOS Developer Enterprise Program への登録
以下のURLにアクセスし、「iOS Developer Enterprise Program」への登録を行って下さい。(2015年2月現在)
https://developer.apple.com/jp/programs/ios/enterprise/
署名証明書(MDM Signing Certificate)の取得
Apple社に連絡して、MDMベンダーの登録を依頼します。連絡方法は、Apple社窓口への電話またはメールで可能です。MDMベンダーとして登録したい旨を伝えると、Apple社が登録作業を行います。
Apple社の指示に従い、署名証明書を作成します。この手順で作成する秘密鍵は、手順3で必要になります。
秘密鍵の書き出し
署名証明書を作成したときに使用した秘密鍵をPKCS#12形式で出力します。「キーチェーンアクセス」を使用して書き出しを行うことができます。書き出しの際に必要となるパスフレーズは、手順6で必要となります。
Apple社中間証明書の取得
以下のサイトから中間証明書(Worldwide Developer Relations)を取得します。以下のURLから取得できます。(2015年2月現在)
http://www.apple.com/certificateauthority/
Apple社ルート証明書の取得
以下のサイトからルート証明書(Apple Inc. Root Certificate)を取得します。以下のURLから取得できます。(2015年2月現在)
http://www.apple.com/certificateauthority/
MDM証明書の申請ファイル作成
手順2から手順5で取得した証明書および秘密鍵を使用して、MDM証明書の秘密鍵とMDM証明書の申請ファイルを作成します。
Systemwalker Desktop PatrolのDVD-ROMに格納されているMDM証明書申請ファイルの作成(sign_csr.sh)をMac OS上で実行することで、自動作成できます。sign_csr.shスクリプトの使用方法の詳細については、“Systemwalker Desktop Patrolリファレンスマニュアル”を参照してください。
本スクリプトの格納先は以下です。
<Systemwalker Desktop PatrolのDVD-ROMをセットしているドライブ>:\utilities\tool\iOS\sign_csr.sh
MDM証明書の作成
Apple社のサイトから、MDM証明書を入手してください。手順6で作成した申請ファイルをアップロードすることで、MDM証明書をダウンロードできるようになります。(2015年2月現在)
https://identity.apple.com/pushcert/
証明書の形式変換
ダウンロードしたMDM証明書の形式を変換します。
「ターミナル」を開き、以下のコマンドを実行してください。MDM証明書がPKCS#12形式に変換されます。変換後のファイルをSSに設定する必要があります。
openssl pkcs12 -export -in MDM証明書 -inkey MDM証明書の秘密鍵 -out 任意のファイル名 |
「MDM証明書」には、ダウンロードしたMDM証明書を指定します。(必須)
「MDM証明書の秘密鍵」には、手順6で出力された秘密鍵を指定します。(必須)
「任意のファイル名」には、変換後の証明書のファイル名を指定します。拡張子には p12 を指定してください。(必須)