本書は、PRIMECLUSTER GLS(伝送路二重化機能)の機能および導入、運用管理手順について説明したものです。GLSとは、Global Link Servicesの略称です。
本書の読者
本書は、伝送路二重化機能の導入、運用管理を行うシステム管理者を対象にしています。また、クラスタ制御の基本部であるPRIMECLUSTERについて理解していることを前提としており、一部の用語および項目については説明を省略しています。
本書の構成
本書の構成は以下の通りです。
伝送路二重化機能の概要について説明しています。
伝送路二重化機能が提供する機能について説明しています。
伝送路二重化機能の環境設定方法について説明しています。
伝送路二重化機能の運用方法について説明しています。
伝送路二重化機能のクラスタシステム環境での運用方法について説明しています。
伝送路二重化機能のトラブル発生時に必要な調査資料について説明しています。
伝送路二重化機能が提供するコマンドの使用方法について説明しています。
伝送路二重化機能が出力するメッセージについて記述しています。
伝送路二重化機能の環境設定例について記述しています。
伝送路二重化機能の新規機能および仕様変更点について記述しています。
その他の補足事項について記述しています。
関連マニュアル
以下のマニュアルを必要に応じて参照してください。
PRIMECLUSTER 導入運用手引書
Dynamic Reconfiguration (DR) ユーザーズガイド
Dynamic Reconfiguration (DR) ユーザーズガイド I/Oデバイス編
PCI Hot Plug ユーザーズガイド
PCI Hot Plug ユーザーズガイド I/Oデバイス編
本書の表記について
特に注意すべき事項の前には、以下の記号が付いています。
ポイント
ポイントとなる内容について説明します。
注意
注意する項目について説明します。
例
例題を用いて説明します。
参考
参考となる内容を説明します。
参照
参照するマニュアル名などを説明します。
・Oracle Solaris は、SolarisまたはSolaris Operating Systemと記載することがあります。
・Oracle Solaris 8 を Solaris 8 と略しています。
・Oracle Solaris 9 を Solaris 9 と略しています。
・Oracle Solaris 10 を Solaris 10 と略しています。
・Oracle Solarisコンテナを Solarisコンテナと略しています。
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。
商標について
UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
Oracle と Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
PRIMECLUSTER は富士通株式会社の登録商標です。
その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。
出版年月、改版履歴
2015年4月 第1.6版 |
高度な安全性が要求される用途への使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。
お願い
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追加・変更内容 | 変更箇所 | マニュアルコード |
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伝送路二重化機能のサービスに関する記事を追加しました。 | 2.2.12 ユーザコマンド実行機能 3.6.11 ユーザコマンド実行機能の設定 | J2S2-0340-01Z0(B) J2S2-0340-01Z2(B) |
DR機能が提供されている製品を追加しました。 | 2.3.2 DR(Dynamic Reconfiguration)連携 4.5 活性操作(活性交換/活性増設) | |
PHP機能が提供されている製品を追加しました。 | 2.3.3 PHP(PCI Hot Plug)連携 4.5 活性操作(活性交換/活性増設) | |
留意事項の記事を変更しました。 | 2.4.6 GS/SURE連携方式による二重化運用時の留意事項 | |
タイトル名を変更しました。 | 3.2.1 システム資源の確認 C.5 伝送路二重化機能4.1A40から4.2A00への変更点 | |
デフォルトゲートウェイの設定について記事を追加しました。 | 3.2.4 Solarisコンテナのゾーン設定 | |
注意事項に記事を追加しました。 | 3.4.4 NIC切替方式 7.3 stphanetコマンド 7.14 hanethvrscコマンド | |
「3.6.8.1 GS連携方式の伝送路異常検出時間」および「3.6.8.2 GS連携方式の伝送路復旧検出時間」を追加しました。 | 3.6.8 通信相手ホスト監視 | |
「3.6.11.3 伝送路二重化機能のサービスの設定内容」を追加しました。 | 3.6.11 ユーザコマンド実行機能の設定 | |
設定ファイルの記載例を追加しました。 | 3.7.2.1 環境構築 | |
PRIMEPOWERを使用している場合の記事である旨を記載しました。 | 4.5.2.1 活性交換(冗長化構成) 4.5.2.2 活性増設(非冗長化構成に対して増設) 4.5.2.3 活性増設(冗長化構成に対して増設) | |
各方式における共通の採取資料として、パケットトレースを追加しました。 | 6.1 伝送路二重化機能の異常発生時の資料採取について | |
「6.3 パケットトレース」を追加しました。 | 第6章 保守 | |
「A.2 クラスタシステムのログに表示するメッセージ」を追加しました。 | 付録A メッセージ一覧 | |
「付録C バージョンごとの変更点」に、4.0から4.1A40までの記事を記載しました。 | C.1 伝送路二重化機能4.0から4.1A10への変更点 C.2 伝送路二重化機能4.1A10から4.1A20への変更点 C.3 伝送路二重化機能4.1A20から4.1A30への変更点 C.4 伝送路二重化機能4.1A30から4.1A40への変更点 | |
「D.2.11 GLSの仮想IPを使用するSMFサービス」を追加しました。 | D.2 トラブルシューティング | |
注意事項の記事を変更しました。 | 3.3.4 NIC切替方式 3.4.4 NIC切替方式 | J2S2-0340-01Z0(C) J2S2-0340-01Z2(C) |
メッセージ番号805のメッセージと対処を変更しました。 | A.1.3 コンソール出力メッセージ(800~900番台) | |
手順と注意事項の記事を変更しました。 | B.6.11 クラスタシステムによる設定例(物理IP引継ぎII) | |
hanetnicコマンドについて記事を削除しました。 | 2.1.3.2 切替え機能 | J2S2-0340-01Z0(D) J2S2-0340-01Z2(D) |
HUB監視機能について説明を追加しました。 | 2.2.7.2.3 仮想インタフェースごとの伝送路監視 | |
表に「LDoms環境での伝送路の冗長化」を追加しました。 | 2.3 その他の機能 | |
「2.3.7 LDoms環境での伝送路の冗長化」を追加しました。 | 2.3 その他の機能 | |
共有IPおよび排他的IPの記事を追加しました。 | 2.3.6 Solarisコンテナの伝送路制御 | |
タイトル名を変更しました。 | 2.3.6.1 伝送路二重化機能によるSolarisコンテナの共有IPネットワーク高信頼化 | |
留意事項の記事を追加しました。 | 2.4.6 GS/SURE連携方式による二重化運用時の留意事項 | |
OSのネットワーク設定ファイルの確認について記事を追加しました。 | 3.2.2.1 各方式共通の設定 | |
排他的IPゾーンの構築方法について記事を追加しました。 | 3.2.4 Solarisコンテナのゾーン設定 | |
ネットワーク設定ファイル作成について記事を追加しました。 | 3.7.2.1 環境構築 | |
MACアドレスの指定方法の記事を変更しました。 | 7.1 hanetconfigコマンド | |
メッセージ番号224を追加しました。 | A.1.2 エラー出力メッセージ(100~500番台) | |
「B.6.7 シングルシステムによる排他的IPゾーンでの設定例(物理IP引継ぎ)」および「B.6.8 シングルシステムによるLDoms環境での設定例(物理IP引継ぎ)」を追加しました。 | B.6 NIC切替方式 (IPv4)の設定例 | |
「D.2.2.7 伝送路二重化機能のサービスが起動されない」を追加しました。 | D.2.2 伝送路二重化機能の仮想インタフェースや各機能が使用できない | |
表の「GS/SURE連携方式」を変更しました。 | 2.3.6 Solarisコンテナの伝送路制御 | J2S2-0340-01Z0(E) J2S2-0340-01Z2(E) |
参考の記事を変更しました。 | 2.3.6 Solarisコンテナの伝送路制御 | |
参考に記事を追加しました。 | 2.3.6 Solarisコンテナの伝送路制御 | |
注意事項の記事を変更しました。 | 3.2.4 Solarisコンテナのゾーン設定 | |
図を変更しました。 | B.6.7 シングルシステムによる排他的IPゾーンでの設定例(物理IP引継ぎ) | |
手順を追加しました。 | B.6.7 シングルシステムによる排他的IPゾーンでの設定例(物理IP引継ぎ) | |
pingコマンドのハングアップ検出時に伝送路を切替える説明を追加しました。 | 2.2.7.1 ルータ監視機能 | J2S2-0340-01Z0(F) J2S2-0340-01Z2(F) |
伝送路異常検出時にユーザコマンド実行機能が呼び出すスクリプトの引数を追加しました。 | 3.6.11.1 NIC切替方式の設定内容 | |
メッセージ番号931を追加しました。 | A.1.3 コンソール出力メッセージ(800~900番台) | |
資料採取コマンドを追加しました。 | 6.1.1 資料採取コマンド | J2S2-0340-01Z0(G) J2S2-0340-01Z2(G) |
on コマンドに記事を追加しました。 | 7.7 hanetpollコマンド | |
メッセージ番号982、983、984、993、994を追加しました。 | A.1.3 コンソール出力メッセージ(800~900番台) | |
「D.2.2.8 伝送路二重化機能のサービスが起動されない(ファイルシステムに不整合がある場合)」を追加しました。 | D.2.2 伝送路二重化機能の仮想インタフェースや各機能が使用できない | |
タイトル名を変更しました。 | D.2.2.7 伝送路二重化機能のサービスが起動されない(NICが故障した場合) |