概要
入力データベースに指定されたデータベーステーブルおよびカラムナテーブルから、匿名化アルゴリズム設定ファイルの内容にしたがってプライベート情報や個人情報の匿名化を実施したデータを出力データベースに指定されたテーブルやカラムナテーブルに格納します。
コマンド格納先
/opt/FJSVsymas/bin
呼出し形式
arax_anonymity.sh 匿名化アルゴリズム設定ファイル -i データベース名 テーブル名 {-o データベース名 テーブル名 | -f 出力先ファイル名.csv}
実行ユーザー
DWHサーバ管理者ユーザーまたはデータベースユーザー
パラメーターの説明
パラメーター | 意味 | 省略時の動作 | 補足事項 |
---|---|---|---|
匿名化アルゴリズム設定ファイル | 匿名化アルゴリズム設定ファイルを絶対パスで指定します。 | 省略不可 | 存在しないファイルを指定した場合、警告メッセージ(20001)を出力します。 |
-i データベース名 テーブル名 | 匿名化処理を行う対象となるデータベースを“データベース名”に指定します。 | 省略不可 | 存在しないデータベース、データベーステーブルまたはカラムナテーブルを指定した場合、警告メッセージ(20002)を出力します。 |
-o データベース名 テーブル名 | 匿名化処理を行ったデータの格納先となるデータベースを“データベース名”に指定します。 | 省略不可 必ず、-oパラメーターおよび-fパラメーターのどちらかを指定してください。 | 存在しないデータベース、データベーステーブルまたはカラムナテーブルを指定した場合、エラーメッセージ(20003)を出力します。 |
-f 出力先ファイル名.csv | 匿名化処理を行ったデータの出力先となるファイル名を指定します。 | 存在しないファイルを指定した場合、エラーメッセージ(20004)を出力します。 |
復帰情報
復帰コード | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1 | 異常終了。パラメーターの指定に誤りがあります。 |
2 | 異常終了。入力データベースとして指定したデータベースおよびカラムナテーブルが存在しません。 |
3 | 異常終了。出力データベースとして指定したデータベースおよびカラムナテーブルが存在しません。 |
99 | 内部エラー |
出力メッセージ
メッセージは、実行結果ログファイルに以下の形式で出力されます。メッセージの詳細は、“付録K メッセージ”を参照してください。
実行結果ログファイルの格納先
/var/tmp/anonymity.log
メッセージの形式
[yyyy/mm/dd_hh:mm:ss] arax_anonymity: エラー種別: メッセージID: メッセージ本文
当社技術員に連絡する場合に採取する情報
コマンドライン
メッセージの内容
実行結果ログファイル
注意
文字型およびバイナリ型のカラムナテーブルのデータは、データの末尾(右側)から空白を削除(RTRIM)したデータで、格納先テーブルに格納されます。
匿名化コマンドの実行には、テーブルのデータをすべてエクスポートする場合に必要となるサイズの2倍のディスク容量が必要です。以下のディスクに対して、容量の確保を実施してください。
/var/tmp配下