GLS(伝送路二重化機能)の高速切替方式の設定を行った後に、以下の手順でWeb-Based Admin Viewの設定を行う必要があります。
注意
GLSの高速切替方式の設定を行った管理サーバおよび監視ノードのみ設定が必要です。
■クライアントの設定(IP経路テーブルの設定)
2台のクライアントのMS-DOSプロンプト/コマンドプロンプトにおいて、それぞれ以下の定義を行います。
IPv4の場合
C:\Windows>route add <仮想IPアドレスA> MASK <サブネットマスク> <IPアドレスA>
C:\Windows>route add <仮想IPアドレスB> MASK <サブネットマスク> <IPアドレスB>
プライマリ管理サーバ上にGLSで定義されている仮想IPアドレスと、その仮想IPアドレスで束ねられる物理インタフェース名に相当するIPアドレスのうち、クライアントと同一ネットワークに接続されているもの。
セカンダリ管理サーバ上にGLSで定義されている仮想IPアドレスと、その仮想IPアドレスで束ねられる物理インタフェース名に相当するIPアドレスのうち、クライアントと同一ネットワークに接続されているもの。
255.255.255.255 を設定します。
IPv6の場合
C:\Windows>route -6 add <仮想IPアドレスA>/<プレフィックス長> <IPアドレスA>
C:\Windows>route -6 add <仮想IPアドレスB>/<プレフィックス長> <IPアドレスB>
プライマリ管理サーバ上にGLSで定義されている仮想IPアドレスと、その仮想IPアドレスで束ねられる物理インタフェース名に相当するIPアドレスのうち、クライアントと同一ネットワークに接続されているもの。
セカンダリ管理サーバ上にGLSで定義されている仮想IPアドレスと、その仮想IPアドレスで束ねられる物理インタフェース名に相当するIPアドレスのうち、クライアントと同一ネットワークに接続されているもの。
128 を設定します。
注意
routeコマンドで設定された情報は、クライアントが再IPLされると消去されるため、スタートアップフォルダにバッチファイル、あるいはログプロシジャ等に登録しておくことをお勧めします。
◆2層モデルでの例
以下のような2層モデルにおけるwvSetparamコマンドを使った設定例を示します。
IPv4の場合
クライアントAでの設定
C:\Windows>route add <vIPx> 255.255.255.255 <rIPa>
C:\Windows>route add <vIPy> 255.255.255.255 <rIPd>
クライアントBでの設定
C:\Windows>route add <vIPx> 255.255.255.255 <rIPb>
C:\Windows>route add <vIPy> 255.255.255.255 <rIPc>
IPv6の場合
クライアントAでの設定
C:\Windows>route -6 add <vIPx>/128 <rIPa>
C:\Windows>route -6 add <vIPy>/128 <rIPd>
クライアントBでの設定
C:\Windows>route -6 add <vIPx>/128 <rIPb>
C:\Windows>route -6 add <vIPy>/128 <rIPc>
■ IPアドレスの設定
二重化されたIPアドレスの設定手順を以下に示します。
Web-Based Admin Viewの停止
"6.1 停止"を参照し、全ての管理サーバおよび監視ノードのWeb-Based Admin Viewを停止します。
IPアドレスの設定
GLSの仮想IPアドレスを設定する管理サーバおよび監視ノードで以下のコマンドを実行します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip <mip>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip <httpip>
<mip>は、mipです。仮想IPアドレスを設定します。
<httpip>は、httpipです。仮想IPアドレスを設定します。
管理サーバの変更
変更した監視ノードがクラスタ管理サーバの場合には、全ての管理サーバおよび監視ノードで管理サーバの設定を変更します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server <プライマリ管理サーバのIPアドレス、またはホスト名>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server <セカンダリ管理サーバのIPアドレス、またはホスト名>
参照先で、<プライマリ管理サーバのIPアドレス、またはホスト名>および<セカンダリ管理サーバのIPアドレス、またはホスト名>で示されるIPアドレス、またはホスト名には、それぞれの管理サーバのmipを設定してください。
Web-Based Admin Viewの再起動
"6.2 再起動"を参照し、全ての管理サーバおよび監視ノードのWeb-Based Admin Viewを再起動します。