商品マスタには、L-Platformを構成する要素の種類(カテゴリー)ごとに商品として課金情報を設定できます。
商品として設定できるカテゴリーを以下に示します。なお、単価は年、月、時間による指定が可能です。
カテゴリー | 説明 |
---|---|
CPU | CPU1個当たりの単価です。(注1)(注2) |
CPUクロック | CPUクロック0.1GHz当たりの単価です。(注1) (注2) |
メモリ容量 | メモリ容量0.1GB当たりの単価です。(注2) |
仮想L-Server | 仮想L-Serverイメージ1個当たりの単価です。 |
物理L-Server | 物理L-Serverイメージ1個当たりの単価です。 |
システムディスク容量 | システムディスクのディスク容量0.1GB当たりの単価です。(注4) |
データディスク容量 | データディスクのディスク容量0.1GB当たりの単価です。(注3)(注4) |
テンプレート | L-Platformテンプレートの単価です。 |
スナップショット | スナップショットの作成元のディスク容量0.1GB当たりの単価です。(注5) |
NIC | NIC1個当たりの単価です。 |
注1) 概算料金としてCPU1個当たりに計上される金額は、"CPUの単価"と"CPUクロックの単価×CPUクロック数"を合計したものになります。
例) 以下の場合の金額計算例を示します。
[条件]
CPUクロック:\10/0.1GHz
CPU:\80/個
[計算例]
3.2 GHzのCPU 1個の金額:\10 × 32 + \80 = \400
1.0 GHzのCPU 2個の金額:( \10 × 10 + \80 ) × 2 = \360
注2) 物理L-Serverの概算料金および実際の料金は、L-Platform管理画面で入力した値を元に計算されます。
注3) データディスク容量は拡張ディスクと既存ディスクを区別せずに、ストレージプールごとのディスク容量の使用に応じた概算料金が加算されます。また、このとき同じ既存ディスクが複数のL-Serverにアタッチされた状態の場合、アタッチされたL-Serverの数だけ既存ディスクの容量を加算して計算されます。拡張ディスクと既存ディスクでは、リソースの割当て方法が異なります。このため、既存ディスクを使用する場合は、拡張ディスクとは異なるストレージプールを使用してください。ストレージプールを分けて運用した場合、以下の2通りの方法で既存ディスクを課金対象にできます。
L-Serverにアタッチされた既存ディスクの容量の合計を課金対象とする場合:
L-Serverに既存ディスクをアタッチする際に課金する料金(0.1GB単位)をストレージプールに設定します。このとき、同じ既存ディスクを複数の異なるL-Serverにアタッチした場合は、L-Serverの数だけディスク容量を加算して課金対象とします。
L-Platformから利用可能な既存ディスクを課金対象とする場合:
既存ディスクを定義したストレージプールには料金を設定せず、L-Platformテンプレートの料金に利用可能な既存ディスクの利用料金を含めて設定します。
注4) システムディスク容量およびデータディスク容量の単価はストレージプールに対して設定します。L-Platform管理画面でストレージプールに"自動選択"を指定した場合、概算料金の表示ではディスク容量の単価は0円として計算されます。利用料金計算では、ディスクが作成されたストレージプールの単価で料金が計算されます。
注5) スナップショットの単価はストレージプールに対して設定します。スナップショットの料金は、作成元の仮想L-Serverに含まれる仮想ディスクのディスク容量およびストレージプールに基づいて計算されます。
仮想L-Serverのシステムディスクおよびデータディスクのストレージプールが異なる場合、スナップショットの料金は、それぞれのストレージプールごとにディスク容量と単価に基づいて計算した料金の合計になります。
注意
NICの情報は、システム運用管理者が以下の緊急修正を適用し、適用手順でNICの課金を有効にした場合に使用できます。
【Windowsマネージャー】
T009385WP-03以降
【Linuxマネージャー】
T009386LP-03以降
適用手順については、修正情報ファイルを参照してください。
ポイント
L-Platformの構成変更を許可しない運用について
L-Platformの構成変更を許可しない運用としている場合は、テンプレートに定義されているシステム構成でL-Serverなどが割り当てられます。このため、L-Serverの金額を設定せずに、テンプレートの金額だけを設定する運用が可能です。
価格設定について
Solarisゾーンでは、ホストOSに搭載されている以上のCPUやメモリを非大域ゾーンに割り当てることができますが、各非大域ゾーンのCPU負荷、メモリ使用量が上昇した場合、割り当てたCPU性能、メモリ容量を利用できなくなることがあります。
非大域ゾーンを作成する場合、ホストOSが物理的にもつ容量を超えないように、CPU、メモリを割り当てることで、割り当てた分の性能を非大域ゾーンに確保できます。
ただし、開発環境への利用など、物理CPU、物理メモリを超えて非大域ゾーンを作成する場合などは、割り当てた分の性能を確保できません。割り当てた性能を確保できない環境で、CPU、メモリを課金対象としている場合は、CPUやメモリの単価を通常より安価に設定するなど価格設定に考慮してください。
仮想ソフトウェアとしてVMware、Hyper-Vを利用し、L-Server関連付けからL-Platform取り込みを実施する場合で、オーバーコミットを有効にしている場合などは、 割り当てた分のCPU、メモリの性能を確保できない場合があるため、価格設定に考慮してください。
VDI連携機能を使用する場合は、VDI用途のVMホストプールを分けて運用し、VDI連携専用のVMホストプールに対しては、CPU、CPUクロック、およびメモリ容量の単価を設定しないでください。
VDI連携機能を使用して作成したL-Serverは、VDI製品によって自動的に電源を制御される場合があるため、稼働時間による課金ができません。仮想L-Serverやテンプレートの商品単価を設定して配備時間による課金を行ってください。
L-Platform管理画面などに表示される概算料金は、以下のように計算されます。
L-Platform概算料金 = テンプレート月額料金 + 全仮想L-Server月額料金 + 全物理L-Server月額料金 + 全システムディスク月額料金 + 全データディスク月額料金 テンプレート月額料金 = テンプレート単価 × 月額換算 仮想L-Server月額料金 = イメージ単価 × 月額換算 + (CPU単価 × 月額換算 + CPUクロック単価 × CPUクロック数 × 月額換算) × CPU数 + メモリ単価 × 使用メモリ量 × 月額換算 物理L-Server月額料金 = イメージ単価 × 月額換算 + (CPU単価 × 月額換算 + CPUクロック単価 × CPUクロック数 × 月額換算) × CPU数 + メモリ単価 × 使用メモリ量 × 月額換算 システムディスク月額料金 = ディスク単価 × 使用ディスク量 × 月額換算 データディスク月額料金 = ディスク単価 × 使用ディスク量 × 月額換算 NIC月額料金 = NIC単価 × 使用NIC個数 × 月額換算
スナップショット概算料金 システムディスクのスナップショット概算料金 = スナップショット単価 × システムディスク容量 × 月額換算 データディスクのスナップショット概算料金 = スナップショット単価 × データディスク容量 × 月額換算
・単位が時間の場合は、24時間×30日として月額の概算料金が計算されます。
・単位が年の場合は、12分の1が月額の概算料金となります。
・概算料金には、1円未満を四捨五入した値が表示されます。
・L-Platform概算料金は、L-Platformの利用申請および構成変更のときに表示されます。
・スナップショット概算料金は、仮想サーバのスナップショットの採取および採取したスナップショットの参照のときに表示されます。