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Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド
FUJITSU Software

C.2.4 Interstage シングル・サインオンが構築されている場合の移行作業

Systemwalker Runbook Automation V15.2.0ではInterstage シングル・サインオンは利用できないため、アップグレードを実施する前にLDAP環境に移行します。Interstage シングル・サインオンが構築されていない環境では、本手順は必要ありません。

サーバ機能の設定変更

  1. プロセス管理用のデータベースサービスを起動します。

    【Windows】

    Systemwalker Runbook Automation DB Serviceを起動します。

    管理者権限を持つユーザーでWindows(R)サービス機能を利用して起動を行います。

    1. [コントロールパネル]の[管理ツール]にある、[サービス]を選択します。

    2. 以下のサービスを選択して、[開始]ボタンをクリックします。

      • Systemwalker Runbook Automation DB Service

    【Linux】

    export PGDATA=/var/opt/FJSVswrbam/SWRBADB; su swrbadbuser -c "/opt/FJSVpgs83/bin/pg_ctl -w start"
  2. サーバ機能の設定情報を出力します。

    サーバ機能の設定情報をファイル(server.conf)に出力します。以下の形式では、ファイル(server.conf)はカレントディレクトリに作成されます。

    【Windows】

    [Interstage BPMのインストール先ディレクトリ]\server\deployment\bin\exportProperties.bat server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default

    【Linux】

    /opt/FJSVibpm/server/deployment/bin/exportProperties.sh server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default

    最後に必ず“Default”オプションを指定してください。

  3. 出力したファイル(server.conf)を編集します。

    Interstage シングル・サインオン用の設定を削除します。

    [変更前]

    IASSSOLoginConfFileEntryName=com.fujitsu.serverview.sso

    [変更後]

    IASSSOLoginConfFileEntryName=
  4. サーバ機能の設定情報を登録します。

    編集したファイル(server.conf)を登録します。

    【Windows】

    [Interstage BPMのインストール先ディレクトリ]\server\deployment\bin\importProperties.bat server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default

    【Linux】

    /opt/FJSVibpm/server/deployment/bin/importProperties.sh server.conf [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント] [プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード] Default

    最後に必ず“Default”オプションを指定してください。

  5. プロセス管理用のデータベースサービスを停止します。

    【Windows】

    Systemwalker Runbook Automation DB Serviceを停止します。

    管理者権限を持つユーザーでWindows(R)サービス機能を利用して停止を行います。

    1. [コントロールパネル]の[管理ツール]にある、[サービス]を選択します。

    2. 以下のサービスを選択して、[停止]ボタンをクリックします。

      • Systemwalker Runbook Automation DB Service

    【Linux】

    以下のコマンドを実行します。

    export PGDATA=/var/opt/FJSVswrbam/SWRBADB; su swrbadbuser -c "/opt/FJSVpgs83/bin/pg_ctl -w stop"

Interstage シングル・サインオンからLDAPへの設定変更

  1. 以下のファイルを編集します。

    【Windows】

    [Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストールディレクトリ]\etc\share\config\setup.ini

    【Linux】

    /etc/opt/FJSVswrbam/share/config/setup.ini

    [変更前]

    IBPM_SSO_ENTRYNAME=com.fujitsu.serverview.sso
    ISSO_BIZ_SYSTEM=Business001
    CERTSERV_TYPE=ISSSOSERVER

    [変更後]

    IBPM_SSO_ENTRYNAME=
    ISSO_BIZ_SYSTEM=
    CERTSERV_TYPE=LDAPSERVER

Interstage ディレクトリサービスのユーザー情報の移出

  1. Interstage ディレクトリサービスのユーザー情報を出力します。

    登録されている全ユーザー情報をLDIFファイル形式で出力します。

    【Windows】

    [Interstage Application Serverのインストール先ディレクトリ]\bin\ldapsearch -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w <管理者用DNのパスワード> -b "ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" > <出力先ファイル名>

    【Linux】

    /opt/FJSVirepc/bin/ldapsearch -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w <管理者用DNのパスワード> -b "ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" > <出力先ファイル名>

    ldapsearchコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

  2. 出力したLDIFファイルを編集します。

    Interstage シングル・サインオンの設定情報を削除します。またパスワードは暗号化されて出力されるため、暗号化されていないパスワードを設定します。

    LDIFファイルについては“3.1.5 ユーザー/グループ/組織単位の登録”を参照してください。

Interstage シングル・サインオンのアンセットアップ

  1. Interstage シングル・サインオンをアンセットアップします。

    ssoclunsetコマンドを実行します。

    【Windows】

    [Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストールディレクトリ]\sso\bin\ssoclunsetup

    【Linux】

    /opt/FJSVswrbam/sso/bin/ssoclunsetup
  2. 削除の確認を行います。

    ssoclunsetupコマンド実行後、Interstage シングル・サインオンの削除を確認するメッセージが表示されます。削除を行う場合は“yes”を入力してください。“yes”以外を入力した場合は、“Command canceled.”と表示され、削除されません。

    資源の状態がメッセージとして表示されます。

    ssoclunsetupコマンド実行後、削除対象の資源の状態がメッセージとして表示されます。資源の意味は以下のとおりです。

    資源の名前

    資源の説明

    Repository Server

    リポジトリサーバ(更新系)

    Authentication Server

    認証サーバ

    Business Server

    業務サーバ

    Web Server(Webサーバ名)

    リポジトリサーバ(更新系)と認証サーバを構築したWebサーバ

    SSO Repository (リポジトリ名)

    リポジトリサーバ(更新系)が参照しているSSOリポジトリ

    また、資源の状態は以下のメッセージで表示されます。

    メッセージ

    資源の状態

    Exist

    存在する。

    Not exist

    存在しない。

    注意

    • ssoclunsetupコマンド終了後、業務サーバを追加していたWebサーバ(Interstage HTTP Server)の起動は行いません。

    • 削除する資源が存在しない状態でssoclunsetupコマンドを実行した場合、ssoclunsetupコマンドは正常に終了します。

  3. SSL通信の環境を削除します。

    注意

    SSL通信をInterstage シングル・サインオン以外で利用している場合は、本作業を行わないでください。

    SSL通信を行うための設定解除

    Interstage管理コンソールを使用して、SSLの定義を削除します。

    1. Webブラウザを起動します。

    2. Interstage管理コンソールにログインします。

      以下にInterstage管理コンソールのURLの形式を示します。

      (SSL暗号化通信を使用しない場合)

      http://[管理サーバのホスト名]:[Interstage管理コンソールのポート番号]/IsAdmin/

      (SSL暗号化通信を使用する場合)

      https://[管理サーバのホスト名]:[Interstage管理コンソールのポート番号]/IsAdmin/
    3. SSLの定義を削除します。

      [システム]>[セキュリティ]>[SSL]を選択し、SSL定義の一覧を表示します。

      削除するSSL定義をチェックして、[削除]ボタンをクリックします。

    SSL通信に使用する証明書の削除

    SSL通信に使用するサイト証明書とそれに対応する秘密鍵、または認証局の証明書をInterstage証明書環境から削除します。

    以下の設定値を使ったコマンドの実行例を示します。

    サイト証明書のニックネーム:SERVERCERT

    【Windows】

    C:\> scsdelete -n SERVERCERT
    Password:
    SCS: 情報: scs0103: 証明書を削除しました。

    【Linux】

    # JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk6;export JAVA_HOME
    # scsdelete -n SERVERCERT
    Password:
    SCS: 情報: scs0103: 証明書を削除しました。
  4. Webサーバを起動します。

    以下の手順でInterstage管理コンソールを使用して、Webサーバを起動します。

    1. Webブラウザを起動します。

    2. Interstage管理コンソールにログインします。

      以下にInterstage管理コンソールのURLの形式を示します。

      http://[管理サーバのホスト名]:[Interstage管理コンソールのポート番号]/IsAdmin/
    3. Webサーバを起動します。

      [システム]>[サービス]>[Webサーバ]>[FJapache]を選択し[FJapache:状態]を表示します。

      [起動]ボタンをクリックします。

Interstage ディレクトリサービスの環境構築

Interstage ディレクトリサービスの環境構築は、“3.1.4.1 Interstageディレクトリサービスの環境構築”を参照してください。

Interstage ディレクトリサービスのユーザー情報の移入

Interstage ディレクトリサービスへユーザー情報を登録します。

LDIFファイル形式の情報をLDAPに登録します。

【Windows】

[Interstage Application Serverのインストール先ディレクトリ]\bin\ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名>

【Linux】

/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名>

Interstage ディレクトリサービスへのユーザー登録の詳細は、“3.1.5.2.1 Interstage ディレクトリサービスへのユーザー情報の登録”を参照してください。