ここでは、L-Serverのバックアップ・リストアについて説明します。
物理L-Serverの場合に利用できます。
L-Serverのバックアップ・リストアは、L-Serverのシステムイメージをバックアップし、リストアする機能です。
同じL-Serverに対してバックアップを複数回採取すると、バックアップは、そのファイル名に対して自動的に1から始まる世代番号を付加して管理されます。一定の世代数(標準は3世代分)を超えて採取した場合、古い世代のものが自動的に削除されます。
採取したシステムイメージをリストアすると、L-Serverのシステムディスクの内容は採取時の状態に戻ります。
注意
物理L-Serverにクラスタソフトウェアを導入している場合はサポートしていません。
バックアップ・リストアを行う場合、以下のすべての条件を満たす必要があります。
バックアップの場合
L-Serverの状態がリソース割当て済み(allocated)
L-Serverが起動状態
L-Serverがエージェント登録された状態
リストアの場合
L-Serverの状態がリソース割当て済み(allocated)
以下の手順で、システムイメージのバックアップ・リストアを行います。
バックアップ
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで、[バックアップリストア]-[バックアップ]を選択します。
[システムイメージのバックアップ]ダイアログが表示されます。
必要に応じて以下の項目を設定します。
システムイメージを識別するためのコメントを入力します。
パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、および改行以外の文字で、日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。
<OK>ボタンをクリックします。
システムイメージがバックアップされます。
システムイメージのバックアップ中は一時的にL-Serverが電源OFFになります。
処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。
コマンドでは、rcxadm image backupを実行します。
rcxadm image backupコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。
リストア
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで、[バックアップリストア]-[リストア]を選択します。
[システムイメージのリストア]ダイアログが表示されます。
リストアするシステムイメージの世代を選択します。
[システムイメージのリストア]ダイアログに表示される警告メッセージの内容を確認し、[システムイメージをリストアする。]チェックボックスにチェックを入れます。
<OK>ボタンをクリックします。
システムイメージがリストアされます。
処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。
コマンドでは、rcxadm image restoreコマンドを実行します。
rcxadm image restoreコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。
削除
ここでは、不要になった世代の、システムイメージのバックアップの削除について説明します。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[バックアップリストア]-[削除]を選択します。
[システムイメージの削除]ダイアログが表示されます。
削除するシステムイメージの世代を選択します。
<OK>ボタンをクリックします。
バックアップされたシステムイメージの削除が行われます。
コマンドでは、rcxadm image deleteを実行します。
rcxadm image deleteコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。