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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

12.2.4 【前作業】PCL環境の確認方法

PCLを使用する場合、PCL環境に対して、以下を確認・操作してください。


ユーザアプリケーションの監視抑止方法

PCL使用時に、ターゲットデータベースの停止やファイルシステムのアンマウントなどによるユーザアプリケーションのフェイルオーバーを防ぐため、Oracleリソースを含むユーザアプリケーションに対して監視の抑止を行ってください。

注意

  • HA構成の場合は、プライマリノードで実行してください。

  • RAC構成の場合は、すべてのクラスタ構成ノードで実行してください。

ユーザアプリケーションの監視抑止方法の例は、以下のとおりです。


  1. rootユーザーでログインします

    対象ノードのサーバに、rootユーザーでログインします。
    rootユーザー以外でログインしている場合は、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更してください。

  2. Oracleアプリケーション(ユーザアプリケーション)がFAULT状態の場合は、PCLのコマンドを使用してFAULTをクリアしてoffline状態にします

    FAULTのクリア

    # /opt/SMAW/bin/hvutil -c oraapp

    oraapp : Oracleアプリケーション名(ユーザアプリケーション名)

  3. Wizard for Oracleのコマンドを使用して、Oracleリソース監視を中断します

    Oracleリソース監視の中断

    # /opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable -a oraapp

    oraapp : Oracleアプリケーション名(ユーザアプリケーション名)

  4. Oracleアプリケーション(ユーザアプリケーション)がoffline状態の場合は、PCLのコマンドを使用してonline状態にします

    Oracleアプリケーションをonline

    # /opt/SMAW/bin/hvswitch oraapp

    oraapp : Oracleアプリケーション名(ユーザアプリケーション名)

  5. PCLのコマンドを使用して、保守モードへ移行します

    保守モードへ移行

    # /opt/SMAW/bin/hvutil -m on oraapp

    oraapp : Oracleアプリケーション名(ユーザアプリケーション名)


参照

  • PCLの操作方法については、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」および「PRIMECLUSTER 活用ガイド <コマンドリファレンス編>」を参照してください。

  • Wizard for Oracleの操作方法については、「PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書」を参照してください。

  • 保守モードへの移行、および、Oracleリソース監視の中断の実施順番などについては、「PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書」を参照してください。