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PRIMECLUSTER 活用ガイド<クラスタ構築・運用時の留意点>

はじめに

本書の目的

本書は PRIMECLUSTER システム構築時の注意事項、userApplication の作成方法や注意事項について説明しています。
本書は PRIMECLUSTER の導入テストおよび運用時に発生する使用者誤解トラブルを事前に防止する目的で作成したものです。
PRIMECLUSTER の構築や userApplication を作成する場合は、本書を一読ください。

本書の読者

本書は PRIMECLUSTER を使用して、クラスタシステムの導入、運用管理を行うシステム管理者、および PRIMECLUSTER 上にアプリケーションを作成するプログラマを対象にしています。

本書の構成について

本書の構成と内容は以下のとおりです。

部タイトル

章タイトル

内容

第1部
設計・構築編

第1章  システム構築時の注意点

システム構築時に陥りやすい注意点について説明します。

第2章  クラスタアプリケーション設定時の注意点

クラスタアプリケーションの動作に必要な設定について説明します。

第3章  Cmdline リソース設定時の注意点

Cmdline リソース設定時の留意点について説明します。

第4章  Fsystem リソース設定時の注意点

Fsystem リソース設定時の留意点について説明します。

第5章  シングルノードクラスタ構築時の注意点

シングルノードクラスタを構築する場合の注意点について説明します。

第2部
運用編

第6章  運用時の注意点

システム運用時の注意点について説明します。

第7章  リソースの監視と故障検出

リソースの監視と故障検出について説明します。

第3部
システム構成変更編

第8章  構成変更時の注意点

クラスタシステムの構成を変更する場合の注意点について説明します。

付録A  RMS 属性一覧

RMS の属性一覧を示します。

付録B  RMS 環境変数一覧

RMS の環境変数一覧を示します。

付録C  cron処理

cron処理について説明します。

付録D  PRIMECLUSTERのログファイル

ログファイルについて説明します。

付録E  リリース情報

マニュアルの変更について説明します。

OS の表記について

本書には、オペレーティングシステム固有の情報が含まれています。オペレーティングシステム固有の説明箇所には、以下のように記述して区別しています。

何も表記されていない箇所は、Oracle Solaris(以降、Solaris)と Linux で共通の内容です。

オペレーティングシステムの種類

表記

Oracle Solaris

"Solaris"
または
"(Solaris)"

Linux

"Linux"
または
"(Linux)"

説明の都合上、オペレーティングシステム共通であることを示す必要がある場合

"Solaris/Linux"
または
"(Solaris/Linux)"

関連マニュアル

以下のマニュアルはクラスタ設定を行う際に必要に応じて参照してください。

本書の表記について

表記
プロンプト

実行にシステム管理者(ルート)権限が必要なコマンドライン例の場合、先頭にシステム管理者プロンプトを示すハッシュ記号(#)が付いています。システム管理者権限を必要としないエントリの場合、先頭にドル($)が付いています。

マニュアルページのセクション番号

UNIX オペレーティングシステムコマンドの後ろにマニュアルページのセクション番号が括弧付きで示されています。―例: cp(1)

キーボード

印字されない文字のキーストロークは、<Enter>や<F1>などのキーアイコンで表示されます。たとえば、<Enter>は Enter というラベルの付いたキーを押すことを意味し、<Ctrl> + <B>は、Ctrl または Control というラベルの付いたキーを押しながら<B>キーを押すことを意味します。

書体/記号

以下の書体は特定要素の強調に使用されます。

書体 / 記号

使用方法

均等幅

コンピュータ出力、およびプログラムリスト:テキスト本文中のコマンド、ファイル名、マニュアルページ名、他のリテラルプログラミング項目

斜体, <斜体>

具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―入力値―

<均等幅>

具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―表示値―

太字

記述どおりに入力する必要のあるコマンドライン項目

"均等幅"

参照先のタイトル名、マニュアル名、画面名など

[均等幅]

ツールバー名、メニュー名、コマンド名、アイコン名

<均等幅>

ボタン名

例1.

以下に /etc/passwd ファイルのエントリの一部を示します。

root:x:0:1:0000-Admin(0000):/:

sysadm:x:0:0:System Admin.:/usr/admin:/usr/sbin/sysadm

setup:x:0:0:System Setup:/usr/admin:/usr/sbin/setup

daemon:x:1:1:0000-Admin(0000):/:

例2.

cat(1) コマンドでファイルの内容を表示するには、以下のコマンドラインを入力します。

$ cat ファイル名

記号

特に注意すべき事項の前には以下の記号が付いています。

ポイント

ポイントとなる内容について説明します。

注意

注意する項目について説明します。

例題を用いて説明します。

参考

参考となる内容を説明します。

参照

参照するマニュアル名などを説明します。

略称

Oracle Solarisは、Solaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。

輸出管理規制について

本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。

商標について

Oracle とJava は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

Linux は、Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。

PRIMECLUSTER は、富士通株式会社の登録商標です。

その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。

お願い

出版年月および版数

2012年12月    第13版
2014年5月    第13.1版
2015年7月    第13.2版
2015年10月    第13.3版

著作権表示

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2006-2015

変更履歴

追加・変更内容

変更箇所

版数

NULLDETECTOR の説明を変更しました。

第3章 Cmdline リソース設定時の注意点

第13.1版

表内の説明を変更しました。

3.1 スクリプトと状態遷移

HV_LAST_DET_REPORTの概要の説明を変更しました。

3.2.1.2 Start/Stop スクリプト内で参照できる環境変数

説明を変更しました。

3.2.1.4 NULLDETECTOR フラグを設定した場合の注意事項

作業領域を/tmpから/var/tmpに変更しました。

4.6.1 Solaris のファイルシステムの保守手順

属性の説明を変更しました。

付録A RMS 属性一覧

以下の環境変数の説明を変更しました。
・HV_OFFLINE_REASON
・HV_LAST_DET_REPORT

B.3 RMS スクリプト実行環境変数

cronの削除や移動に関する注意を追加しました。

付録C cron処理

cronの削除に関する注意を変更しました。

付録C cron処理

第13.2版

Check スクリプト内で参照できる環境変数を追加しました。

3.2.2.2 Check スクリプト内で参照できる環境変数

第13.3版

共用ディスク装置上のファイルシステムに ext4 を使用する場合の注意点を追加しました。

4.5 その他の留意事項について