本節では、テンプレートを利用するための事前準備について説明します。
テンプレートを使用する前に以下の準備作業を行う必要があります。
自動運用プロセスのカスタマイズ
自動運用プロセスの管理サーバへの登録
運用操作部品の環境設定
本テンプレート固有の事前準備
自動運用プロセスのカスタマイズ
Systemwalker Runbook Automation Studioにて、使用するテンプレートの自動運用プロセスを運用で使用するアプリケーションプロジェクトにコピーしてください。自動運用プロセスを構成するプロセス定義とフォームをすべてコピーしてください。コピーを行う自動運用プロセスとフォームについては、“2.6 ファイルの構成”を参照してください。
コピーした自動運用プロセスの設定を、業務内容に応じて変更します。
テンプレートの自動運用プロセスに配置されたアクティビティのロールには、以下のグループが設定されています。
オペレーターが作業:Role
運用担当者が作業:AdminRole
環境に応じてロールを修正するか、または、上記のグループを管理サーバに登録してください。
その他の自動運用プロセスの設定内容については、“2.8 自動運用プロセスの概要”を参照してください。
参照
グループの登録については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“ローカルグループを作成する”を参照してください。
自動運用プロセスの管理サーバへの登録
業務内容に応じた設定を行ったあとに、自動運用プロセスを管理サーバへ登録します。
参照
自動運用プロセスの管理サーバへの登録方法については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“自動運用プロセスを登録する”を参照してください。
運用操作部品の環境設定
仮想環境向け運用テンプレートで使用する運用操作部品には、事前に環境設定が必要なものがあります。テンプレートを実行する前に必要な環境設定を行ってください。
運用操作部品名 | 設定概要 |
---|---|
仮想サーバを構築 | 構成管理データベース(CMDB)に、以下の情報を登録する。
詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“CMDBへの情報登録(仮想環境の管理製品)”を参照してください。 |
メールを送信 | SMTP通信の環境を用意する。 |
参照
各運用操作部品の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“運用操作部品リファレンス”を参照してください。
本テンプレート固有の事前準備
以下のテンプレートを使用する場合、事前に準備作業が必要です。
システムを配備してCMDBに登録する
システムを変更してCMDBに登録する
CMDBへの情報登録
上記のテンプレートの自動運用プロセスでは、運用操作部品「サーバの正常稼働確認」のserviceオプションとportオプションの指定値をCMDBから取得しています。テンプレートを利用する場合は、事前に、稼働状態の確認情報をCMDBに登録してください。なお、Windowsサーバを構築する場合は確認するサービスを1つ以上登録してください。
設定の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“CMDBへの情報登録(サーバの正常稼働状態の確認情報)”を参照してください。
なお、登録する情報のうち、仮想サーバの構築後に作業を行う“確認対象サーバの情報の登録”については、以下のようにしてください。
システムを配備してCMDBに登録する
テンプレート内で登録を行うため、登録は不要です。
システムを変更してCMDBに登録する
[システムを配備してCMDBに登録する]テンプレートで作成した仮想サーバを操作する場合は、登録は不要です。それ以外の仮想サーバを操作する場合は、事前に登録してください。
また、システムを配備してCMDBに登録するテンプレートにて、ソフトウェアのインストールを行う場合は、インストールするファイルの転送元ホストの以下の情報を、事前にCMDBに登録してください。
OS種別
[論理ノード]の[システム設定]-[OS属性]-[OS種別]属性に、転送元ホストのOS種別を登録してください。“Windows”、もしくは、“Linux”を登録してください。
CMDBにデータを登録する操作については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“構成情報を管理する”を参照してください。
転送元ホストにSSHを利用して接続するユーザー名、および、ユーザーのパスワード
swrba_uaimportコマンドを使用して登録します。
"転送元ホストのIPアドレス","OS","転送元ホストにSSHを利用して接続するユーザー名","転送元ホストにSSHを利用して接続するユーザーのパスワード","true","false",,"コメント"
swrba_uaimportコマンドの詳細は、“Systemwalker Runbook automation リファレンスガイド”の“swrba_uaimport(ユーザー情報のインポートコマンド)”を参照してください。
管理サーバの環境設定
上記のテンプレートでは、構築した仮想サーバの情報、およびシステム変更を行った仮想サーバの情報をCMDBに反映しています。この反映処理の環境を設定するため、管理サーバにおいてCMDB環境設定コマンドを実行してください。
詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド”の“設定手順(運用操作部品「論理ノードを登録」を利用する場合)”を参照してください。