ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

12.2.6 【前作業】ターゲットデータベースの確認・操作方法

ターゲットデータベースに対して、以下を確認・操作してください。


データベースの停止方法(シングル構成・HA構成

オフライン手動リストア時のみ実施してください。
ターゲットデータベースを停止してください。

シングル構成、または、HA構成時でのターゲットデータベースの停止方法は、以下の例のとおりです。


  1. Oracleユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Oracleユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Oracleユーザーに変更してください。

  2. SQL*Plusを使用して、データベースの状態を確認して、データベースを停止します

    データベース状態の確認

    $ sqlplus /nolog
    SQL> connect / as sysdba
    SQL> select status from v$instance;
    STATUS
    ------------------------------------
    OPEN

    データベースの停止

    SQL> shutdown immediate

    ※「immediate」オプションでデータベースを停止できない場合は、「abort」オプションで停止してください。


データベースの停止方法(RAC構成)

RAC構成の場合、ターゲットデータベースを停止してください。
ターゲットデータベースの停止方法は、以下の例のとおりです。


  1. Gridユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Gridユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Gridユーザーに変更してください。

  2. CRSCTLを使用して、インスタンス起動状態を確認します

    CRSCTLコマンドでデータベースリソースのTARGET、STATEの状態を確認してください。
    TARGET、STATEがONLINEになっている場合は、次の手順へ進んでください。
    TARGET、STATEの両方がOFFLINEになっている場合は、以降の手順を行う必要はありません。

    データベースインスタンス起動状態の確認

    $ crsctl status resource
    : (省略) : NAME=ora.rac.db TYPE=ora.database.type TARGET=ONLINE , ONLINE STATE=ONLINE on host1, ONLINE on host2

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例
    host1、host2 : RAC環境を構成するノード名の例

    注意

    データベースリソースのTARGET、STATEのうち、一部のみがONLINEになっている場合、以降の手順(SRVCTLコマンド)ではOFFLINEにできないことがあります。その場合は、手動でOFFLINEに変更してください。

  3. Oracleユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Oracleユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Oracleユーザーに変更してください。

  4. SRVCTLを使用して、データベースを停止します

    データベースの停止

    $ srvctl stop database -d rac -o immediate

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例

    ※「immediate」オプションでデータベースを停止できない場合は、「abort」オプションで停止してください。

  5. Gridユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、Gridユーザーでログインします。
    他のユーザーでログインしている場合は、suコマンドを実行し、Gridユーザーに変更してください。

  6. CRSCTLを使用して、インスタンス起動状態を確認します

    CRSCTLコマンドでデータベースリソースのTARGET、STATEの両方がOFFLINEであることを確認してください。

    データベースインスタンス起動状態の確認

    $ crsctl status resource
    : (省略) : NAME=ora.rac.db TYPE=ora.database.type TARGET=OFFLINE, OFFLINE STATE=OFFLINE, OFFLINE

    rac : RAC環境を構成するデータベース名の例

    注意

    データベースリソースのTARGET、STATEの両方がOFFLINEでない場合、手動でOFFLINEに変更してください。TARGET、STATEがOFFLINE以外の状態でリストアを実行した場合、異常終了しますので注意してください。