以下の手順で、バックアップした集約元のインスタンスを集約先にリストアします。
pgx_dbinstanceコマンドでインスタンスを作成します。pgx_dbinstanceコマンドについては、“6.1 pgx_dbinstance”を参照してください。集約元のインスタンスで使用していたポート番号からポート番号を変更した場合は、アプリケーションなどに指定しているポート番号を変更してください。
注意
集約元と集約先でインスタンス管理者が同じでパスワードが異なる場合は、pgx_dbinstanceコマンドに指定するパスワードは集約元のインスタンス管理者のパスワードを指定してください。
テーブル空間を作成している場合は、テーブル空間用のディレクトリを作成します。
注意
テーブル空間用のディレクトリは、移行元と同じパスを設定してください。
統計情報の固定化(pg_dbms_stats)を使用している場合は、対象となるテーブルに対してANALYZEコマンドを1回実行してください。詳細は、“アプリケーション開発ガイド”の“統計情報の固定化”の“使用上の注意”を参照してください。
退避した集約元の設定ファイル(postgresql.confなど)を元に、必要に応じて集約先の設定ファイルの設定値を修正します。
インスタンスを起動します。
インスタンス管理者でpsqlコマンドを使用し、集約元のスクリプトファイルをリストアします。psqlコマンドについては、“PostgreSQL文書”の“リファレンス”の“psql”を参照してください。
注意
psqlコマンドでデータベースに接続する際のパスワードは、手順1でpgx_dbinstanceコマンドに指定したパスワードを指定してください。
手順1で集約元と集約先でインスタンス管理者が同じでパスワードが異なる場合に、pgx_dbinstanceコマンドに集約元のインスタンス管理者のパスワードを指定した場合は、ALTER ROLE文でインスタンス管理者のパスワードを集約先のインスタンス管理者のパスワードに変更します。
例
$ psql -f inst1.out postgres
$ psql -c "COPY SCM.TBL FROM '/home/symfo/SCM_TBL.dat'" DB1
$ psql postgres postgres=# ALTER ROLE symfo WITH PASSWORD 'symfo111';