オフラインリストア機能のコマンド操作手順を説明します。
ポイント
クラスタ環境の場合は、プライマリノードで実行してください。
オフラインリストアを行う前に、「12.2 オフライン復旧系の前作業の操作手順」を参照して、準備作業をすべて完了してください。
rootユーザーでログインします
対象ノードのサーバに、rootユーザーでログインします。
rootユーザー以外でログインしている場合は、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更してください。
オフラインリストアコマンドを実行します
以下のようにオフラインリストアコマンドを実行してください。
オフラインリストアが実行されます。
# installdir/bin/rmforestoreof confname |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
ポイント
ターゲットデータベースに破損が見られない場合、オフラインリストアが実行されません。
ターゲットデータベースが正常な状態でオフラインリストアを実行する場合は、以下のように強制実行モードでオフラインリストアコマンドを実行してください。
# installdir/bin/rmforestoreof confname -F |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
参照
オフラインリストアコマンドの詳細については、「第16章 コマンド」を参照してください。
実行結果を確認します
コマンド処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
コマンド終了ステータス、および、処理終了メッセージで、コマンドの処理結果を確認してください。
コマンド終了ステータスについては、「第16章 コマンド」を参照してください。
処理終了メッセージについては、「第17章 メッセージ」を参照してください。
エラーの場合は、実行ログを確認して、エラーの原因調査、および、対応を行ってください。
実行ログについては、「第18章 実行ログ」を参照してください。
ポイント
シングル構成、および、HA構成の場合は、この時点で、インスタンス起動を含むデータベースの復旧が完了しています。
RAC構成の場合は、この時点では、データベースの復旧、および、実行ノードのデータファイルが配置されているASMディスク・グループのマウント(バックアップ方法がOPC・QuickOPCの場合)やターゲットデータベースのインスタンス起動は完了していますが、実行ノード以外でのASMディスク・グループのマウントやインスタンス起動は完了していません。
実行ノード以外の操作を行うかを確認します
RAC構成の場合、実行ノード以外で、以下の処理を行うかの確認メッセージが表示されます。
ターゲットデータベースのデータファイルのASMディスク・グループのマウント
(バックアップ方法がOPC・QuickOPCの場合)
ターゲットデータベースのインスタンス起動
実行ノード以外の処理を行う場合は、「y」を入力してEnterキーを押してください。オフラインリストア終了後に、利用者が手動で行う場合は、「n」を入力してEnterキーを押してください。
実行ノード以外の処理を行う場合
他ノードを起動しますか?(y/n):y
実行ノード以外の処理を行わない場合
他ノードを起動しますか?(y/n):n
実行ノード以外の処理を実行します
ASMディスク・グループのマウント、および、インスタンス起動が実行されます。
他ノードを起動しますか?(y/n):y
ボリュームをマウントしています・・・
各ノードを起動しています・・・
ASMディスク・グループを起動しています・・・
インスタンスを起動しています・・・
ボリュームをアンマウントしています・・・
RMFO-94000 データベースインスタンス起動に成功しました。
処理結果を確認します
実行ノード以外の処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
処理終了メッセージについては、「第17章 メッセージ」を参照してください。
エラーの場合は、実行ログを確認して、エラーの原因調査、および、対応を行ってください。
実行ログについては、「第18章 実行ログ」を参照してください。
注意
処理終了メッセージが「正常終了(警告あり)」の場合、ASMディスク・グループのマウント、および、インスタンス起動が正常に実行できていないノードがある可能性があります。この場合は、実行ログで、処理を行いたいノードでASMディスク・グループのマウント、および、インスタンス起動が正常に実行できているかを確認してください。正常に実行できていない場合は、必要に応じて、異常事象を取り除いた後で、利用者にて手動でASMディスク・グループのマウントやインスタンス起動を行ってください。
ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 ENTERPRISE EDITION Build No.1.08202013 オフラインリストア START 2012/07/14 16:21:57: (省略) : CONSOLE: 他ノードを起動しますか?(y/n):y : (省略) : ---- ホスト名:(実行ノード) host1 ---- ---- ASMディスク・グループ名 ---- SYS 成功 ---- AUX 成功 : (省略) : ---- ---- インスタンス名 ---- rac1 成功 ---- ---- ホスト名: host2 ---- ---- ASMディスク・グループ名
---- SYS 失敗
---- AUX 失敗
: (省略) : ---- ---- インスタンス名
---- rac2 未起動
---- : (省略) : --------------------------------------------------------------
****************************************************************
FJSVRMFO WARNING INFOMATION 2012/07/14 16:27:09
****************************************************************
RMFO-94200 データベースインスタンス起動に失敗しました。(警告あり)(高)
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RMFO-93029 警告:ノードのASMディスク・グループ操作に失敗しました。
参照
手動でのASMディスク・グループのマウントやインスタンス起動については、「12.4 オフライン復旧系の後作業の操作手順」を参照してください。
注意
データベースバックアップ方法にACMを指定している場合、リストア処理の物理コピーが完了していることを確認し、オフラインバックアップを実行してください。
リストア処理が異常終了した場合、オフラインバックアップが有効であれば、異常原因を解決した後で、オフラインリストアを再実行してください。