Interstage Business Application Server オープンJavaフレームワークユーザーズガイド

4.1 Spring Framework3.2の概要

Spring Frameworkはコンポーネントの再利用性を高める事を目的としたDIと呼ばれるデザインパターンに基づいたJava/J2EEアプリケーションフレームワークです。

本製品で提供するSpring Framework3.2はSpring Framework 3.2.2をベースにしたものです。

Spring Framework3.2では、Spring Framework2.5の機能に加えて以下の機能を提供します。

• Spring EL

• beanメタデータ

• 型変換とフォーマットのSPI

• RESTサポート

• Object/XMLマッピング連携

• bean定義プロファイル

• Cache機能サポート

• TestContextフレームワーク

• Jacksonサポート

本製品に含まれるSpring Framework3.2が提供する機能について記載します。

機能名	本製品で提供するSpring Framework3.2
DIコンテナ	○
トランザクション抽象化レイヤ	○
JDBC抽象化レイヤ	○
O/Rマッピング連携	○
AOP	○
MVCフレームワーク	△（注1）
JTAによるトランザクション制御	△（注2）
リモーティング	△（注3）
タスク実行・スケジューリング	○
Spring EL	○
beanメタデータ	○
型変換とフォーマットのSPI	○
宣言ベースのvalidation	×
RESTサポート	○
Object/XMLマッピング連携	○
JavaEE6 先行対応	×
組込みデータベース連携	×
bean定義プロファイル	○
Cache機能サポート	○
Hibernateサポート	×
TestContextフレームワーク	○
Servlet 3サポート	×
Jacksonサポート	○

注1）Interstageでは、ポートレット機能は未サポート

注2）Spring Frameworkが持つJTAのトランザクション属性の一部が未サポート

注3）Spring Frameworkが提供するリモーティング方式の一部が未サポート

本製品に含まれるSpring Frameworkに提供する独自機能について記載します。

機能名	本製品に含まれるSpring Framework3.2に提供する独自機能
JDBCのSymfowareエラーコード対応	○
一貫したログの出力	○