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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

12.4.3 【後作業】ターゲットデータベースの操作方法

ターゲットデータベースに対して、以下を操作してください。


データベースの起動方法(シングル構成・HA構成

オフライン手動リストア時のみ実施してください。
ターゲットデータベースを起動状態に変更してください。

シングル構成、または、HA構成時でのターゲットデータベースの起動方法は、以下の例のとおりです。

  1. Oracleユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Oracleユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Oracleユーザーに変更してください。

  2. SQL*Plusを使用して、データベースを起動します

    データベースの起動

    $ sqlplus /nolog
    SQL> connect / as sysdba
    SQL> startup

    データベース状態の確認

    SQL> select status from v$instance;
    STATUS
    ------------------------------------
    OPEN

データベースの起動方法(RAC構成

オフライン手動リストア時のみ実施してください。
ターゲットデータベースを起動状態に変更してください。
RAC構成時でのターゲットデータベースの起動方法は、以下の例のとおりです。


  1. Oracleユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Oracleユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Oracleユーザーに変更してください。

  2. SRVCTLを使用して、データベースを起動します

    データベースの起動

    $ srvctl start database -d rac

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例

  3. Gridユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Gridユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Gridユーザーに変更してください。

  4. CRSCTLを使用して、インスタンス起動状態を確認します

    CRSCTLコマンドでデータベースリソースの状態がONLINEであることを確認してください。

    データベースインスタンス起動状態の確認

    $ crsctl status resource
    : (省略) : NAME=ora.rac.db TYPE=ora.database.type TARGET=ONLINE , ONLINE STATE=ONLINE on host1, ONLINE on host2

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例
    host1、host2 : RAC環境を構成するノード名の例


データベースインスタンスの起動方法(警告エラー時)

オフラインリストア時のみ実施してください。
RAC構成時に、オフライン復旧処理が警告エラーで終了した場合、実行ノード以外のノードでターゲットデータベースが未起動のインスタンスが存在しますので、運用で必要なノード(縮退ノード以外)でインスタンスを起動状態に変更してください。
データベースインスタンスの起動方法は、以下の例のとおりです。


  1. オフラインリストア機能でのターゲットデータベースのインスタンス起動結果を確認します

    オフラインリストア機能を実行した際に出力される実行ログを確認します。

    ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 ENTERPRISE EDITION Build No.1.08202013
    オフラインリストア START 2012/07/14 16:21:57:
    (省略)
    :
    CONSOLE: 他ノードを起動しますか?(y/n):y
    :
    (省略)
    :
    ---- ホスト名:(実行ノード) host1
    ----  
    ----     ASMディスク・グループ名 
    ----         SYS 成功
    ----         AUX 成功
    :
    (省略)
    :
    ----  
    ----     インスタンス名 
    ---- rac1 成功
    ---- ---- ホスト名: host2 ---- ---- ASMディスク・グループ名 ---- SYS 失敗 ---- AUX 失敗 : (省略) : ---- ---- インスタンス名
    ---- rac2 未起動
    ---- : (省略) : -------------------------------------------------------------- **************************************************************** FJSVRMFO WARNING INFOMATION 2012/07/14 16:27:09 **************************************************************** RMFO-94200 データベースインスタンス起動に失敗しました。(警告あり)(高) -------------------------------------------------------------- RMFO-93029 警告:ノードのASMディスク・グループ操作に失敗しました。
  2. Oracleユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Oracleユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Oracleユーザーに変更してください。

  3. SRVCTLを使用して、データベースのインスタンスを起動します

    データベースインスタンスの起動(インスタンス名を変更して、必要なインスタンス分実施してください)

    $ srvctl start instance -d rac -i rac2

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例
    rac2 : RAC環境を構成するインスタンス名の例

  4. Gridユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Gridユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Gridユーザーに変更してください。

  5. CRSCTLを使用して、インスタンス起動状態を確認します

    CRSCTLコマンドでデータベースリソースの状態がONLINEであることを確認してください。

    データベースインスタンス起動状態の確認

    $ crsctl status resource
    : (省略) : NAME=ora.rac.db TYPE=ora.database.type TARGET=ONLINE , ONLINE STATE=ONLINE on host1, ONLINE on host2

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例
    host1、host2 : RAC環境を構成するノード名の例


データベースインスタンスの起動方法(キャンセル時)

オフラインリストア時のみ実施してください。
RAC構成時に、処理中に実行ノード以外の操作を行わないように処理を中断した場合や、正常なデータベースに対して強制モードを指定せずにオフラインリストアを実行して処理が中断された場合、実行ノード以外のノードでターゲットデータベースが未起動のインスタンスが存在しますので、運用で必要なノード(縮退ノード以外)でインスタンスを起動状態に変更してください。
データベースインスタンスの起動方法は、以下の例のとおりです。


  1. Gridユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Gridユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Gridユーザーに変更してください。

  2. CRSCTLを使用して、インスタンス起動状態を確認します

    CRSCTLコマンドでデータベースリソースのTARGET、STATEの状態を確認してください。
    TARGET、STATEがOFFLINEになっている場合は、次の手順へ進んでください。
    TARGET、STATEの両方がONLINEになっている場合は、以降の手順を行う必要はありません。

    データベースインスタンス起動状態の確認

    $ crsctl status resource -t
    -------------------------------------------------------------------------------- NAME TARGET STATE SERVER STATE_DETAILS -------------------------------------------------------------------------------- : (省略) : ora.rac.db 1 ONLINE ONLINE host1 Open 2 OFFLINE OFFLINE Instance Shutdown

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例
    host1 : RAC環境を構成するノード名の例

  3. Oracleユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Oracleユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Oracleユーザーに変更してください。

  4. SRVCTLを使用して、データベースのインスタンスを起動します

    データベースインスタンスの起動(インスタンス名を変更して、必要なインスタンス分実施してください)

    $ srvctl start instance -d rac -i rac2

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例
    rac2 : RAC環境を構成するインスタンス名の例

  5. Gridユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Gridユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Gridユーザーに変更してください。

  6. CRSCTLを使用して、インスタンス起動状態を確認します

    CRSCTLコマンドでデータベースリソースのTARGET、STATEの両方がONLINEであることを確認してください。

    データベースインスタンス起動状態の確認

    $ crsctl status resource -t
    -------------------------------------------------------------------------------- NAME TARGET STATE SERVER STATE_DETAILS -------------------------------------------------------------------------------- : (省略) : ora.rac.db 1 ONLINE ONLINE host1 Open 2 ONLINE ONLINE host2 Open

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例
    host1host2 : RAC環境を構成するノード名の例