BPELエディタは、Interstage StudioでBPEL定義をビジュアルに作成するエディタです。
本エディタを利用することでWS-BPEL2.0の詳細な規約を知らなくてもサービスや分岐条件に相当するアイコンを接続するだけでWS-BPEL2.0に準拠したBPEL定義を作成することができます。
CORBAは、Common Object Request Broker Architectureの略です。
オブジェクト指向技術の標準化団体であるOMG(Object Management Group)が規定した、異機種間でのアプリケーション連携のための標準仕様です。この仕様に基づいて、アプリケーションを構築することにより、サーバ間でのシームレスな連携が可能です。
EAIは、Enterprise Application Integrationの略です。
企業内の異なる業務システムや企業間のシステムを相互に連携し、プロセスやデータを統合するための技術のことです。一般には、“企業アプリケーション統合”と訳されます。富士通は、EAIを“独立した複数の部門システムや他企業のシステムを、スピーディに連携させ、新しい価値を創造するための論理的なハブを構築する基盤”と定義しています。ここでいう“連携”とは、ネットワーク(オープンネットワーク、クローズネットワークを問わず)を介して、受発注や決済などの電子情報を相互交換することを意味します。
ERPは、Enterprise Resources Planningの略です。
生産や販売、在庫、購買、物流、会計、人事など企業内のあらゆる経営資源を統合的に管理し、効率化を図ろうとする経営手法のことです。
ERPパッケージとは、企業の基幹系業務システムを統合した業務パッケージであり、経理、生産管理、人事管理などの企業の基幹業務にかかわるコンピュータ・システムを個別に作るのではなく、関連づけたシステムとしてトータル的に構築できるように、あらかじめ用意されたパッケージ群のことを意味します。
ESBは、Enterprise Service Busの略です。
SOAに基づいたアプリケーション統合のインフラストラクチャとなるマルチプロトコルをサポートする高機能なメッセージバス、あるいはそれを含む統合型ミドルウェアテクノロジ、ミドルウェア製品のことです。Webサービスなどのオープンな標準仕様に準拠して開発されたサービス(アプリケーションやコンポーネント)を相互連携させることができます。
インタフェース調整の負荷を軽減するためのコンポーネントです。
共通フォーマットの作成を支援する、クライアント機能と、FLATデータのフォーマット変換を行うFormatmanager変換機能があります。
インタフェース調整機能で使用するメッセージのフォーマット定義や変換定義などを作成する開発環境です。
メッセージのフォーマット変換内容をビジュアルに分かりやすく定義できます。
ISIプロジェクトの作成、管理、運用環境への配置までの一連の作業を支援する開発環境です。
サービスエンドポイント、メディエータファンクション、シーケンス、ルーティング、キュー間転送、インタフェース調整などがビジュアルにわかりやすく定義できます。
J2EEは、Java2 Enterprise Editionの略です。
米国Sun Microsystems,Inc.が提唱したJavaによる分散アプリケーション向けのコンポーネントアーキテクチャ、および規約であり、Javaコンポーネント開発の標準仕様です。
オブジェクト指向型のプログラミング言語です。
Javaで作成したプログラムは、WindowsやUnixといった特定のOSやマシンの機種に依存することなく実行することができます。
プログラムのソースコードは機種に依存しませんが、実行するためにはインタープリタ(Java virtual machine)が必要です。
Javaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
Java EEは、Java Platform, Enterprise Editionの略です。
企業規模の多階層サービスの実装に必要とされるさまざまな機能を提供する標準仕様であり、J2EEをエンハンスしたものです。
JCAは、J2EE Connector Architecture/Java EE Connector Architectureの略です。Interstage Application Serverでは、connectorとも呼ばれています。
ERPシステムや既存の企業情報システム:EIS(Enterprise Information System)に接続するためのJ2EEのアーキテクチャです。JCAをサポートするベンダーから提供されるリソースアダプタを経由し接続します。
ISIでは、標準のインタフェース(CCI:Common Client Interface)を使用してリソースアダプタと連携します。
MQアダプタは、WebSphere MQのキューに対してメッセージを送受信するアダプタの総称です。
WebSphere MQのキューからメッセージを受信するアダプタを、インバウンドのMQアダプタと呼びます。
WebSphere MQのキューにメッセージを送信するアダプタを、アウトバウンドのMQアダプタと呼びます。
アウトバウンドのMQアダプタにはOneway方式とRequestResponse方式があります。Oneway方式で通信するアダプタをアウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)と、RequestResponse方式で通信するアダプタをアウトバウンドのMQアダプタ(RequestResponse方式)と呼びます。
RPCは、Remote Procedure Callの略です。
プログラムからネットワークを介して遠隔地に存在するコンピュータ上のプログラムを呼び出すこと、またはそのような遠隔呼出しを可能にしたインタフェースのことです。RPCにより、複数のコンピュータを使った分散処理が可能になります。
SOAは、Service-Oriented Architectureの略です。
ビジネス・プロセスの構成単位に合わせて構築・整理されたソフトウェア部品や機能を、ネットワーク上に公開し、これらを相互に連携させることにより、柔軟なエンタープライズ・システム、企業間ビジネス・プロセス実行システムを構築しようというサービス指向のアーキテクチャのことです。
SOAPは、Simple Object Access Protocolの略です。
ネットワークを経由して別のコンピュータで動作するソフトウェア・コンポーネントの機能を呼び出して使用するためのプロトコルです。
データの搬送にHTTPを使用し、その上で搬送される命令やデータの記述にXMLを使用しています。SOAPを利用するとHTTPで通信できる環境であれば、遠隔地にあるコンピュータに対してサービスの要求を出し、それに対するレスポンスを受けることができます。
UDDIは、Universal Description, Discovery and Integrationの略です。
e-MarketplaceにおけるXMLベースの企業情報(社名、提供製品、対象市場など)を得るためのディレクトリです。
WS-BPEL2.0は、Web Services Business Process Execution Language Version 2.0の略です。
複数のサービスを相互接続して連携させ、1つの業務システムを実現するビジネス・プロセスを記述するための文法仕様であり、標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)が2007年にOASIS標準として承認しました。
Web Services Interoperability Organization(WS-I)が公開する、相互接続性のあるWebサービスを開発するための仕様です。
WSDLは、Web Service Description Languageの略です。
XMLベースのWebサービスにおけるインタフェース記述言語であり、Webサービスにおけるアクセスポイント(URL)、使用プロトコル(SOAP、HTTP、MIME)、メッセージの形式(XML Schema)などの情報を記述することが可能です。
XMLは、Extensible Markup Languageの略です。
従来のインターネット言語であるHTMLの次世代言語として注目されている言語で、HTMLが固定マークアップ方式に対し、XMLでは文書独自の方式を設定できます。
XSLTは、XSL Transformationsの略です。
XMLのスタイルシート言語です。任意のXML文書を読み込んで、それを加工して出力する簡易なスクリプト言語として使用することができます。また、出力はXML文書とは限らず、プレーンテキストやHTMLを出力することができます。
ISIサーバとサービスを接続するための機能です。
ISIでは、SOAP、CORBA、ファイル転送、データベース連携、MQDの標準アダプタを提供しています。また、任意のプロトコルで接続するためにカスタムアダプタとして独自のアダプタを作成することもできます。
ISIの提供している標準アダプタの電文送受信の前後でユーザが任意の処理を実行するための機能です。アダプタ出口機能には、以下の出口機構があります。
アダプタ前出口
アダプタ後出口
アダプタエラー出口
1レコードの中に複数の項目がある固定長のフォーマットのことです。項目1つずつに、長さ、属性が決められていて、項目の順番も入れ替わることなく並んでいる必要があります。
一般フォーマットの属性は、Formatmanagerクライアントの[一般フォーマット登録]画面で登録します。
ネットワーク(LANやWAN)を介して、異なるサーバ間でメッセージの交換を行うサービスです。サーバ間の通信には、IIOPを使用しています。ISIのキュー間転送機能はイベントチャネル連携サービスにより実現しています。
共通メッセージは、“ヘッダ”と“ペイロード”で構成された、ISI内で利用するメッセージです。
ヘッダには、ISIを実行するための管理情報を設定します。ペイロードには、転送したいユーザデータを設定します。
共通メッセージに、サービスのあて先、実行するメディエーション機能の種類、部品へ渡す値などをセットすれば、ISIがセットされたとおりに、メディエーション機能を実行し、サービスを呼び出します。
業務ごとに独立した運用にするために、1つのサーバ内に複数のISIサーバとSOAPアダプタ、CORBAアダプタを設定できます。
一部の連携が大量にメモリを消費した場合でも、ほかの連携に影響をおよぼすことを回避し、起動・停止をそれぞれ別に実施することで、運用の影響を局所化できます。
サービスとISIを連携するためのポイントです。
サービスエンドポイントには、サービス利用側とISIとの連携ポイントであるインバウンドサービスエンドポイント、ISIとサービス提供側との連携ポイントであるアウトバウンドサービスエンドポイントがあります。
ISI Studioでは、受信側サービスエンドポイントをインバウンドサービスエンドポイント、送信側サービスエンドポイントをアウトバウンドサービスエンドポイントとして定義します。
サービスエンドポイントに関する情報は、サービスエンドポイント定義で定義します。
サービスとISIを連携するための情報を定義します。サービスエンドポイント定義とサービス情報から構成されます。
サービスエンドポイント定義には、サービス利用側とISIとの連携を定義するインバウンドサービスエンドポイント定義、ISIとサービス提供側との連携を定義するアウトバウンドサービスエンドポイント定義があります。
システム全体の管理者であり、システムの構築、環境設定、業務の起動/停止などすべての操作を行うことができる以下の管理者権限を持ちます。
オペレーティングシステムのAdministrators権限
オペレーティングシステムのroot権限
ユーザが指定した順に、標準提供の部品やユーザアプリケーションを呼び出すためのコンポーネントです。
ISIで受信したメッセージを指定した順に加工・編集し、サービスやクライアントに結果を送信します。
シーケンスエンジンから呼び出す機能(部品)のことです。メディエータファンクションには、XML Validation、XML Emergerなどがあります。ユーザプログラムをメディエータファンクションとして呼び出すこともできます。
サービス利用側から受信したメッセージの内容によって、接続するインバウンドサービスエンドポイント、アウトバウンドサービスエンドポイント、シーケンスを振り分ける機能です。インバウンドルーティング、アウトバウンドルーティング、シーケンスルーティングがあります。