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Systemwalker Desktop Patrol 導入ガイド
FUJITSU Software

2.2.1 iOS端末を管理するための事前準備

iOS端末の管理を行う場合、Systemwalker Desktop Patrolでは、Apple社の提供するApple Push Notification Service を使用します。このため、以下の手順でApple社の発行する「MDM 証明書」を取得しておく必要があります。MDM証明書は、導入時に「Systemwalker Desktop Patrol SS」に設定する必要があります。

注意

以下の手順は、Mac OS上で実行してください。

  1. iOS Developer Enterprise Program への登録

    以下のURLにアクセスし、「iOS Developer Enterprise Program」への登録を行って下さい。(2015年2月現在)

    https://developer.apple.com/jp/programs/ios/enterprise/

  2. 署名証明書(MDM Signing Certificate)の取得

    Apple社に連絡して、MDMベンダーの登録を依頼します。連絡方法は、Apple社窓口への電話またはメールで可能です。MDMベンダーとして登録したい旨を伝えると、Apple社が登録作業を行います。

    Apple社の指示に従い、署名証明書を作成します。この手順で作成する秘密鍵は、手順3で必要になります。

  3. 秘密鍵の書き出し

    署名証明書を作成したときに使用した秘密鍵をPKCS#12形式で出力します。「キーチェーンアクセス」を使用して書き出しを行うことができます。書き出しの際に必要となるパスフレーズは、手順6で必要となります。

  4. Apple社中間証明書の取得

    以下のサイトから中間証明書(Worldwide Developer Relations)を取得します。以下のURLから取得できます。(2015年2月現在)

    http://www.apple.com/certificateauthority/

  5. Apple社ルート証明書の取得

    以下のサイトからルート証明書(Apple Inc. Root Certificate)を取得します。以下のURLから取得できます。(2015年2月現在)

    http://www.apple.com/certificateauthority/

  6. MDM証明書の申請ファイル作成

    手順2から手順5で取得した証明書および秘密鍵を使用して、MDM証明書の秘密鍵とMDM証明書の申請ファイルを作成します。

    Systemwalker Desktop PatrolのDVD-ROMに格納されているMDM証明書申請ファイルの作成(sign_csr.sh)をMac OS上で実行することで、自動作成できます。sign_csr.shスクリプトの使用方法の詳細については、“Systemwalker Desktop Patrolリファレンスマニュアル”を参照してください。

    本スクリプトの格納先は以下です。

    <Systemwalker Desktop PatrolのDVD-ROMをセットしているドライブ>:\utilities\tool\iOS\sign_csr.sh

  7. MDM証明書の作成

    Apple社のサイトから、MDM証明書を入手してください。手順6で作成した申請ファイルをアップロードすることで、MDM証明書をダウンロードできるようになります。(2015年2月現在)

    https://identity.apple.com/pushcert/

  8. 証明書の形式変換

    ダウンロードしたMDM証明書の形式を変換します。

    「ターミナル」を開き、以下のコマンドを実行してください。MDM証明書がPKCS#12形式に変換されます。変換後のファイルをSSに設定する必要があります。

    openssl pkcs12 -export -in MDM証明書 -inkey MDM証明書の秘密鍵 -out 任意のファイル名

    「MDM証明書」には、ダウンロードしたMDM証明書を指定します。(必須)

    「MDM証明書の秘密鍵」には、手順6で出力された秘密鍵を指定します。(必須)

    「任意のファイル名」には、変換後の証明書のファイル名を指定します。拡張子には p12 を指定してください。(必須)