Systemwalker Runbook Automation V15.2.0ではInterstage シングル・サインオンは利用できないため、アップグレードを実施する前にLDAP環境に移行します。Interstage シングル・サインオンが構築されていない環境では、本手順は必要ありません。
サーバ機能の設定変更
プロセス管理用のデータベースサービスを起動します。
【Windows】
Systemwalker Runbook Automation DB Serviceを起動します。
管理者権限を持つユーザーでWindows(R)サービス機能を利用して起動を行います。
[コントロールパネル]の[管理ツール]にある、[サービス]を選択します。
以下のサービスを選択して、[開始]ボタンをクリックします。
Systemwalker Runbook Automation DB Service
【Linux】
export PGDATA=/var/opt/FJSVswrbam/SWRBADB; su swrbadbuser -c "/opt/FJSVpgs83/bin/pg_ctl -w start"
サーバ機能の設定情報を出力します。
サーバ機能の設定情報をファイル(server.conf)に出力します。以下の形式では、ファイル(server.conf)はカレントディレクトリに作成されます。
【Windows】
[Interstage BPMのインストール先ディレクトリ]\server\deployment\bin\exportProperties.bat server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default
【Linux】
/opt/FJSVibpm/server/deployment/bin/exportProperties.sh server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default
最後に必ず“Default”オプションを指定してください。
出力したファイル(server.conf)を編集します。
Interstage シングル・サインオン用の設定を削除します。
[変更前]
IASSSOLoginConfFileEntryName=com.fujitsu.serverview.sso
[変更後]
IASSSOLoginConfFileEntryName=
サーバ機能の設定情報を登録します。
編集したファイル(server.conf)を登録します。
【Windows】
[Interstage BPMのインストール先ディレクトリ]\server\deployment\bin\importProperties.bat server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default
【Linux】
/opt/FJSVibpm/server/deployment/bin/importProperties.sh server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default
最後に必ず“Default”オプションを指定してください。
プロセス管理用のデータベースサービスを停止します。
【Windows】
Systemwalker Runbook Automation DB Serviceを停止します。
管理者権限を持つユーザーでWindows(R)サービス機能を利用して停止を行います。
[コントロールパネル]の[管理ツール]にある、[サービス]を選択します。
以下のサービスを選択して、[停止]ボタンをクリックします。
Systemwalker Runbook Automation DB Service
【Linux】
以下のコマンドを実行します。
export PGDATA=/var/opt/FJSVswrbam/SWRBADB; su swrbadbuser -c "/opt/FJSVpgs83/bin/pg_ctl -w stop"
Interstage シングル・サインオンからLDAPへの設定変更
以下のファイルを編集します。
【Windows】
[Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストールディレクトリ]\etc\share\config\setup.ini
【Linux】
/etc/opt/FJSVswrbam/share/config/setup.ini
[変更前]
IBPM_SSO_ENTRYNAME=com.fujitsu.serverview.sso ISSO_BIZ_SYSTEM=Business001 CERTSERV_TYPE=ISSSOSERVER
[変更後]
IBPM_SSO_ENTRYNAME= ISSO_BIZ_SYSTEM= CERTSERV_TYPE=LDAPSERVER
Interstage ディレクトリサービスのユーザー情報の移出
Interstage ディレクトリサービスのユーザー情報を出力します。
登録されている全ユーザー情報をLDIFファイル形式で出力します。
【Windows】
[Interstage Application Serverのインストール先ディレクトリ]\bin\ldapsearch -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w <管理者用DNのパスワード> -b "ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" > <出力先ファイル名>
【Linux】
/opt/FJSVirepc/bin/ldapsearch -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w <管理者用DNのパスワード> -b "ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" > <出力先ファイル名>
ldapsearchコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。
出力したLDIFファイルを編集します。
Interstage シングル・サインオンの設定情報を削除します。またパスワードは暗号化されて出力されるため、暗号化されていないパスワードを設定します。
LDIFファイルについては“3.1.5 ユーザー/グループ/組織単位の登録”を参照してください。
Interstage シングル・サインオンのアンセットアップ
Interstage シングル・サインオンをアンセットアップします。
ssoclunsetコマンドを実行します。
【Windows】
[Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストールディレクトリ]\sso\bin\ssoclunsetup
【Linux】
/opt/FJSVswrbam/sso/bin/ssoclunsetup
削除の確認を行います。
ssoclunsetupコマンド実行後、Interstage シングル・サインオンの削除を確認するメッセージが表示されます。削除を行う場合は“yes”を入力してください。“yes”以外を入力した場合は、“Command canceled.”と表示され、削除されません。
資源の状態がメッセージとして表示されます。
ssoclunsetupコマンド実行後、削除対象の資源の状態がメッセージとして表示されます。資源の意味は以下のとおりです。
資源の名前 | 資源の説明 |
---|---|
Repository Server | リポジトリサーバ(更新系) |
Authentication Server | 認証サーバ |
Business Server | 業務サーバ |
Web Server(Webサーバ名) | リポジトリサーバ(更新系)と認証サーバを構築したWebサーバ |
SSO Repository (リポジトリ名) | リポジトリサーバ(更新系)が参照しているSSOリポジトリ |
また、資源の状態は以下のメッセージで表示されます。
メッセージ | 資源の状態 |
---|---|
Exist | 存在する。 |
Not exist | 存在しない。 |
注意
ssoclunsetupコマンド終了後、業務サーバを追加していたWebサーバ(Interstage HTTP Server)の起動は行いません。
削除する資源が存在しない状態でssoclunsetupコマンドを実行した場合、ssoclunsetupコマンドは正常に終了します。
SSL通信の環境を削除します。
注意
SSL通信をInterstage シングル・サインオン以外で利用している場合は、本作業を行わないでください。
SSL通信を行うための設定解除
Interstage管理コンソールを使用して、SSLの定義を削除します。
Webブラウザを起動します。
Interstage管理コンソールにログインします。
以下にInterstage管理コンソールのURLの形式を示します。
(SSL暗号化通信を使用しない場合)
http://[管理サーバのホスト名]:[Interstage管理コンソールのポート番号]/IsAdmin/
(SSL暗号化通信を使用する場合)
https://[管理サーバのホスト名]:[Interstage管理コンソールのポート番号]/IsAdmin/
SSLの定義を削除します。
[システム]>[セキュリティ]>[SSL]を選択し、SSL定義の一覧を表示します。
削除するSSL定義をチェックして、[削除]ボタンをクリックします。
SSL通信に使用する証明書の削除
SSL通信に使用するサイト証明書とそれに対応する秘密鍵、または認証局の証明書をInterstage証明書環境から削除します。
以下の設定値を使ったコマンドの実行例を示します。
サイト証明書のニックネーム:SERVERCERT
【Windows】
C:\> scsdelete -n SERVERCERT Password: SCS: 情報: scs0103: 証明書を削除しました。
【Linux】
# JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk6;export JAVA_HOME # scsdelete -n SERVERCERT Password: SCS: 情報: scs0103: 証明書を削除しました。
Webサーバを起動します。
以下の手順でInterstage管理コンソールを使用して、Webサーバを起動します。
Webブラウザを起動します。
Interstage管理コンソールにログインします。
以下にInterstage管理コンソールのURLの形式を示します。
http://[管理サーバのホスト名]:[Interstage管理コンソールのポート番号]/IsAdmin/
Webサーバを起動します。
[システム]>[サービス]>[Webサーバ]>[FJapache]を選択し[FJapache:状態]を表示します。
[起動]ボタンをクリックします。
Interstage ディレクトリサービスの環境構築
Interstage ディレクトリサービスの環境構築は、“3.1.4.1 Interstageディレクトリサービスの環境構築”を参照してください。
Interstage ディレクトリサービスのユーザー情報の移入
Interstage ディレクトリサービスへユーザー情報を登録します。
LDIFファイル形式の情報をLDAPに登録します。
【Windows】
[Interstage Application Serverのインストール先ディレクトリ]\bin\ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名>
【Linux】
/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名>
Interstage ディレクトリサービスへのユーザー登録の詳細は、“3.1.5.2.1 Interstage ディレクトリサービスへのユーザー情報の登録”を参照してください。